サハラマラソンや南極マラソンを走った極地ランナー赤坂剛史の挑戦 -38ページ目

サハラマラソンで掲載された新聞記事などを紹介します。

2008年3月29日読売新聞田園都市版
<a href="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422024644.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422024644.jpg " width="300" height="300 alt="読売新聞田園都市版" border="0" /></a><br clear="all" />

2008年3月29日読売新聞相模版
<a href="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422002323.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422002323.jpg " width="300" height="300" alt="読売新聞相模" border="0" /></a><br clear="all" />

2008年3月東海大学のホームページより
<a href="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422010333.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422010333.jpg " width="300" height="300"alt="東海大学HP" border="0" /></a><br clear="all" />


2008年3月10日神奈川新聞(1面)
<a href="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080421235218.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080421235218.jpg " width="300" height="150" alt="神奈川新聞1面" border="0" /></a><br clear="all" />

2008年3月10日神奈川新聞
<a href="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080421234546.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080421234546.jpg " width="300" height="300" alt="神奈川新聞" border="0" /></a><br clear="all" />

2008年2月7日朝日新聞栃木版
<a href="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080421233033.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080421233033.jpg " width="300" height="300" alt="朝日新聞栃木" border="0" /></a><br clear="all" />

サハラとの出会い

 日本の国土が10個近く入ってしまう世界最大の砂漠「サハラ」。

 サラサラの砂にきれいな風紋が描かれ、砂丘群が連なっている、といったイメージが強いが、実際は砂ばかりの砂漠というのは多くない。
 むしろ岩漠や土漠ばかりで、その由来となったサーラ(荒れ果てた土地を意味するアラビア語)という言葉そのものだ。したがって、サハラは「サハラデザート」とは言わない。

 サハラの70%は礫砂漠で、残りが砂砂漠と山岳岩石砂漠。
 サハラ南縁部は、毎年約6万平方キロメートルのスピードで面積が増えている。

 冬から春へと季節が変わる3月から4月にかけて、砂漠の温度がどんどん上昇する。その温度差による砂嵐が内陸部では吹き荒れる。

 砂漠地方では、黒いベールで頭をすっぽり包んだ女性や男性を見ることがある。このベールは薄い紗でできている。
 空気が大変乾燥しているせいで、鼻腔内にトラブルが起こる。ベールは息の湿度を保ち、空気調整してくれる働きをする。またベールを着けると魂を守るともいわれる。


 学生時代から旅が好きで、社会人になってからも有給休暇を取ってはバックパックを担いで世界を旅するのが趣味だった。

そんな俺が走ることになったのはいまから8年前。
大学の友人にテニスを誘われ、テニスコートにいくと彼の先輩がも来ていて、第一声で

「河口湖マラソン、走らない?」

と誘ってきた。
42・195キロのマラソンなんてブラウン管の中の世界と思っていたが、ここで思わず

「はい。」

と言ってしまった。

元来、運動をするのは好きだったが、なぜマラソンなのか。
マラソンっておじさんのスポーツなのでは??

返事してしまったし、せっかくだからやってみるか。
でも、フルマラソンってどうやるの?

さっそく本屋に行き、マラソンの本を読み漁った。
そして誘ってくれた彼と彼の仲間と練習をしたりして、4時間2分で完走できた。

それ以来、フルマラソンに20回以上。
さらに、100キロを超えるウルトラマラソンや、トライアスロンなど、
過酷なレースに、次々と挑んできた。

このようにマラソン大会には毎年参加するようになり、走ることが生活の一部になっていた。
そんな生活であったが、仕事や会社に対して不安も高まっていた。
だれもが通る年齢に来たのかもしれない。
次第にビジネススキルやコミュニケーションスキルを磨こうと、いろんなセミナーに足を運ぶようになった。

そして2008年5月。
出会いはやってきた。
セミナーで一緒になったゆたちんから「サハラマラソンに一緒にでない?」
と誘われた。

彼は俺が100キロを走っていることを知っていた。
しかし彼はウルトラマラソンすら経験していなかった。
その決断に目を疑ったが、彼は本気だった。
オレは「いいね!」と言ったきりだった。

その後、彼との連絡は途切れていたが、8月になって再会し、再度「サハラマラソンに出ない?」
と誘われた。
彼はサハラマラソンに出場した人に話を伺いに行ったり、パンフレットや申込書の入手方法まで調べていた。
ここでオレはパンフレットや申込書を入手してもらうように彼にお願いした。

