最終選択肢としてクロザピンを使うという、治療抵抗性統合失調症とは、何なのか?

 複数の治療薬を十分な量、十分な期間投与しても、または副作用のために十分な増量ができない状態で、病気の症状によって長期入院を余儀なくされたり、ひきこもりで外に出られない等、生活に重度の支障をきたしている統合失調症患者の状態を治療抵抗性統合失調症と呼ぶそうです。

 以前述べたように、統合失調症というのは、薬の投与のみで治るとは考えにくいと思います。

 現状として、薬が効くという事実があって、私自信は服薬を続けています。

 しかし、私が日常生活を日常らしく送れるようになるところまで回復したのは、私を助けてくれた人たちの存在があってこそのことだと思っています。

 治療抵抗性統合失調症には、死亡する可能性のある薬を使ったり、ECT(電気けいれん療法といって、脳に電気を流す療法、電気ショック療法とも呼ばれています)をするという治療法しかないのでしょうか?

 統合失調症当事者の立場から言わせてもらうと……死ぬかもしれない方法は使いたくないです。現実との接点を失っていて、何度も自殺未遂をしていたって、本能として、生きていたいはずなのです。それを、最悪死ぬかもしれない手段を治療と称して使うのは……いかがなものでしょうか?

 クロザピンやECTで統合失調症が良くなったという話も、検索すれば出てくるので、それは良いケースだと思います。リスクを冒して、ギャンブルに勝ったようなものだと思います。このギャンブルの負けは、すなわち当事者の死亡です。

 もうちょっと、リスクの少ない治療法はないものでしょうか。薬で治らない、もしくは投与できないのであれば、薬に頼らない治療法の開発があってもいいのでは?(ECTは、素直に怖いと思います。脳に電気を流すって……怖いと思いませんか?)