どうも、お久しぶりです。

とりあえず、生きてます。

 

睡眠時無呼吸症候群になっていますが

何とか生きています

ちなみに、自覚はあるけれど病院にはいっていません

 

朝起きると、たまに心臓がバクバクしていてつらいときもありますが

日中眠くてつらいときもありますが

まあ、なんとか大丈夫っぽいです

 

そして、お知らせです。

 

小説「何度目の転生で魔王が倒せるのか誰か教えてくれないか?」ですが

色々悩んだ結果、小説家になろうで更新しようと思います。

 

サイトはこちら

 

今の所今月末までは未来指定でアップしています。

 

そのうち、こちらではブログでも再開しようか悩んでいます。

まあ、4月から色々体制もかわったのでばたついているのでこの辺で

実は更新作業をしていて思う事。

それはリンクってはたして必要なのだろうかということです。

いや、あると便利だと思うのでつけているのですが、果たしてどうなのだろうかと。

 

是非読んでいる人のご意見が聞きたいです。

 

やっぱり「次へ」は必要ですか?

 

あ、今回の話しで一部グロテスクな展開がありますので気を付けてください。

 

では、更新します。

 

実はこのページから見ちゃったんだよって人がいたらここから先は小説の続きです。
初めから読んでみたいっていう人はこちらからお願いします。

では、更新します。

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~ゴブリンロード討伐戦~

 勢いよく落下。
 

「大丈夫なの?」
 

 ティセが俺を見てそう言ってきた。大ヒールをこっそり自分にかける。
 

「大丈夫だ、問題ない」
 

 いや、結構痛かったけれど、もう回復した。というか、結構近くにゴブリンの軍勢が迫ってきている。とりあえず、戦線を維持しなくては。
 

「金剛盾」
 

 俺は道路の両脇に金剛盾を発生させて前方からしかゴブリンが来られないようにする。
 

「フライ」
 

 ゴブリン軍が空を飛んできただと。それ卑怯だろう。上空から攻撃が来る。
 

「風の精霊の加護」
「風神盾」
 

 まず、上空に風神盾を発生させる。だが、すべてを防ぎきれるわけじゃない。俺たちに風の精霊の加護を発生させる。
 

「どうしたらいい?」
「どうしたらいいのにゃ?」
 

 ティセもミーニャも俺を見ている。戦略を立てないといけない。相手は50体のゴブリン。だが、空から弓矢と魔法攻撃をしてくる。仕方が無い。
 

「金剛盾」
 

 俺は前後の道にも金剛盾を発生させた。さらに俺たちの周囲5メートル前後にも金剛盾を発生させる。これで注意すべきは上空だけだ。
 

「ミーニャはバジリスクの召喚準備を。次に上空が晴れたらバジリスクの召喚だ。ティセ、上空が晴れたらアイスバレットを撃ってくれ。数が多ければ多いだけいい。命中力は二の次だ」
 

「わかったわ」「わかったにゃ」
 

 注意すべき点を一か所にする。多方面を守りながら攻めるのは無理だ。
 

「アシッドミスト」
 

 上空に酸性の霧を発生させた。この霧に触れると強酸に触れて肌が焼け焦げる。ゴブリンにも倒すまでにはいかないがダメージが行く。しかも長くその霧の中に居れば居るほどダメージは蓄積していく。
 

「ウインドストーム」
 

 風でアシッドミストを吹き飛ばされる。セオリー通りの戦術だ。だからこそ相手しやすい。
 

「ミーニャ。今だ」
「お願い来て。バジリスク。そして、石化光線!!」
 

 バジリスクの石化光線が上空に放たれる。相手も想定していたのかミラーで反射をしてくる。
 

「それも想定内さ。ティセ、あのミラーを破壊してくれ」
「わかったわ」
 

 そう、ミラーという魔法は魔法の鏡を出現させる。だが、その鏡は物理攻撃で壊すことができる。念のため乱射する石化光線を防ぐためにティセがアイスバレットを放った後俺たちの頭上すぐにミラーを出現させる。
 

 上空のゴブリンは石化されていく。石化光線の乱反射はこちらには来なかった。
 

「ミーニャ、ソードスラッシュを石化したゴブリンに放ってくれ」
「わかったにゃ。ソードスラッシュにゃ」
 

 ミーニャの放ったソードスラッシュで石化したゴブリンが破壊されていく。それを見て俺は「瞬炎」をすぐさま放つ。上空は落ち着いたがすぐに異変に気が付く。金剛盾が破られていく。ものすごい音がする。
 

