前回は風邪なんて時間がたてば勝手に治りますよ、ということを書きました。

まあそれはそれでその通りなのですが、風邪くらいでで病院に来ないで、ということではありません!

風邪のようにみえて、実は全然違う病気ってたくさんあるんです。頻度はかなり少ないですけどね。

それから患者さん自身のリスクも気にかけておかなければなりません。
つまり、例えば20歳の元気なヒトと、80歳で持病があっていろいろ薬をのんでいるヒトとでは、こちらの身構え方が異なるということです。

医者ってのは短い診察の間に、風邪だと判断すると同時に風邪に似たヤバイ病気は考えにくいと判断してるんです。
普通のの風邪を何千人と見てるからこそ、この人はなんかちょっと違うなという危険を察知する嗅覚も身についています。そんな患者さんは、診察室に入って来た瞬間に大体気付きます。

「なんか、ちがう…」

言葉にすると、そんな感覚です。まあ、勘ですね。

ご自身でも、なんだかいつもの症状と違うな思ったら受診してください。そして、いつもと違うんです!!ってことをアピールしてください。
勘の鈍い医者だとスルーされてしまいますので、アピールが大事だったりします。


ということで、風邪のお話しのまとめです。

いつもの症状だったら治るまで待ちましょうね。

なんか違うと感じたら、医者に相談しましょうね。


そろそろインフルエンザが流行ってきそうな予感がします。
インフルエンザはちと対応が違いますので、その辺はまたの機会に…