友人が胃がんになった。
不思議なもので、自分が胃がんになった後、
周囲の人で胃がんになった人がいる。
がんセンターまでお見舞いに‥‥
結局は、腹膜播種を起こし、
手術は中止となったらしい。
いたって本人は元気だ。
しかしステージは1から一気に4までにあがってしまった。
当然、5年後の生存率も変わってしまう。
自分はとりあえず胃の全摘手術だけで
退院をすることができた。
しかし、あの病棟の中には、
今だにそれがかなわぬ人たちが大勢いると思うと、
とりあえず生きて病院を出た自分の果たすべき役割について
考えた。
昔は5年後の生存率にこだわっていた。
実際にがんといわれば、必ず気になる数値である。
しかし、最近は、あまり気にしなくなった。
たとえ生存率5%といわれても、
生きるか死ぬかにしてみれば、
いずれの人も50/50の確立になることは間違いない。
統計的な数字はあくまで統計的な数字にしか過ぎない。
それよりも、自分がこの世で果たすべき役割について
これからも真剣に考えていきたい。