実はペットのうさぎがソアホックという足の裏の病気にかかり、
それが悪化してかなり危険な状態だった。
えさを食べなくなり、痛みでもだえ苦しむうさぎを見て、
涙が止まらず・・・安楽死を考えたことも。
もうこの世からいなくなる日が近いと感じていた。

でも、たとえこれが最後のお別れになっても、
最後の最後まで愛してやろう、なるべく痛みのないように
見送ってやろうと思った。日米で伝わる治療法をリサーチ
して、薬も試行錯誤して、なによりも毎日なでてあげて、
時には抱きしめて、精一杯の愛を与えていた。

うさぎも、痛いからなのか、それとも悲しいからなのか、
目の下を濡らして、俺を見ていた。あんなにやんちゃで
ふてぶてしくて暴れん坊だったのに・・・
もう辛くてたまらなかった。

でもあきらめずに毎日愛を与えていたら、
なくなっていた毛がちょっとづつ生えてくるようになり、
食欲も出て来た。俺も「演技だけじゃなくて、
獣医の才能があるのか」と調子に乗ってきて(笑)、
さらに試行錯誤して、毎日治療を施した。

すると昨日、奇跡が起きた。

寝たきりだったうさぎが、自分の足でしっかりと立ったんだ。
さらに「こんなことでやられるあたいじゃないよ」って
不敵な感じで俺を見ていた。

愛は地球を救えないかもしれないし、
もしかしたらうさぎも寿命なのかもしれない。
でもこれだけは言える。
愛は希望を生んだ。

もう大丈夫。精一杯生きよう!




去年撮影したおいらとうさぎの写真。