「来るぞ。ゴブリンロードだ」
 

 後少しでゴブリンロードとゴブリンがやってくる。
 

「どうするの?」
「さっきと戦術はあまり変わらない。最後の一枚の金剛盾になったら俺がわざとその金剛盾を喪失させる。その瞬間にバジリスク召喚だ」
 

 だが、ミーニャはかなり疲労しているのがわかる。エキストラスキル「ユグドラシルシード」を発動させた。HP、MPが全回復した。
 

「ミーニャできるか?」
「なんとかするにゃ」
 

 HPとMPが回復しても精神力は回復しない。
 

「辛いと思うが、この戦略はミーニャのバジリスクが重要なんだ。頼りにしている」
 

 そうミーニャに言ったらミーニャの目が星のように輝いた。
 

「アデルに頼られたのにゃ。しかも、使い勝手の悪いと思っていたバジリスクがこんなに活躍できるなんてやっぱりアデルはすごいのにゃ。アデル。絶対に大丈夫だからにゃ」
 

 そのミーニャを見てティセがほっぺたを膨らませる。俺はティセに近づいてこう言った。
 

「ミーニャのレベルが低いからレベル上げでもあるんだ。仲間は強い方がいいだろう」
 

 まあ、俺から見たらティセもミーニャもあまりレベル差はないんだけれどね。
 

「そうよね。経験を積ませてあげるのも先人の務めよね」
 

 いや、ティセさん。あなたそう言えるほど強くないですからね。
 

「それに、ティセにはお願いがある。バジリスクの石化光線で全員が石化するわけじゃない。けれど、復活されるのも困る」
「わかっているわ。アイスバレットで石化したゴブリンを砕けたばいいのね。まっかせてよね」
 

 ティセはアイスロッドを頭上にあげて振り回している。いや、アイスロッドを使えばあれが出来る。
 

「いや、その必要はない。俺と手をつないでくれ」
 

 そう言ったら。「ひゃえ?」と言う変な声をティセが言い出した。
 

「何よ、こんな戦いの最中に。まあ、アデルがどうしてもって言うなら手をつないであげてもいいわよ」
 

 そう言って手を差し出してきた。一人では使えない魔法。そして、このアイスロッドがないと発動すらいまだにできない魔法。俺は手をつなぎもう片方の手でティセと一緒にアイスロッドをつかむ。
 

「あのイーフリート城に放った魔法をここで使う。この魔法はティセと二人じゃないと発動できない。最強の魔法だ」
 

 最強でもないけれど、この魔法だとティセにも経験値が行く。
 

「そうなのね。アデルにはやっぱり私がいないとダメなのね。見てらっしゃい。派手にぶっ放してやるから」
 

 いや、魔法自体は結構派手でもないんですけれどね。ガンガンと金剛盾が破壊される音がする。後2枚だ。
 

「そろそろだ、準備はいいか?」
「OKだにゃ」「OKよ」
 

 二人の声を受けて俺は直前の金剛盾を喪失させた。
 

「今だ!」
「わかったにゃ。お願い来て。バジリスク。そして石化光線!」
 

 これは想定できなかったはず。念のため俺たちのすぐ前にミラーを発動させている。
 

 不意に消えた盾に焦り、そして、石化されていくゴブリン。ゴブリンロードはそのまま動いている。予想通りだ。そして少し離れたところにゴブリンメイジかゴブリン魔法師かがいる。
 

「ティセ、行くぞ」
 

 すでに両手に魔力を込めて循環させている。後はこの魔力を放つだけ。
 

「氷結牢獄」
 

 氷結牢獄の中に閉じ込められたものはすべて、強烈な冷気に分子活動を停止させられ、迫りくる氷の壁にすべてが押しつぶされる。そして、範囲は俺たちから前方1キロを指定している。
 

 徐々に立方体が縮まっていく。だが、これは勝利条件ではない。このゴブリンロードに力を注いでいた相手を探さないといけない。細い、けれどゆらぎのような魔力を感じた。手にアイスロッドがある。そのままアイスロッドを天に向ける。
 

