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2016-04-29 19:21:04

ワタナベジムと内山

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ワタナベジムと内山

 2012年9月、 HBOは、当時アメリカで全く無名だった現WBAミドル級王者のゲナディー・ゴロフキン(カザフスタン)のアメリカデビュー戦をメインにした興行を放送しているが、巨大な広告収入を柱とするアメリカのボクシング・マーケットで、アメリカ最王手のケーブルテレビ局が、アメリカでマイノリティーであるだけでなく、全く知名度のないカザフスタン人選手に、この様な破格の待遇を与える事は通常あり得ない(ファイトマネーは50万ドル)。
 それを可能にしたのは、ゴロフキンが、ドイツのウニヴェルスン社と決別して以降、アメリカで、当地での試合を模索しながら、ピーター・クイリン(アメリカ)、フリオ・セサール・チャべス・ジュニア(メキシコ)、サウル・アルバレス(メキシコ)、アルフレド・アングロ(メキシコ)といった知名度のある選手達と積極的にスパーリングをこなす事で名前を売っていったからである。そして、その過程で、ゴロフキンは、チャべス・ジュニアやアングロを打ちのめすなど、強烈なインパクトを残していく事となるが、それでも、HBOを動かすまでに2年以上の歳月を費やし、その間の防衛戦は、祖国のカザフスタンやパナマなど、ボクシング界では、どちらかというと辺境と言っても過言ではない様な場所で強いられている。
 つまり、アマチュア時代に、そのエキサイティングなボクシングスタイルで、現在プロで活躍するアンディー・リー(アイルランド)、ジョルダニス・デスパイネ(キューバ)、アンドレ・ディレル(アメリカ)、ルシアン・ビュテ(ルーマニア)、マット・コロボフ(ロシア)、ダニエル・ギール(オーストラリア)から白星を挙げ、実績も2003年世界選手権優勝、2004年アテネ五輪準優勝と非の打ちどころがないにもかかわらず、アメリカで試合にこぎ着ける為に、アメリカの地で2年近く、知名度のある選手とのスパーリングを強いられているのである。
 そして、そんなゴロフキンですら、遠回りを強いられているのだから、前WBAスーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)がアメリカでの試合を希望しながら、なかなか実現できなかった状況を目の当たりにしても、個人的には大きな驚きや違和感はなかった。 当然だ。アメリカで試合はおろか、スパーリングすらした事がない内山に、アメリカのテレビ局がまとまったファイトマネーを支払うわけがないし、内山も安いファイトマネーで試合をするわけがない。だから、日本で、内山のビッグマッチがなかなか実現しない状況に対し、内山の実質的なプロモーターである渡辺均会長の「プロモート能力のなさ」をバッシングするような論調を聴くと、稚拙さすら感じる。
 そして、こういう事を書くと、プロモート能力があると言われている帝拳だったら、状況は違ったはずだという連中が出てくると思うが、これもこれで非常にくだらない考え方だ。
 何故なら、2012年に、当時アメリカで人気実力とともに絶頂だったノニト・ドネア(アメリカ)とアメリカで対戦した西岡利晃(帝拳)のファイトマネーは、ドネアが75万ドルであるのに対し、僅か10万ドルである。また、昨年、空位のWBOライト級タイトルをかけて、レイ・ベルトラン(アメリカ)と対戦した粟生隆寛(帝拳)のファイトマネーに至っては、西岡のドネア戦のファイトマネーの半分の5万ドルである。
 唯一の例外は、彼らと同じ帝拳の三浦隆司が、昨年末のフランシスコ・バルガス(メキシコ)戦で50万ドル弱のファイトマネーを手にしているが、これは、メインのミゲル・コット(プエルトリコ)VSサウル・アルバレス(メキシコ)戦が全米注目のミリオンダラー・ファイトであり、その試合のセミで組まれた為、ファイトマネーの予算が上昇したというにすぎない。勿論、そんな大舞台に三浦が上がれたのは、帝拳の本田会長の力があってこそだとは思うが、本田会長自身が、三浦の高額ファイトマネー獲得の直接的な作用とはなっていないはずだし、そういう機会も、そうそう訪れるものではない。
 しかも、内山が低報酬でアメリカ進出を受け入れて勝利しても、次戦で報酬が上がる保証はどこにもない。事実、西岡は、ドネアと対戦する前に、アメリカで人気の実力者ラファエル・マルケス(メキシコ)と対戦し、勝利しているにも関わらず、上述の通り、ドネア戦で獲得したファイトマネーは10万ドルである。同時に、西岡が、積極的に海外で試合をしたのは、日本国内で人気がなかったという状況も少なからずあったはずだ。
 勿論、これは、僕の推論に過ぎないし、内山自身はファイトマネーに対するこだわりはなかったのかもしれないが、普通に考えれば、試合が成立しない最大の要因は、ファイトマネーのはずだし、対戦が噂されたニコラス・ウォータース(ジャマイカ)からしても、内山との対戦は、リスクに見合うだけの報酬をもたらさない為、必ずしも積極的にさせるものではなかったずだ。また、アメリカで大して人気のないウォータースと、アメリカで全く知名度のない内山が対戦して、アメリカで高い視聴率や興行的成功をおさめられるわけがないし、そんな試合に高い報酬を払うテレビ局やプロモーターは、アメリカに存在しない。
 おそらく、日本で、内山のアメリカ進出を困難にさせている要因を、渡辺会長のせいだけにしている連中は、そのフラストレーションを誰かにぶつける為に騒ぎ立てているのだろうが、こういう連中のほとんどは低俗なインターネットサイトに書かれている事をそのまま鵜呑みにし、自分の頭で物事を考える事を放棄した下らない連中に過ぎないはずだ。
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2014-09-08 20:51:01

