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救急車には母が同乗して行ったので
私は伯母の部屋に
保険証を探しに行って来ました
いつも
何を何処に置いたのか
すぐに忘れてしまう伯母
残念ながら私も見つけられず
血が垂れた場所を拭いて来ました
台所で
食べるか食べないか分からない兄の晩ご飯を作っている時に
鼻血が出始め止まらなくなったようです
子どもの頃に捨てた
兄に対する叔母の想いが痛いほど伝わってきて
苦しくなりました
そうとはいえ
60歳になってまで
85歳の実の母に甘えっぱなしの兄
両親と伯母を守るために
鬼になり縁を切ったのに…
異母兄妹の兄に
置き手紙を書きました
最後に書いたのは
『 伯母ちゃんを大切にしてあげて下さい。
お願いします。 』
相手を憎んでしまう自分を赦し
そして相手を赦す
伯母と兄
今ここに生かしていただいているうちに
愛に目覚めることを祈ります
追伸
おかげさまで
母と一緒に伯母は帰って来れました
ご心配おかけいたしました
ありがとうございます
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