「アイスランス」
 

 上空にアイスランスを放ち、そのゆらぎのような場所めがけて放つ。だが、すぐによけられたのがわかった。
 

「何?何?まだ敵がいるの?」
「勝ったんじゃないのかにゃ?」
 

 ティセとミーニャが俺の行動を不思議がっている。
 

「いや、まだだ。今回の黒幕がいる。それを倒してミーニャを家族のもとに無事に送り、最後にアイツを倒す。それが今回のミッションだ」
 

 そう言ったら後ろから拍手が聞こえた。人の気配なんかなかったはずだ。だが、振り向くと金剛盾の上に人が立っている。しかも二人だ。
 

 一人はジグル老子、もう一人はエルダーリッチだ。
 

「おやおや、アイスランスを変なところに放ったかと思いきや、意外とバカじゃないみたいだのう」
 

 そう言ってにやりと笑っている。
 

「お前が黒幕だったのか?」
 

「さて、何のことやら。儂にはさっぱりわからんのう。だが、この地をこれだけ荒らされてはかなわん。この地は大事な土地なんじゃからな」
 

 感情のこもっていない話し方だ。それが余計に怖かった。そして、ジグル老子が手をパンとたたくと金剛盾が一瞬で消えた。そして、周りの草木が一気に復活した。ナパームボムで焼失したはずの森がだ。
 

「おや、驚くほどでもなかろう」
 

 振り返るとそこには倒したはずのゴブリン軍も復活している。これは時空魔法だ。時間を巻き戻す魔法。
 

「まあ、せっかく儂が出て来てやったのだ。ちょっと面白そうなものも見られたので、ちょいと試してみるかな」
 

 そう言って黒いまがまがしい杖を俺に向けた。その口からあり得ない言葉が発せられる。
 

「永久牢獄」
 

 瞬間に俺の身体が拘束される。何をしても動かない。これはエキストラスキルだぞ。そんな簡単に習得できる魔法じゃない。
 

「ふむ、永久牢獄といいながら拘束時間があるとは。名前負けの魔法よな。だが、これでお前は見ているだけしかできない。そこで自分の無力を知るがいい」
 

 そう動けない俺の前でゴブリンたちはティセとミーニャを攻撃しだした。ゴブリンロードの一撃はティセの足をくだき、ミーニャを弾き飛ばして気絶させた。
 

「どうやらこのゴブリンどもは食べるものがなくて飢えていたみたいだのう。だから餌となる人間を見て大勢が押し寄せたみたいだ。麻痺」
 

 そう言って、ティセとミーニャに麻痺をかける。そして、ゴブリンが二人に詰め寄る。やめろ。やめてくれ。体の動かない俺の前でティセとミーニャが火にあぶられ手足から喰われていく。
 

「ほう、ゴブリンは焼けた肉を食べると知ってはいたが、表面だけを焼いて食べるのか。ならばまだ絶命はしておらぬようだな。この娘どもは」
 

 泣き叫び体を焼かれ、太ももを削られ、刃物で砕き食べられていく。

 

 ゆっくりとしたその行動にティセもミーニャも泣きわめいている。

 

 涙している。

 

 二人とも俺を見ている。この拘束が解ければ、すぐにでも回復をさせてやる。だが、おかしい。なぜ永久牢獄が解けないのだ。
 

「なるほど、永久牢獄が解ける前に新たに永久牢獄をかけ直せばいいのか。これは勉強になる。面白い魔法だ。お前のようなきれいな魂の持ち主が汚れ、悪に染まる。その瞬間に発せられるダークマターもまた儂が求めているものだ」


 ふざけるな。俺は意識を集中させた。指が少し動いた。それだけで十分だ。この永久牢獄は魔力の紐のようなもので空間をしばっている。それをほどけばいい。少しでいい。触れさえすれば何とかなる。俺はもどかしい思いで指を動かす。
 

