ちみつなはちみつ

登場人物

あきむ　わっちのこと。ヘルパー二級。漢女（おとめ）

リーダー　わがユニットのリーダー。尊敬する介護士の一人

塩谷さん　８０代。「来なきゃよかった」が口癖

鉄川さん　７０代。ものすごい腕力の持ち主。

小早川さん　６０代。もと料亭の女将。さばさばした好人物。

神田さん　８０代。自分の世界を持っておられる方。

前崎さん　６０代。豪気な女性。天敵は高居さん。

高居さん　９０代。見当識障害あり。

東田さん　８０代。ゆっくりペースの癒し系。

木本さん　８０代。編み物大好き。

全員女性。そして仮名です。

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終了宣言

どうも。あきむ、です。

この度

当ブログを閉鎖することにいたしました。

思えば昨年１０月７日に

思いつきのタイトルと思いつきのハンドルで

勢いではじめたブログでした。

始めた当初は

愛と勇気だけが友達でしたが

読者さんに恵まれ

読者登録してくださったブログが53もあり

皆さんの下さるコメントに助けられ（特に新谷期）

ここまで続けてくることが出来ました。

今私は

グループホームを退職する方向で動いています。

でも介護は辞めませんよ。

やっぱり介護は好きだし

グループホームが好きなのです。

なので

新天地を探して

ここいらで一区切り。

さよならです。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

追記

「漢女星に願いを（仮）」近日オープン？

しばし待たれよ。

このブログ

せっかくだから製本してもらおうかな？検討中です。

朝のひとこま。

さて。

今日は夜勤明けなのですが・・・

ユニットＡの夜勤者は、

わっちのどつき漫才の相方。

気の置けないスタッフさんなのでした。

朝、玄関の鍵を開けようとユニットＡの前を通ると・・・

鳴り止まぬコール音。

相方の気配がない・・・

ということで

気を利かしてコール対応してあげることにしました。

と

しばらくすると姿を現した相方。

わっち

その姿を見てすべてを理解しました。

忙しかったんだね・・・

手が離せなかったんだね・・・

その方

全介助だものね・・・

途中で手を離したら100パーセント転倒だものね・・・　

わっちの顔を見ると

「助かったー！！もうコール鳴るし、失禁は重なるし、この方夜一睡もしないで大変だったーーー！！」

堰を切ったようにしゃべりだす相方

わっちをみて

「おはよーございます！！」

満面の笑顔を下さる彼。

そして

普段どつかれまくりなので

ここぞとばかりに笑ってやるわっち。

そんな朝。

神田爆弾　　セッティング編

うちのブログの四天王と言えば

鉄川さん

神田さん

東田さん

高居さん

ですが。

この四人の中で一番新参なのは神田さんです。

確かこのブログをはじめた頃に入居されたのですわ。

去年の１０月くらいでしょうか。

入居された当時は帰宅願望の塊。

暇さえあれば荷造りをして

「帰ります・・・」

と泣きながら外に出ようとしたり

（防寒具もつけず、真冬の北海道。一緒に何度出たことか）

それでも東京の息子さんから

「五月の連休には顔を見に行きます」

と言われていて

「五月に息子さん来るんだから！帰ったら行き違いになっちゃうよ」

と言えば

「そ～なの」

と納得していただけるので

帰宅願望のたびに使っていましたっけ。

そう
今５月。

ということで

連休中

東京から息子さんが家族を連れていらっしゃいました。

「午後に一度うかがいます～」

とのことだったので待っていたのですが

待てど暮らせど来ないのです。

おやおやもう夕方。

明日来るのかしらね～。

夕方（と夜）は不安定になる時間だから避けてくださいと伝えてあるから

まさかもうこないでしょう

そう思っていた午後五時・・・。

「おか～さん～久しぶり～～！！」

ぎゃふん

不安定なところにハイテンションの家族

ああもう・・・