その後、彼とは9月下旬に200キロのウルトラマラソンに出場した。
一晩中走り続けるこの大会で、はじめて寝ないで朝まで走る経験をした。
雨が降り続き、レインコートを羽織って走ったが、寒くて身体が震えた。
また夜中は眠くて車道に出て行き、車にひかれそうになった。

ウルトラマラソンで夜中に走っているときに、車道によろめいて車に引かれて亡くなった友人がいるという人に、この話を聞かせてもらったばかりだったので、恐怖を覚えた。

そしてこの大会は164キロでリタイヤした。
このころから長い距離を走るのに飽き飽きしだしていた。

そんなとき、パンフレットが手元に届いた。主催者はフランスだった。
パンフレットを見るまでは、サハラマラソンの知識なと皆無だった。
写真を見ると、本当に砂漠の真ん中を走っているではないか。
世界一過酷なマラソンに参加している人たちの写真には辛くて苦しそうなものが多いと思っていたが、みんな楽しそうだった。いい顔をしていた。

彼らは変態か?
ここにはどんな世界があるのか?
怖いもの見たさが出てきた。

そして申し込みの時期が来た。記入言語はすべて英語だ。
ゆたちんと連絡を取り、申し込み書の書き方などを教えてもらい申し込みを先にした。
パンフレットの写真のところに行くなんて、想像もつかなかった。

申し込み締め切り時期になって、ゆたちんに連絡をすると、
なんと彼は申し込みをしておらず、聞けば今回は参加しないとのこと。
彼にとっても悩んだ末の決断に違いなかったが、オレは呆然とした。
お金を振り込んでいるが、キャンセルもできる。

迷った。。。。。。

オレがサハラマラソンに申し込んだことは、知る人ぞ知るニュースになっていた。
次第にまわりが盛り上がってきた。引くにひけなくなっていた。

1月にサハラマラソンの説明会が東京の事務所であった。
どきどきしながらひとりで参加すると日本からの参加者は10名と聞かされた。

そこでサハラマラソンのDVDが上映され、パンフレット以上にすごい世界があった。
サハラ砂漠という過酷な状況はひしひしと伝わってくるのだが、映像の中の参加者は楽しそうだった。

最後に、説明会に来ていた参加者の自己紹介を提案させてもらった。
ひとりひとりの話を聞いてみると、みんな百戦錬磨のランナーぞろいで、100キロマラソンで10時間を切っていたり、フルマラソンを100回以上走っていたりと、今までに見たこともない人たちがそこにはいた。

その中に、71歳という女性がいた。飯田さんだ。
彼女は会ったこのときから非常にバイタリティーにあふれ、目がきらきら輝いていた。
年齢を聞かなければ71歳には見えず、またたとえ71歳であってもおばあちゃんではなかった。
彼女はスポーツインストラクターの村上さんにジムで誘われて一緒に参加を決めたそうだ。
彼女とはそんな出会いだった。

またテレビスタッフが2名いた。聞けば、タレントの間寛平さんも参加するので、そのドキュメンタリー番組を撮るとのこと。面白いメンバーが集まったものだ。

最後に、2年連続参加された井上さんという方が紹介され、町田にあるスポーツショップで働いていることを知らされた。


説明会の翌日、アポイントも取らずに、そのショップに行ってみると、線が細い店員さんが井上さんだった。
彼は仕事中だったが、興奮することもなくまた煽り立てることもなく言葉を選びながらサハラマラソンについて語ってくれた。

彼もまたその魅力にはまった一人だった。
彼はその後、東京から鹿児島まで走りながら、施設の子どもたちを訪問し、たくさんの子どもたちに夢や希望を与え、サハラ砂漠の砂を配り歩いていた。

どうしてサハラマラソンはこんなに人を惹き付けるのだろうか。
ますますサハラマラソンに興味が沸いてきた。
そして井上さんからシューズやウェアなどのアドバイスをいただくことができた。
その後、ショップに足を運んでみたものの、彼と再会することはできなかった。
しかし、頂いたアドバイスは脳裏に焼きついて離れることはなく、装備品やウェアなどはこのときのアドバイスがなければめちゃくちゃになっていただろう。

