【温めるの? 冷やすの?】

 

 赤堤はりきゅう接骨院の患者様からの質問で一番多い質問が、「今の状態は、温めるの?それとも冷やすの?」です。

 

まず、温める場合はどんな時か?

 

 いつも感じる肩こりや腰の張りの場合は、温めて下さい

通常の筋肉の張りは、筋肉の中に乳酸やサブスタンスと言われる疲労物質が溜まり小さな痛みを感じさせています。この小さな痛み刺激がコリや張りとして感じます。

 

 筋肉を温めることにより、溜まった疲労物質を血液に乗せ排出させることで普段感じる肩こりや腰の張りは楽になっていきます。そのため、温めて筋肉内の血流を良くしたほうがコリや張りの解消につながっていきます。

 

次に、冷やす場合はどんな時か?

 (こちらが特に重要!)

 

 急な痛み、普段感じたことが無い強い痛みを感じた時は冷やしください。 (何か小さな痛みを感じてからや原因となる行動をしてから24時間以内に起こった痛みも「急な痛み」と言えます。)

 

 急に痛みを感じた時や今まで経験の無い痛みを感じた時は、幹部に炎症が起きています。炎症が起きていると熱を持つので先ほどの疲労物質や炎症を起こす物質が患部にどんどん流れて来ている状態になっております。

 

 熱を持つと幹部の筋肉がパンパンに膨らみ神経を圧迫したり、関連する部位を引っ張ったりするので痛みを感じます。

 

 なぜ、冷やすと楽になるのかと言いますと、

 

①原因となる炎症を起こす物質が患部に流れてこなくすること

②炎症による熱を抑え、筋肉の膨らみを抑え関連する筋肉を引っ      張らなくする為です。

 

 炎症による酷い痛みは、大体3日~5日くらいで落ち着きます。

 

その間は、20分~30分間氷のうか保冷材に薄いハンカチを巻いたもので冷やしていただき、その後同じくらいの時間冷やすのを止めるということを一日中繰り返していただきます。

 

 最初冷やし始めて2~3分すると痛みが強くなったように感じることがありますが、5分くらいしてくるとキンキンに冷えてくるので増した痛みが落ち着いてきます。

 

 炎症が強い時期は、冷やすことが心地よく、楽になった感じがありますので、最初だけ少し我慢して冷やして行きましょう。

 これは、冬の寒い時期に痛めてしまった場合でも患部に炎症は起きてしまっているので同じように冷やしていただきます。

 

また、冷やしている時期の入浴はシャワー程度にしていただき、湯船に浸かることは控えましょう。

食事も、外側から冷やしているのに胃や腸に温かいものが入ってくると再度炎症がひどくなるので、温かい食べ物は控えた方が良いです。

 

 冷やす時期から温める時期の変更はいつなのかと言いますと、

 

当院では、「一番痛かった時を10段階の10として、痛みが半分の5以下になったら温める治療に変えて下さい。」と指導してます。

 

 痛み段階の5以下になると、初期に比べてかなり動けるようになってきます。  

 まだ動くと痛みを感じますが、軽く動いた後の方が身体が楽に感じるのもこの時期です。 

 この時期でも、冷やした方が気持ちよく感じるのであれば冷やしていただいた方が良いです。

 

 

このように、軽いコリや張りの場合は温めて下さい。

また、急な痛みや今までに経験の無い強い痛みの場合は冷やしてください。

 

迷った場合は、冷やしてください。 → 当院にお電話ください

温めて痛みが増すことはあっても、冷やして痛みが増すことはありません!

 

 

 

 

 

 

 

 

【経営サミットに出席】

 

 少し前になりますが、私も会員である社団整動協会主催の「鍼灸師による・鍼灸師の為の経営セミナー」=【経営サミット】に出席してきました。 

 

 

 現在、全国民の中で1年間にはりきゅう治療を受ける人は5%だそうです。 ちなみに、病院にかかる方は1日で5%だそうです。 単純に365倍ですね。

 

 なぜ、はりきゅう治療は広まらないのでしょうか?

 赤堤はりきゅう接骨院に来院される方に伺っても、「鍼って痛いんでしょう?」や「鍼って効果が分からない?」等のご意見を伺うことが出来ます。

 

 いくら施術者側が反論を述べたところで、患者様からのご意見が一番正解です。 

 では、患者様の考えを変更するにはどのような方法があるかといえば、1日に人口の5%が通う病院を参考にすることです。

 

 鍼灸師と医師の違いは、何と言っても信頼と実績です。 信頼と実績があるから具合が悪くなった時に選択肢の1番上に来るのが病院です。

 

 病院が信頼を構築できたのは、エビデンス=科学的根拠を元に治療計画を立てます。 このエビデンスを得るために医学界は莫大な費用と時間を費やしてきました。 患者様はエビデンスを信じて医師の指示通りの治療を不安なく行います。

 

また、実績を上げるために国の定める一定水準の治療を全国の医師が行い多くの実績を集積しました。

 全国どこに行っても同じ基準で治療してくれます。

 (多少の腕の良し悪しはあると思いますが、、、)

 

 一方、はりきゅう治療は流派は様々、エビデンスは無しで今まで来ました。  しかし、ある程度の治療実績を上げてきたので現代まで生きながらえてきたのだと思います。 

 

 今後、はりきゅう治療が必要とされるには病院と同じく信頼と実績が必要になります。それによって患者様に選んでいただく土台に上がれるからです。

 

 

 前置きが長くなりましたが、、、

 今回参加した「経営サミット」は、群馬で養気院を開院されている栗原誠先生が開発された 《整動鍼》 を使い、今後のはりきゅう治療の未来を切り開く内容でした。

 

 ①医鍼連携によるエビデンスの構築

 ②ツボの一定化により全国どこのはりきゅう治療院に行っても同

  じ効果が得られる事による実績

 

他にも多くのことが想像を超えるスピードで進行されています。

 

 その結果、「すべては患者様のために!」はりきゅう治療を行える環境作りがなされています。

 

 今後、環境が整い多くの整動鍼の実績の積み重ねにより、多くの患者様がはりきゅう治療を行うことにより救われていきます。

 

今回の経営サミットに出席して、赤堤はりきゅう接骨院でも、「患者様のために」「はりきゅう治療の未来のために」少しでも多くの臨床成果を上げ全国の鍼灸師と共に信頼と実績を積み重ねて行きたいと思いました。