後は想像にお任せしますが（長くなるし）

帰り際に

「明日は外泊しようと思います」

というナイス情報をゲット。

明日の夜勤・・・

わっちで～～～す

明日の夜勤はちょっと楽できるかも

うきうきしながら帰宅し

次の日午後４時半過ぎ出勤。

わが目を疑うとはこのことだー！

生霊かと思いましたもの。

なんでおるん～？！

記録を読むと・・・

「外泊予定」

の文字の後

明らかに付け足されたように

「でしたが、ホーム玄関にて『行かない』と拒否あり。外泊中止。」

中止・・・

面会の方が９人もいらっしゃった日に夜勤ですか・・・

もう今日の相手は７人♪と思い込んでいたので

その衝撃は大きかったのです。

それでも神田さんは大変ゴキゲンで

まぁ穏やかに過ごしてくれるのならそれでいいかな、と。

夜間も

ちょっとウロウロ歩くことありましたが

おおむね穏やか。

でも

神田爆弾は朝に爆発したのでした。。。

長くなるので後半へ続く～

神田爆弾　　爆発編

○●○●○●○●○●前回のあらすじ○●○●○●○●○●
　

神田さんの家族さんが東京からいらっしゃいました。

午後五時というしょっぱい時間に。

次の日は外泊予定ということで

お気楽に夜勤で出勤したわっちが見たのは

（外泊中であるはずの）神田さんが

超ゴキゲンで鉄川さんチを襲撃しに行く現場でした。

記録には『外泊中止』の文字。

がびーん

その時すでに

神田爆弾はセットされ

爆発する時を待っていたのでした・・・

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

その日神田さんが起床したのは朝の四時。

カーテンがしゃ～っと開く音に

様子をうかがいに行くと・・・

窓際で外を眺め

「はぁ・・・」

大きなため息をつくお姿。

おお・・・

泣いてらっしゃる。

とりあえず様子見と言うことで声はかけなかったのですが

その後ほどなくして

おトイレに向かう姿があり

それを見送ってから

高居さんの更衣に入ったのです。

だいたいお部屋に篭っていたのは１０分ほど

更衣を終えて出てくると

おトイレ前に渋滞が出来ていました。

小早川さんや東田さん・前崎さんが

もじもじと待っておられます

「おトイレ待ち？」

最前列の小早川さんに声をかけると

目を吊り上げて

「もうず～っと待ってるんだけど！出てこないんだよ！」

後ろの東田さんも

「そ～だ～。ずっと待ってるんだよぉ」

ずっと？

おトイレに入ってるのは・・・

記憶をたどってみる・・・

嫌な予感。

ノックしてみると

「だ～れぇ？みっちゃん？」みっちゃん＝息子

Σ（゜口゜|||）やっぱり神田さん！！

おトイレのドアには

普段かけない鍵ががっちりかけられ

中でしくしく泣いている声が聞こえてきます

こんなところで泣くな～！

「神田さん～とりあえず開けて～」

ノックして呼びかけるも

トイレの中のテロリストには通じる様子もなく

「私・・・今日息子に会いに行きます・・・（ＴｏＴ）」

「外で話そう～！あけて～！」

「荷物は後で取りにきますので・・・」

「どこから帰る気なのΣ（゜口゜|||）」

そんなこんなでどんどん長くなるトイレ待ちの列

自分の世界に入ってしまったテロリスト

そんなときの最終手段

でででんでで～～ん

かちょ。

（うちのトイレの鍵は、ドライバーで開けられるようになってます）

「んぎゃ～～～～」

メダパニ状態の神田さんを連れ出したときの

他の皆さんの白い目が忘れられない。

その後

神田さんはお部屋で

久しぶりに帰り仕度をしていたのです・・・が

荷造り中に帰る気持ちを忘れたのか

次に様子を見たときは

「ああもう、片付け大変」

と言いながらせっせとしまいこんでいました。

朝食時にはもうけろりとして

憎たらしいようなほっとしたような。

夜勤中

夜勤中です。
寝付けない鉄川さん、ソファで休んでもらったところ…
かなりガン見されております。

ちょっと恐いです。

水難警報

わっち

今年はどうやら水難の年らしいのです

携帯をトイレに落としたり