荷物を背負っての通勤ランを平日にし、週末は山に行ってトレイルランニングをしたり、江ノ島まで行って砂の上を走る練習を繰り返した。

サハラマラソンに参加することとは話題性があるらしく、新聞社から取材されたり、栃木県知事に表敬訪問もした。

そんな出発一ヶ月を切ったとき、仕事の相談で大学の恩師に電話したところ、思わぬ告白を受けた。

「もう、死ぬかもしれない。。。。」

恩師には大学時代、実に9年間もお世話になった。
ゼミ生が先生宅にお呼ばれする卒業記念のパーティーでは、泥酔してしまい記憶がなくなったしまった。そんな俺を介抱し、着替えをして頂き、そして泊めていただいたのだ。

仕事中にもかかわらず、電話口で

「死なないでください!」

と叫んでしまった。
涙が出そうになった。

恩師が手術を受けるのは、サハラ出発前だ。
そんな恩師に俺ができることは、勇気を与えることしかない。

そう思って、手術前に病院へ行き、面会に伺った。
病状は大動脈瘤。難しい手術だということだ。
仕事のことやプライベートのこと、昔の話などが懐かしかった。
仕事の話をしたときには、人の紹介までしてくれた。

こんなときにも、俺の心配をしてくれるなんて。。。。

ありがたかった。
最後に、手術の成功を祈って握手をした。
握手には今までの力強さは感じられなかったが、遺言は言わないといった恩師の言葉に、必ず手術から生還するという想いを感じた。

「元気になれたよ。ありがとう」

とてもありがたい言葉だった。


恩師が生死をかけて挑戦するんだから、俺もサハラマラソンをしっかりと挑戦してこよう。

サハラマラソンに挑戦することに、理由がひとつ追加された。

<a href="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422002323.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-22.fc2.com/s/a/h/saharamarathon/20080422002323.jpg " alt="読売新聞相模" width=300 border="0" /></a><br clear="all" />

出発まで残りわずかだが、練習への気合が変わった。

いつもロッキーのテーマが流れている感じだ。


たくさんの仲間から応援メッセージや寄せ書きが届いていた。

新聞に掲載されたこともあり、知らない方たちからも応援メッセージを頂いた。

うれしかった。

着るだけでサハラマラソン疲労回復するウェアとは!

■着るだけで疲労回復するウェアとは。

全身タイツのもじもじくんって、実は疲労回復に優れているのだ!

秘密はタイツの構造にある!


手首や足首にいくほど、タイツの締まり具合を強くするのだ。


そうすると、血流がよくなって、マッサージ効果になるそうな。


そんな段階的着圧で設計されたSKINSのタイツを試着して寝てみた。


次の朝、非常に快適!


足の疲れがないのだ!


飛行機などの長時間の移動などでも疲労がないそうだ。


今回のサハラマラソンは、6日間はフルマラソンの距離を走るので、

下半身に疲労がたまることが予想される。


走るときもこれでいいかも!って思うけど、

サハラを走るときは、

イチローもご愛用のサポート効果抜群のCWXのタイツにするのだ!


そして、寝る前にはアロマオイルでセルフマッサージをし、

夜のウェアは段階的着圧できまりだ!

砂漠の玄関「ワルザザード」

サハラマラソンに向けた日本出発まであと2週間となりました。


サハラマラソンは、パリ出発でモロッコに入り、

そして走ってまたパリに戻るという大雑把にいうとこんなツアーです。


ではモロッコのどこにいくのか??


それではその集合場所であるモロッコの町「ワルザザード」を紹介しましょう!


■サハラの玄関「ワルザザード」


サハラ砂漠を目指して、モロッコを訪れる人はたくさんいます。

そのサハラの入り口の町になるのがワルザザードです。

 ワルザザードは、1920年代に、フランス軍によってサハラ砂漠の最前線基地

として建設されました。現在はモロッコ軍が駐留していて、かなり広範囲が

軍用地です。

 この近郊で映画「アラビアのロレンス」が撮影されて以来、この地域は映画の

ロケ地として今も熱い視線を注いでいる場所で、過去に何本もの有名映画の

舞台として使われていたことで有名です。

 モロッコの「ハリウッド」とも言われ、砂漠へ憧れを抱く人たちの観光熱を

高めてきました。

 ワルザザードは、この町自体にそれほど見どころがあるわけではなく、旅人に

とっては、ここを起点にして南部の町々へ旅立つための中継点の町となっています。

 さて砂漠へ向かうルートはふたつあります。

ひとつはこのワルザザードからドアラ渓谷に沿って南下する


「ドアラ・オアシス・ルート」です。


険しい岩砂漠を越え、オアシスをたどりながらザゴラへと向かいます。

そしてザゴラからさらに南のマアミドまで行くと、

そこにはサラサラの砂の世界がきらめいている。。。。。


もうひとつは、エルラシディアからエルフードに南下する


「東の砂漠ルート」です。


エルフードからさらに南下したメルズーカでは、

これぞという大砂丘を見ることができます。


 走るのは、こっちのほうなんだろうな。


■今大会のベールが次々と明らかに!