 触れた。白い魔力の紐のようなものに。後はこれを引っ張るだけ。そう、思った瞬間に後ろから切られた。
 

「ジグル老子。そろそろ辞めませんか」
 

 振り返るとそこにはウリクルがいた。この攻撃はそう「次元断」だ。
 

「まあ、今回は面白い魔法とスキルも見られたことだしな。それにしても若いというのは色んな想像ができるものだ」
 

 俺が魔法を見せたからその魔法を習得しただと。だが、俺はまだ生きている。自らに「ヒール」をかける。だが、回復するより先にゴブリンロードの大きな刃が俺に落ちてくる。
 

 そう、俺は死んだ。勝てなかったのだ。

 うぁぁぁぁ。
 

 何か変な声が聞こえた。讃美歌か?違う。もっと忌々しい何かに感じる。そう思ったら光が見えた。
 

「元気な男の子ですね」
 

 そう言った人の顔を見てびっくりした。
 

 生まれ育った町にいた産婆。ラウ婆だ。だが、少し若い。そして目の前にまだ生きている父親がいた。そして俺の下には母親が。
 俺は、転生したのだ。
 

木曜日と言えばヤングジャンプの日です。

実は漫画自体も購入していて、アニメも見ている作品があります。

 

「かぐや様は告らせたい」

 

です。

もう、かなりのお気に入りです。ちなみに、今掲載されているところだと二人の距離は・・・

なかなかいい感じの二人なのでいつも先が楽しみです。

 

私も先が楽しみと言われる作品を書いてみたいです。

 

では、更新します。

 

実はこのページから見ちゃったんだよって人がいたらここから先は小説の続きです。
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では、更新します。

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~ゴブリンロードとの戦い~

 後衛タイプも面倒だが、ゴブリンロードの肩にいるインプも面倒だ。そして、一番面倒なのは3メートルもの巨体なのに素早い動きをするゴブリンロードだ。
 

 ゴブリンロードの身体が赤く、次に光り輝いた。これは身体強化魔法系だ。スピードと筋力増加だ。ゴブリンロードの身体が揺らいだかと思ったら一気に距離を詰められる。
 

 攻撃を剣で受ける。重い剣戟だ。闘気を纏っていたから、いや、じいちゃんからもらったプリズムソードだから受け切れている。そこからの安い剣だとこの一撃で剣が壊れてしまう。今の剣戟は武技の「武器破壊」だ。
 

 更に3連撃を繰り出してくる。
 

「フライ」
 

 空にとりあえず逃げる。だが、ゴブリンロードも空を飛んできた。そして、上段に構えて剣を振り下ろしてくる。

 

 これは俺が使うオーラブレイドに似ている。受けるのは危険。そう本能が教えてくれた。このオーラブレイドをよけても大丈夫なのか。俺はその先を見る。やはり、そこにはティセやミーニャたちがいる。
 

 ただ単に攻撃を仕掛けてくるだけじゃないのか。なら、この上段からの攻撃を発動させなければいい。
 

「フレアバースト」
 

 俺はゴブリンロードに向かって加速する。そして体中に闘気を纏う。まずは「フラッシュ」で目くらましだ。そして、俺はそのままの勢いで「オーラタックル」でゴブリンロードにぶつかりにいった。
 

 これだけで倒せるとは思っていない。威力が足りないからだ。だが、ゴブリンロードが放とうとしていたオーラブレイドは回避できたし、この自爆技に近い攻撃を食らってゴブリンロードが一旦動きが止まる。

 

 それをみて、俺は地面に向かって加速する。もちろん、「フレアバースト」で加速をつけてだ。
 

 そして、地上に向かって「ソードスラッシュ」を放つ。一体ゴブリンを駆逐できた。そのまま「瞬炎」を放つ。後9体が地上にいる。いや、反対側を見るとまだ何体かゴブリンがいる。

 

 ペリドットさんもいるから大丈夫だろう。そう思っていたら上空から剣戟がとんできた。ソードスラッシュのような剣戟だ。闘気を乗せる攻撃はもう少ししたら主流になるが今の時代はそうでないはず。
 

 一体何が起きているのだ。周りを見る。だが、ゴブリンロードはやたら滅多にソードスラッシュを撃ってくる。このままだとどれかがティセやミーニャに当たる可能性がある。上空に逃げると次はティセたちを攻撃するかもしれない。仕方が無い。俺は剣戟に向かう形でゴブリンロードとの距離を狭める。だが、その瞬間嫌な予感がして距離を取る。
 

