社用スマホ転売で6億円着服──バンダイナムコはなぜ、社員の不正を防げなかったのかバンダイナムコホールディングスで衝撃の事件が発生した。子会社社員が会社の備品を無断で売却し、約6億円を着服していたことが、同社の調査で明らかになったのだ。同社は社員を懲戒解雇するとともに、損害賠償を求め、社員を相手取り、118日付で東京地裁に民事訴訟を提起した。社員による転売事件はなぜ起きたのか。同社担当者に経緯を聞いた。転売したのは50代男性社員 機材の発注・管理を担当

 懲戒解雇されたのは、子会社に勤務する50代の男性正社員。20154月ごろから224月ごろにかけて、同社が保有するタブレット端末やスマートフォンなどのモバイル端末を、都内の中古端末販売店などに持ち込み、6億円の売却益を得ていたという。