日本事務局の「国境なきランナーズ」より、情報が参りましたので

お伝えします!

今年の23回大会(3月30日~4月5日)には、

過去最高の956名(男性856名、女性100名)が挑戦します。

日本人は男性8名、女性2名。最高齢は男女とも71歳です。

距離は従来より約15Km長い245.3Kmです。

1986年の大会以来参加者は約1万人になります。

大会リピーター:30%、

フランス以外の国からの出場者:70%、

女性:14%

ベテラン(40歳以上):45%

ウオーカー:10%

トップランナーの平均スピードは14km/h、

ウオーカーの平均スピード3km/h

今年の大会では日本人の参加ランナーにご協力いただき、

砂漠のなかの学校へ文房具などをを寄付する予定です。


シュラフは必須持ち物!

サハラマラソンではシュラフは必須持ち物なんです!

布団を持っていってはいけないんです!!


ってなわけで、シュラフはサハラマラソンレースでは必須持ち物で、持っていないとペナルティーが

課せられます。時間を加算されるのです。


シュラフにもいろんな種類があります。

封筒型とマミー型があり、 「封筒型」は、長方形の封筒の形をした寝袋で

ジッパーを全開にすると「一枚の布団」のようになって、掛け布団やブランケット

のようにも使え、同じものを二つつなげることもできます。

マミー型(ミイラの意味)は人型のミイラのような形で、体がすっぽり寝袋に収まり

密封性が高く暖かく、コンパクトに収納できる。

シュラフの中の素材にも、羽毛素材のダウンや化学繊維のダクロンなどなど。

サハラマラソンに持っていくシュラフは、

コンパクトに収納できて、軽くてあたたかいマミー型のダウン素材!


夜の冷え込みが15度程度なので、10度あたりを最低気温にして使える

シュラフでいける。寒かったら着込む!


今回選んだのは、イスカエアーだ!

重さはなんと350g!!!

大きさも直径8cm、長さ15cmくらい。


軽量にこだわるため、頭の部分はないのだ。


寝てみると、これが快適でぽかぽか!


さてシュラフを広げるのは、テントの中。


テントには地面にカーペットが敷いてあるのだが、さて、どんな寝心地か?

砂は冷たいのか??


疲れたカラダが冷えるのは血行が悪くなるので、疲労回復が遅れるのだ。


そこで、モンベルのマットを使ってみた。

このマットもまた軽い!!


空気を入れて使うので、クッション性も抜群!


しかも!軽くするために上半身部分しかないサイズにした!

足の部分にはバックパックを置けば、足が高くなるので疲労回復にもなる!

頭の部分は枕を作ればいいのだ!


サハラマラソンの夜はどんなものになるのか、いまからワクワクだ!

サハラマラソンはどんなマラソン?

サハラマラソンはどんなマラソン?


サハラマラソンは、ホノルルマラソンや東京マラソンなどとは

違う種類のマラソンだ。


山の中を走るトレイルランニング、もしくはアドベンチャーレースの部類だろう。


それではトレイルランニングとはなにか?

「森や山など自然の中の道(トレイル)と走るスポーツ」

といえる。

つまり、アスファルトやコンクリートに囲まれた街を離れて、

自然があふれた森の中を走ることだ。


自然の中を走ると、アスファルトとは違う感覚が得られるのは

やったものしかわからない。


そう!子どものころに野山を駈けずり回った感覚がよみがえってくるのだ。

いや、人間本来の感覚が喜ぶ瞬間がそこにあるのだ。


のぼり坂が多くて、平地を走るのよりきついのでは??


そう思うかもしれない。


しかし、マラソンではなく、ピクニックと捕らえてみてはどうだろう?