「シャドウスネーク」
 

 地上にいたゴブリンが俺めがけてはなっている。これは影をつかまれたらスタンになる。仕方が無い。
 

「スピードスター」
 

 敏捷性を上げる。この魔法はHPが削られるからあまり使いたくない。けれど、これで地面に近づきソードスラッシュを放つ。シャドウスネークは倒せた。だが、一発ゴブリンロードの攻撃と地面からファイアーボールを食らってしまった。
 

 だが、その瞬間ユグドラシルシードの回復が入る。少しだけ時間が欲しい。
 

「永久牢獄」
 

 ゴブリンロードに向かって放つ。これは1分間だけ相手を拘束する魔法だ。だが、これは1体だけ。だが、拘束できたのはインプのほうだった。

 

 失敗した。

 

 だが、俺はゴブリンロードに向かって突進をする。今度は「スピードスター」付きの「オーラタックル」だ。これは攻撃がメインじゃない。インプから遠ざけるためだ。インプの回復が一番きつい。
 

 体当たりをした後、更に「オーラタックル」を続ける。HPが削られるがすぐにユグドラシルシードの回復が入る。そして、俺は「フレアバースト」で移動をする。エキストラスキル「次元断」を発動させてインプを倒す。そして「瞬炎」を発動させてインプの復活を阻止する。
 

 これで後は下にいるゴブリン9体のゴブリンロードだけだ。
 

「大ヒール」
 

 ゴブリンロードを全回復させたゴブリンが下にいる。どこにいる。できればこの魔法を使いたくなかったが仕方が無い。
 

「ナパームボム」
 

 草木に隠れながら攻撃をしてくる。ならば、周囲一帯を焼切ればいい。ナパームボムで周囲の草木を焼切った。ナパームボムは殺傷能力はあまりないかわりにこういう草木を焼き尽くす能力がある。樹木系のモンスターにも効果的でもある。
 

 焼き尽くした後ゴブリンを発見しやすくなった。ソードスラッシュで刈り取っていく。
 

「うごごごご」
 

 すごい勢いでゴブリンロードがこっちにやってきた。後8体のゴブリンを狩りつくすだけ。そうだ。こういう時こそエキストラスキル「コピー」を使う。その間に時間を稼ぐため「永久牢獄」をゴブリンロードに使う。
 

 コピーを使い、コピーに下のゴブリン8体を倒させる。そう思っていたら更にゴブリン軍勢がやってきた。数千はいる。仕方が無い。詠唱を唱えて「メテオ」をゴブイン軍勢にぶつける。激しい音と共に永久牢獄が破壊されたのがわかる。時間少し前だ。
 

「この魔法を破るとは一体どれくらいのレベルなんだ」
 

 つい、声が出てしまった。「魔力探知」を使って強さを確認する。

 

 レベルは400だ。そこまで強くない。だが、何者かが力を注いでいるのがわかる。このゴブリンロードは作為的に生まれ、そして、今誰かが力を注いでいる。ということはその相手を探らないと意味がない。
 

「魔力探知」を広範囲に使用する。だが、探ろうとするとゴブリンロードの攻撃が激しくなってきた。というかソードスラッシュの連打とかもはや意味がわからない。しかも延長線上にティセやミーニャたちが居る場所を狙っている。
 

「風神盾」
 

 金剛盾の風バージョンだ。この魔法はペリドットさんが使っていたので連動して使えるようになったのだ。暴風の塊で相手の攻撃を押し返す魔法だ。空中戦用の防御魔法だ。
 

 ゴブリンロードはものすごい量の魔力を注ぎ込まれている。

 

 すでにゴブリンロードの周りは魔力で黒い炎が燃え上がるようになっている。そして、その魔力を使いこなせていないのがわかる。

 

 だが、一撃一撃がえげつないくらい重くなっている。

 

 風神盾で攻撃を受け流しながら探知を続ける。

 

 ダメだ。後少しなのにわからない。魔力が流れている脈が多すぎる。どこが出発地点かわからないのだ。

 

 だが、わかったことがある。一か所集中している場所がある。そこには何かがあるはずだ。ここから少し離れた場所。だが、大丈夫。集中すればわかる。そこは魔力が集められてゴブリンロードに届けられている中継場所だ。その場所だけを攻撃するわけにいかない。ゴブリンロードにも攻撃をあてる。
 

「ライトニングスピア」
 

 まっすぐに飛ぶ電気を帯びたスピアだ。だが、狙いはゴブリンロードじゃない。よけることを想定して放っている。予想通りゴブリンロードがよけた。

 

