先日、自費で脳卒中のリハビリをやってる施設の方が営業に来た。患者を紹介して欲しいとのこと。
うちのクリニックが自費で脳卒中にも対応していることを知っているかどうかはわからない。
60日間で30万円近くの金額であった。
ビジネスとしては面白いと思う。回復期リハではきちんとした治療は行われていないし、介護保険サービスでは質、量ともに物足りないと思う。そこに付け入る隙はある。
しかし概要を聞くとあまいと感じた。2つある。
まず最初は株式会社で運営しているリハビリセンターであるため医師が非常勤であるため内服コントロールができないことだ。
たぶん対象は回復期リハを終えて自宅退院した患者である。そもそもリハ医は全身管理ができない。回復期リハの医師は急性期で処方された薬をそのまま処方し続けているだけである。自宅退院しても変わらないことが多い。
以前にも書いたがある程度技術と知識と経験があるセラピストなら全身管理ができないリハ医はいらない。全身管理ができる内科医の方がいい。
時期に合わせて内服コントロールをしてもらうと機能は変わってくることが多い。
二つ目はその施設のセラピストの技術である。聞くところによると各々が自由にやってるだけのようである。
自費であるならば商品である技術はあるレベルまでの品質保証をしなければならない(もちろん保険診療でもそうだが)。
自費でやってるだけではダメで何をやって効果出します。でなくては顧客は信用できないし、満足できないであろう。