子どものころの遠足で登った山。


大人の身体でその山を登ってみると、意外と簡単に登れちゃったりするのだ。


だから、遠足気分で荷物を持って山に入れば、そして少しだけジョグしちゃうと

それがトレイルランだ!


トレイルランはアメリカではすでにブームが起きている!

日本にも起きはじめている。


トレイルランは、ほとんどが土の上を走るので、アスファルトの路面に比べると

地面がやわらかいので、着地の衝撃を30%くらい和らげてくれる。


ひざや足首への衝撃が少なく、故障が少ないのだ。


また路面の様子や傾斜がかわるので、筋肉や関節の使い方がかわり、

同一の負荷を繰り返しかけるアスファルトでの走りに比べ、

怪我への危険性を軽減してくれる。


長距離を走るには、トレイルがよいというわけだ。


日本を代表する長距離選手も、トレーニングにトレイルランを取り入れている。

長距離が強いケニアやエチオピアの選手も同様にだ!


自然の中にはさまざまな利点があるのだ。


サハラマラソンは砂砂漠が全工程の30%と言われ、そこでの着地の衝撃は少ない。

またその他はごつごつした地面だが、変化に富んだ路面なので、

筋肉や関節の使い方が変わり、怪我への危険性が低くなるのだ。


「よし!さっそく山の中を走ってみよう!!」


「ちょっと待った~!!!」

山の中に入るには最低限、持って行ったほうがよいものがあるんだ!

持ち物については、次にお話しよう!

サハラの暗い夜道には月明かり!

サハラマラソンでは懐中電灯が必要だ!

2日間で80キロを走るステージがあるからだ。

早い人は日が暮れるころにゴールするらしいのだが、

夜道を走るとなると、懐中電灯がいるのだ。


懐中電灯といっても、手に持つタイプより頭につけるタイプが

腕が疲れないし、腕の振りを邪魔しないしでよい。


諏訪湖-日本橋の大会で夜中に走ったことがあるが、電灯があるのと

ないのとでは、走る安心感が全然違う!


サハラマラソンでは、サハラ砂漠の月明かりがきれいで、電灯がなくても

大丈夫という人もいた。


   サハラ砂漠に月明かり。。。。。


その景色の一部に自分がなれる快感。


  電灯にもいろんな種類があり、電球やらLEDやらハロゲンやらと盛りだくさん。

またそれに使う電池も単3、単4、カメラによく使われるリチウムなどなど。


  お店で物色したところ、LEDでリチウム電池。これが一番軽いようの見えたのだ。


  夜間練習もやるかなあ


   ここだけの話、おでこに電池

サハラマラソン中の楽しみは食事♪

サハラマラソン中の食事はどうするの??


サハラマラソンでは、7日間の食糧を最初にすべて担ぎます。

つまり、1日3食、プラス走りながらの軽食類はすべて自給なのです!


とすると、一体、どんなものを食べるの?

っていう質問をしたくなるところ。


どんなものでも食べていいのだけど、7日分で最低14000キロカロリーを

持たないといけない規則になっています。



では消費カロリーってどのくらいか?


消費カロリー(kcal)は、体重(kg) × 距離(km) と言われています。

50kgの人が10km走ると、500キロカロリー消費するのです。



では食糧はどのくらいのカロリーか?


軽くてカロリーが高いものと言ったら、登山用品店にある食糧です。


山登りをする人たちもまた軽いものを持っていくのです。


軽い食料とは、フリーズドライ製品ですね。


これは、食品を-25度以下で急速凍結し、これを真空状態の中に入れ、

凍った水分を蒸発させて乾燥させたものです。


高温にしないで乾燥できるので、栄養価があまり失われないといわれて

います。


昨今では、非常食としても常備されている方もいらっしゃいます。


調理方法は、いたって簡単!


フリーズドライ食品に、熱湯や水を入れて時間をおくと、できあがり!


手元にあるサタケのドライカレーは、内容量が100gで、水をいれて

出来上がると260gに様変わり。


消費カロリーのことを考えると、どのくらいのカロリーを持っていけば

よいか、現実的になってきた。


普通は、レースが終われば、帰り道で仲間とたらふく食べたり、

家で晩酌がてら、おいしいものを食べることができるのだけど、

来る日も来る日同じ調理方法!