ラティーフと藤本京太郎

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ラティーフと藤本京太郎


 日本のヘビー級ボクサーとして真っ先に名前が浮かぶのが藤本京太郎であり、藤本が試合をすればYahooトピックスにも記事が上がるところをみると、日本でもそれなりに知名度はあるとは思うが、ひとつ違和感を感じるのは、藤本の記事に対するコメントで、「ヘビー級は無理だけど、クルーザー級だったら世界王者になれるチャンスがある」的なコメントが散見されている点である。勿論、ヘビー級の世界タイトルよりもクルーザー級のタイトルの方がチャンスがあるのは認めるが、それは藤本に限らず、どの選手にでも当てはまるはずだ。そして、藤本にクルーザー級で世界王者になれるチャンスがあるかと聞かれれば、その可能性は必ずしも大きくないと思う。
 理由は、簡単だ。クルーザー級のレベルが高いからである。メディアは、よくクルーザー級を、「日の当らない階級」と評し、あまりスポットライトを当てようとしないが、注目を浴びてないからと言って、クルーザー級のレベルが低いということにはならない。
 現在クルーザー級で王者として君臨するマルコ・フック(セルビア)、ジョアン・パブロ・エルナンデス(キューバ)、クリストフ・ウダルチャク(ポーランド)、デニス・レヴェデフ(ロシア)の実力は勿論だが、その他にも、ラキム・チャキエフ(ロシア)、タビソ・ンチュン(南アフリカ)、イルンガ・マカブ(コンゴ)、オラ・アフォラビ(ナイジェリア)と言った実力者を揃えているクルーザー級は、明らかにフェザー級以下の軽量級よりもレベルが高いし、中量級・重量級の中でもレベルが高い方に分類されるはずだ。同時に、これだけの面子が揃っているクルーザー級がつまらないわけがない。また、歴史的に振り返っても、ヘビー級で王者になったイヴェンダー・ホリフィールド(アメリカ)やデビッド・ヘイ(イギリス)以外に、ファン・カルロス・ゴメス(キューバ)やワシリー・ジロフ(カザフスタン)といった殿堂入り級の実力者をおり、彼らが、同時代に軽量級で活躍していたマルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)、エリック・モラレス(メキシコ)、ナジーム・ハメド(イギリス)といった選手達のパフォーマンスより劣っていたとは思えない。そもそも、ヘビー級の1階級下だから注目を集めないというロジック自体がくだらないし、メディアが下す、くだらない論評に流されてクルーザー級という階級に正当な評価を下さないことほどバカバカしいことはない。
 実際、フックは、当時WBAヘビー級正規王者だったアレクサンダー・ポヴェトキン(ロシア)に挑戦し、小差で判定負けしているが、内容的にはどちらが勝ってもおかしくなかったはずだ。また、エルナンデスはむらがあるものの、集中力が高い時のパフォーマンスは素晴らしく、そのことは、スティーブ・カミングス(アメリカ)との2戦で証明済みであり、その身体能力の高さは全階級を通じても際立っている。また、ウダルチャクもチャキエフ戦で、その実力を証明済みであり、レヴェデフも、嘗てフックのタイトルに挑戦し、1-2の判定で敗れていることからも、その実力を窺い知ることができるはずだ。
 そして、その強豪ひしめくクルーザー級で、統一するだけの勢いと実力を感じさせたのが、ラティーフ・カヨーデ(ナイジェリア)だった。
