木の花ファミリーで起きたこと~小さなデザイナー編~






きょうは、いつものデザインチームの仕事場にきよがやってきた。
小学校4年生のきよみは、木の花ファミリーの商品の
パッケージの絵や文字を描いてくれている小さなデザイナーさん。

きょうのお仕事は
天然非加熱の生はちみつの“のぼり”デザイン。
季節のはちみつ、スプリングハニーの
フレッシュはちみつが絞り終わったところなので、

『新鮮な絞りたての生はちみつを多くの人に味わってもらいたい!』

ということで、はちみつの“のぼり”を作って、
木の花ファミリーの入り口や、無農薬野菜の直売の大富士さんに、
立てさせていただこうということになったのです。

いつもクレヨンで書いてくれるきよの字は、
とってものびのびしていて、気持ちのいい字。
きよの心の広さ、元気いっぱいの様子が、
太く力強い線によく現れている。



(きよが描いた絵や字が使われている天然非加熱生はちみつと紅茶)



それでいて、見ていて何故だか、ほっとする
癒される、『大丈夫だよ』と笑顔で見守られているような
安心感のある風体なのです。



(お茶のお稽古中のきよ。しっかりと芯の通った性格が姿勢にも。)



いつも締め切りに終われてちょっと
ぴりぴり感も漂うデザインチームの仕事場ですが
きよが入ってきただけで、さーっと
心地よい風が吹いてきたように爽やかな空気が漂います。
それはぴん!と背筋がまっすぐになるような
爽やかさです。

学校から帰ってきたきよに、
みきちゃんが字をかいてねと頼むと
『いいよ!』と元気な返事。
さっそうと机に向かって、描き始めます。

その様子はにこにこしていて
なんだかとっても楽しそうなのです。

そして、描きながらこう語り始めました。

きよ
『きよね、もし木の花(ここ)に生まれてこなかったら、どうしようって思っちゃう。』

わたし
『どうして?』

きよ
『だってね、みんなと暮らせないし“心磨き”できないなんてイヤだもん!』

わたし
『そうなんだ!?そんなこと考えているんだね。』

きよ
『うん!だってきよ、ここに生まれてすごく楽しい!キッチンさんでお料理もできるし、ごはんも美味しいし、子どもミーティングも楽しいし、なにより“心磨き”ができるから。』

わたし
『“心磨き”ってどういうこと?きよにとっての“心磨き”ってなに?』

きよ
『心をきれいにすること。みんなと、話し合ったり、伝え合ったりして自分を見ていくこと。あと無農薬とかの正しい食べ物を食べること。正しい食べ物を食べると心がきれいになるんだよ。』

わたし
『へぇ~~!その通りだね!子どもミーティングも楽しいんだ?』

きよ
『うん。時々つまらないときもあるけど・・・。』

わたし
『どんな時がつまらないの?』

きよ
『えっとね。たとえば、ずーっと何もしないでだらっと過ごしちゃったとき。いっぱい働いたり、体育で運動したりして、全部のエネルギーを全部使った日はいい日。だらだらしちゃった時はつまらない日なの。朝起きてエネルギーをありったけ使いきって、疲れて眠ってまた、エネルギーがたまってそれをまた使い切る!そんなふうに過ごせた日はいい日だよ!』


(食事会“恵みいただきます”で洗いものを率先してお手伝いするきよ)



わたし
『なるほどー!それは気持ちよく毎日を過ごすポイントだね!さすがきよ。』

きよ
『うん!きよは木の花にいることがすごく楽しい。他にはこんなところないよ。一番いいところに生まれてすごくラッキーだよ!・・・描き終わったよ~!』

わたし
『おおー!いい字だね♪ありがとう!!』


(通称“5人娘”いつも一緒にいる血縁を越えた姉妹たち)



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そしてきよは、
12才のかのちゃんがリーダーとなって企画する
夏休みイベントのキッズキャンプ
打ち合わせがあると言って
台風一過の青空のように明るく爽やかな空気を
残して去って行きました。

この爽やかな魂の子の心が字に現れて、
見る人の心に届いていくのだろうと思うと
ふつふつとうれしい気持ちが湧いてくるのでした。

お昼ごはんのときにわたしと同世代の
子育て担当のラブちゃんと、

『わたしたちは、次の世代の子どもが大きくなるまでの繋ぎだね。このすべてが逆さまの世の中で、みんなそれを当たり前だと思っていたり本当は何かを考えずにどこかに不安を抱えて生きている。子どもたちが大きくなるまでに、心を大切に自らをただただ磨いて生きていこうね。そうして新しい世代が新しい世の中を作るまで、わたしたちはこの心を繋いでいこう。』

と話していました。

そうしてその日の夕方にきよが現れて、
次の新しい世を作る、未来の心を見せてくれました。


精神に焦点が置かれることが当たり前の世の中。
それは、我先(われさき)の心が最優先の人類が
創り上げた行き詰っているこの世界に
唯一残された希望の光です。

静岡県の富士の麓、小さな町の80人の血縁を越えた家族。
その中に確かに、神と繋がり心で生きる神人和合の魂が
芽吹いているのです。

そんな次世代の魂たちにバトンタッチできるように
大人であるわたしたちも、
一瞬一瞬を真剣に生きるということを
していきましょう。