手元にあるサタケのドライカレー。

内容量が100g。出来あがりで260g。362キロカロリー。


ここで、面白いことがある。

体脂肪1kg分の体重を減らすには約7000kcalが必要とされている。

体重70kgの人であれば約100km走れば7000kcal(70kg×100km)消費となるので

このサハラマラソンで一日30キロ走るとすると、体重70kgの人で、

2100キロカロリー(70kg×30km)だ。


そうすると、大会側の定めている消費カロリーの数字にも納得する。


 では食事の味は。。。。。。。


サソリが刺すんだって!!

必須装備の中にあるもので、これはなにに使うんだ?

もしかしてやばいのか?

と思える装備


  毒素抽出用のスネークポンプ


なんだこれは?


用語辞典によると、

  スネークポンプとは、圧入施工に用いられるポンプの一種。

???

どうやら、この代わりにポイズンリムーバーでよいとのこと。

ポイズンリムーバーとは、ハチや蚊や毒蛇・毒虫に噛まれたり、

刺された時に毒を吸い出す吸引器です。


ってことは、

 
  サハラマラソンでは毒をもっている生物にやられるってことか??


サハラ砂漠で毒といえば


  サソリ。。。。


サソリは確かにいるらしい。

寝ていると睡眠時のテントの中に出没するらしい。


そんなときに使うのがこれ!


  ポイズンリムーバー!


口で毒を吸い出すことも考えられるけど、口の中に傷があると

危険なのでダメだそうな。


沖縄ではハブの時期になると、こいつが店頭に並ぶそうですぞ。


またアウトドア好きな人には当然の装備で、ハチに刺された時の処置

には効果的!


使い方は簡単。

噛まれた・刺された部分にポイズンリムーバーをあて、

レバーを持ち上げ、ポンプ状の内部が毒を吸い出すだけ。


なおこれは医者の手当てを受けるまでの応急処置です。


実際に、サハラマラソン中にサソリにさされた選手はいないと

聞いているので、びびる前に、ちゃんと睡眠をとろう!

サハラマラソンの練習に砂浜を走ってみたら

●2月7日付けの朝日新聞栃木版に、先日受けたサハラマラソンの取材記事が載りました!

自分のやろうとしていることが、大勢の方たちの目に止まるのって

とてもうれしいですね!

これによって、ひとりでも多くの人がいろんなことに挑戦してくれたらと思います!

と同時に、サハラに出るという自覚が生まれました!

ウェブ版にも載りましたのでよかったらどうぞ!
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000802070002


●砂浜トレーニング!

さて、今日は湘南海岸でサハラマラソンに備えてトレーニングをしました。

茅ヶ崎から江ノ島までの砂浜を走りました!

山のようになっている土手を登ったり、足場がわるいやわらかい砂地に

飛び込んでみました。

はっきり言って、めちゃくちゃ走りにくいです!!

いままでの走り方ではだめだと痛感しました。


頭で考えても仕方がないので、子どもに戻ったように、砂山を登ったり、

駆け下りたり、滑ってみたり、がむしゃらに駆けてみたり。


そうしていくと、だんだんと身体が慣れてくるんですね。


まず気が着いたのが、ひざへの衝撃が非常に少ないということ。

アスファルトの路面を走るときはひざが酷使されているのがよくわかるのだけど、

砂地ではとても楽チン!

次に、地面のけり方。

アスファルトの路面のようなけり方をすると、けった砂地が崩れて滑ってすぐに

バランスを崩してしまうんです。

感覚的には、スキーでアイスバーンを滑るとき、踏み込んでしまうとエッジがかまなくて

滑ってしまうのと同じだ。


またフラット走法は使える!かかとから踏み込むと足が深く入ってしまうのでNG。

どちらかというと、足裏の前半分で着地するのがよいかな。

忍者が水面を走るように、着いた足が沈み込む前に足を回転させるのがよいかも。

踏み出す足に体重をスムースにかけてゆく走り方を覚えるのに役に立ちます。


練習では、でこぼこ道も走るようにしているが、これが子どもに戻ったようで面白い!

でも、でこぼこ道は、全力で走ると足をくじいたりするので、ゆっくり走ってくださいね!


今日の試食
 LAGER:ピラフ・・・・ちゃんとお湯を沸かさないとおいしくない。にんにくはGOOD!

今日の初道具
 固形燃料・・・マッチ棒ではなかなかつかないのでNG
 チタンのカップ・・・0.6Lでお湯を沸かすのは大きすぎ、持参の固形燃料では沸かない。