 そのラティーフは、僕が初めて、ワイルド・カード・ジムに行った時、ジムに数多くいるボクサー達の中でも、ずば抜けた練習量を誇り、そのスパーリング内容を見る限り、クルーザー級で世界王者になるのは時間の問題というのが、当時の僕の印象だった。
 普段は冗談を言いながら周囲の人間を笑わせ、皆からパワーの愛称で親しまれているラティーフは、練習を始めると、何かスイッチが入ったかのように危険な集中力を発揮し、その練習量と練習への真摯な姿勢は、ジムに数多くいるスター選手の中でもずば抜けていた。しかし、2011年6月にアントニオ・ターバー(アメリカ)と好勝負を演じたにもかかわらず(結果は、分の良い引き分けだったが、後に、ターバーから禁止薬物の反応が出た為、試合はノーコンテストに変更)、その後、ラティーフがこなした試合数は僅かに6回戦を2試合こなしただけであった。
 その決定的な原因は、勝っていた様な内容だったにもかかわらず引分けに終わった事に対し、怒りが収まらないラティーフが、試合を放映したShowtimeのインタビュアーから、再戦を望みますか訊かれ、「HBOでならやってやるよ」という強烈な捨て台詞を吐き(もともと、ターバーとの一戦は、Showtimeの解説者であったターバーが、ラティーフの試合の度にラティーフを辛めに解説した事から、両者に因縁めいたものが生じた末に成立した曰くつきの試合)、インタビューを見たShowtimeの社長を激怒させた事にある。後に、ラティーフは、Showtimeに謝罪してはいるが、上述したように、ラティーフは完全に干されてしまう。
 しかし、僕が見てきた限り、干されようが何されようが、ラティーフの練習への真摯な姿勢は変わらなかったし、2012年に、よりチャンスを求めてヘビー級への転級を示唆し、それでも干され続ける事となるが、練習への姿勢は相変わらずで、いつ試合が組まれてもいいようなコンディションを保っていた。ところが、つい最近、僕がワイルド・カード・ジムを訪れたときのラティーフは、全く好転しない試合枯れの状況に疲れたのか、もはや毎日のようにジムに姿を見せなくなり、ギリシア彫刻のような身体も、若干下腹部あたりに膨らみが見えるようになっていた。しかし、それでも、スパーリングの時のラティーフは強かったし、自分よりも身体が大きい相手を、何度もパワーで上回る事はざらであった。スパーリング相手は、世界ランカー・クラスとは言えなかったかもしれないが、あまり練習していない状況を考えれば、ラティーフのポテンシャルの高さは強烈だった。
 そんな中、僕が帰国して暫くすると、ようやくラティーフの状況が好転する。WBA暫定ヘビー級王座決定戦という必ずしも世間的に良い評判を呼びこむタイトルマッチではないが、世界戦が決まったのである。対戦相手は、アマチュアキャリアが豊富な亡命キューバ人で、プロでも21戦18KOを誇るルイス・オルティスであり、ここ3年、ヘビー級で2度の6回戦しかこなしていないラティーフにとって、不利は否めないが、スピードは間違いなくラティーフがオルティスを上回っているはずだ。また、ヘビー級の無敗対決でもある、この一戦は、テレビ局も、最大手とは言えないが、Fox Sportsが放送を決定していることから、それなりの注目はアメリカでも集めるはずだし、ここでラティーフが良い勝ち方をすれば、試合枯れの状況から脱却するチャンスにもなるはずだ。
 試合を5日後に控え、現在のラティーフが、どのようなコンディションにあり、この試合に向けて、どのようなトレーニングを積んできたのかは、僕にはわからないが、暫定とは言え、ヘビー級王者になれるチャンスがある一戦で、ラティーフが燃えてないわけがない事だけは確かなはずだ。