 そして、その先にその中継場所がある。ライトニングスピアが中継場所にあたった瞬間に光の柱ができた。ものすごい魔力が放出されている。そして、もう一つ。ゴブリンロードへの魔力供給が止まった。
 

 これなら問題なく倒せる。俺はプリズムソードに闘気と魔力を込める。このプリズムソードだからできる技がある。

 

 魔法剣は一つの属性を剣戟に乗せる。けれど、このプリズムソードは全属性を込めることができる。火、水、風、土、光、闇、そして闘気だ。プリズムソードが震えだす。全属性を込めると七色に光る。この力ならこれで十分だ。
 

「プリズムスラッシュ」
 

 七色の剣戟。

 

 それは今までのソードスラッシュとは比べ物にならない威力だ。相反する属性がぶつかり合い攻撃力を高める。相殺しないためにその間に闘気を纏っている。その一振りでゴブリンロードの上下真っ二つに切断した。
 

 復活しないよう瞬炎をかける。下にいるゴブリンは統率を失い逃げ出すもの、ティセやミーニャに倒されるものにわかれていった。ペリドットさんの姿を追いかける。
 

 上空で戦っていた。その相手はシルクハットを被り、右側の目だけを隠している銀の仮面をつけてタキシードに、ステッキを持った男が居た。死をつかさどるタナトスだ。死の息吹はタナトス自身を視認することが一つの発動条件だ。つまり、ティセとミーニャがタナトスに気が付かなければ大丈夫だ。俺は「フレアバースト」を使ってペリドットさんに近づいた。
 

「アデル、どうしてこちらに来たのですかしら?」
 

 その口調は丁寧だが怒りが感じられる。タナトスが俺を見てこう言ってきた。
 

「おや、ようやく勝利されましたか。いえいえ、あなたの戦いは大変興味深く拝見させていただいていました。知らない魔法もたくさんありましたので、見ながら学習をさせていただいておりました。まあ、少々私の思惑とは違った展開となりましたが、それもまた運命なのでしょうね。申し遅れました私はタナトスと申します。お見知りおきを。といってもすぐにあなた達とはお別れなのですがね」
 

 そう言って死の息吹を俺にぶつける。だが、俺のレベルだとそれは効果がない。
 

「おお、あなたも私と戦うにふさわしいのですが。これはすばらしい。ですが、私の役目はここではないようですね。勉強にもなりましたしお暇させていただきましょう」
 

 タナトスはお辞儀をしてマントを翻したらそのまま消えた。このまま去ってくれてよかった。
 

「私は追いかけます。アデルはあちらを」
 

 そう言って指差した方向ではティセとミーニャが苦戦をしていた。統率がとれなくなっていたはずのゴブリンが統率を取っているのだ。しかもそこには倒したはずのゴブリンロードがいる。
 

「なぜだ?」
 

「もちろん、生み出されたんですわよ。新たなゴブリンロードがね」
 

 そう言ってペリドットさんが飛び立とうとする。
 

「どちらにいくんですか?」
 

 俺は気になってペリドットさんに聞いた。やな予感だけはする。
 

「この近くにある集落。場所は地下のようですね」
 

 タナトスは死をつかさどる魔人。一気に大勢を倒すのが好きな魔人だ。この近くの集落で地下。猫浄土の場所だ。ミーニャの父であるダルーニャさん、ボルドーニャさんにミルニャーニャさん。それに大勢の仲間。前の世界でパーティー登録したから、死を経験したから彼ら、彼女らの意識も記憶も俺の中にある。あの人たちが死ぬのか。
 

「だから私が行きますのよ。アデルはあちらを。でも、ただ単に倒しただけでは意味がありませんわ。ちゃんと大元を絶ってくださいね」
 

 そう言ってペリドットさんはフライで飛んで行った。しかも普通に早い。俺にはできないのに。だが、俺もこうしていられない。新たに生み出されたゴブリンロードの相手をしないといけないのだ。しかも、こいつに魔力を注ぎ込んでいるやつをあぶりだす必要がある。とりあえず、早くたどり着かないといけない。
 

「フレアバースト」
 

 いい加減普通の使い方をしなくなったこの魔法で俺は逃げるティセとミーニャの元に向かった。