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2014-03-23 23:18:03

亀田家と疑惑

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亀田家と疑惑


 つい最近知ったのだが、事あるごとに亀田批判を繰り返していた元ボクサーの池田高雄が、3年ぐらい前に痴漢で逮捕されていたらしい。何でも、マッサージ店に勤務していた池田は、客としてきた女性の胸を触り、その事が発覚して逮捕されたのだと言う。
 僕は、ネットのTalk is cheapというサイトで池田が掲載していたボクシング関連の記事を幾つか読んだ事がある。そして、その内容は決まって亀田批判であり、亀田が勝つと試合が八百長だったとか、バンテージに細工をしていたとか、非常におかしな論説を掲載していたのだが、まともな頭を持った人間ならば、誰しもが池田の論説に疑問を持ったはずだ。
 たしかに、海外では、アントニオ・マルガリート(メキシコ)がバンテージに異物を入れていた事が発覚してサスペンドになった件があったが、マルガリートの場合、その事が露見した前と後とではパンチ力におけるパフォーマンスに格段の差があったはずだ。特に、サスペンドになる前のWBOウェルター級王者時代に、対戦相手を倒しに倒しまくっていたカーミット・シントロン(プエルトリコ)と2度対戦し、2度ともKOした時のマルガリートからは神がかり的なものを感じたし、そのパンチ力の強さは際立っていた。しかし、亀田興毅に向けられたバンテージ疑惑の発端となった内藤大助戦で、興毅のパンチ力が特別強かったとは思わなかったし、内藤戦前後の試合と比べても、興毅のパンチ力が際立って強いという印象はなかった。
 事実、バンテージ問題を提起した週刊誌は、その後、亀田家から訴えられ裁判で敗訴している。また、仮に、亀田兄弟の試合のほとんどが八百長だとするならば、これだけアンチ亀田家の雰囲気が充満している日本で、八百長で敗れた選手が八百長だった証拠をリークすれば、取材料などで、それなりの金銭を受け取る事ができるはずだし、途上国出身の選手であれば尚更のはずだ。勿論、八百長にかかわっていたのであれば、その選手は永久にプロで試合はできなくなるが、八百長にかかわっていた証拠を提示する事に法的な拘束力があるわけがないし、技術的な問題は全くと言っていいほどないはずだ。そして、今日に至るまで亀田家への告発が出ていないという事は、八百長が存在しなかったという事になるのは当然だと思う。
 念のため言っとくと、僕は、亀田ファンでもなければ、アンチ亀田でもない。また、僕の家にはテレビがない為、日本で行われている世界戦は、後日、ネットでチェックするぐらいで、亀田兄弟の試合は、ここ数年ネットでもチェックしていない。理由は面白くないからであり、興味がないからだが、池田の主張が、常軌を逸したものである事ぐらいは僕にでも分かる。
 しかし、最近、ヤフー・ニュースに掲載されている読者の書き込みを読むと、多くの人は、亀田兄弟の試合を本気で「八百長」だと思っているだけでなく、その「八百長」にTBSも加担していると思っているらしいが、キー局のTBSが、「八百長」のリスクをかけてまで、亀田家の勝利に貪欲になる理由が僕には思いつかない。他方、こういった「八百長」疑惑は、おそらくネットが発信源になっていると思われるが、ネットは面白半分や悪意で持って書き込まれている事が多い一方で、小中学生でも書きこめ、小中学生の場合、その多くが深い知性で物事を考える段階に達していない。そして、匿名性の高いネットに書きこまれている事を、仮に、年齢的に成熟した段階にある人達が、鵜呑みにしているのだとすれば、それはバカだとしか言いようがないし、実際バカなはずだ。
 亀田兄弟のマッチメーキングを含めた一連の振る舞いが、ボクシングを貶めているのは間違いないが、亀田兄弟が嫌いなのであれば、試合を見なければいいだけだと思うし、その事に大きな制約があるとは思えない(少なくとも、そうなれば自然と亀田家はフェードアウトするはずだ)。しかし、いい年をした大人が、嫌いだと言うだけで、物事を邪推し、事実に反する事を拡散しようとするのであれば、それは問題のはずだ。そして、そういった連中こそ、池田の様なくだらない存在であり、亀田家以上にボクシングを貶めていると言っても過言ではないはずだ。

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