マウスがマグカップの中で泳いでいたり

もろもろ・・・

水に関するトラブルがとっても多いのですわ。

先日も

水難？に合いました。

これからはロッカーの中に替えの下着を用意しておこうと固く誓った次第です。

さて

その日鉄川さんはアゲアゲ状態でした。

昼過ぎから

「あの人の世話をしてやらないとならない」

と言っては通りすがりの人の服を直そうと

（決して服が乱れていると言うことはないのだけど。乱れているように見えるのか？）

前に立ちふさがっては

服にしがみつき

「いいっていうの！やめて！」

と怒鳴られ

余計目がぐるぐるになっています。

やばいな～

とりあえず入浴も今週してないし

お風呂に入れば気分も変わるかなあ？

ということで

ちょうどわっちが入浴当番と言うこともあり

お風呂に誘導。

「もう仕事終わったから、汗流そう」

と言うも

「うん。お風呂入る入る・・・」

と言いながら

体は脱衣室から出て行こうとする状態。

２～３回説明して

「今何をするんだっけ？」

「・・・お風呂に入ります」

「はい。お風呂に入るには？」

「泡で洗う」

「ちっが～う！服を脱ぐのだ！ヾ(｡｀Д´｡)ﾉ」

というやりとり。

「脱げばいいのか！脱ぐぞ！」

とりあえず理解してくれたらしい鉄川さん

とっても大胆に脱ぎ始めました。

その隙を狙って

鉄川さんの湿疹薬を取りに脱衣室を出たのですが

ほんの20秒。

帰ってくると

こんな有様になってました。

ジャミラ状態とでも申しましょうか？

頭が抜けず

それでも一旦服を戻してボタンをはずしてから脱ぐと言う余裕がない鉄川さん

無理矢理頭を抜こうとして

はぁはぁ言いながら脱衣室で格闘中。

手を貸して脱いでいただくと

「ぷはぁ。苦しかった」

そりゃそうでしょうとも。

さて

すっぽんぽんになってもらい

お風呂場に誘導。

おまたも洗わずお湯に入ろうとする鉄川さんを制止し

洗体・洗髪をします。

その間

ずーっと体を貧乏ゆすりのように揺らしている鉄川さん

これは大丈夫かいな・・・と

香ばしい香りを感じながらも

「終わった！さ、お湯の中にどうぞ」

と声をかけると・・・

「ありがとう！次は私が洗ってやる！」

Σ（゜口゜|||）はい？

聞き違いではあるまい？

洗面器にお湯をすくいにじり寄ってくる鉄川さん

・・・ほ、

本気の目だ！

「いい～って！いいって！わっち服着てるし！！」

「遠慮すんなや！」

洗面器を振り上げている鉄川さんは

確実にわっちを洗う気でいるようです。

「頼むからやめて～。わっちパンツ濡れたら困る！」

洗面器を押さえガードです

必死のガード

「あーもう！あんたはわからんおなごだ！」

叫ぶ鉄川さん

ぐいぐいと近づいてくる洗面器を押さえきることが難しいと判断したわっち

「鉄川さんだってわからんおなごだ！」

と言い返し・・・(-。－；)

怯んだ隙に脱衣室に逃げ

入浴着を脱いでしまおうとＴシャツを脱いだ・・・その瞬間

ざばー・・・

やられてしまいました。

甘かった！

脱衣室なら

豪快にお湯を撒くようなことはしないだろうと思ったわっちが甘かった！

「逃げるなんてはんかくさいおなごだー！さ、風呂はいろー」

鬼のような鉄川さんの一言が

濡れそぼった背中に突き刺さるのでした。。。

水難の年恐るべし

かぽーん

冷静になりたい時に読む記事

どうも最近うちの血圧計が使えない状況になってきています。

二の腕に巻くタイプで

買ってまだ二年くらいの割と新しいもんのくせに

こう

血圧をはかろうと加圧すると

ぼふん！

と音を立てて粘着テープがとれちゃいます。

よって粘着テープ部を押さえながら測る毎日。

果たしてこの血圧は正しいのか？！

誰か教えて！щ(ﾟﾛﾟщ)

さて。

うちの東田さん

血圧はだいたい150/70くらい。

ちょい高め。

この前の夜勤明け

起きた気配があったので挨拶がてら血圧測定にうかがいました。

（というか血圧測定がメイン）

「おはようございま～す」

居室に入ると・・・

「ねえさ～～ん」

昔の画像を引っ張り出してみた。

まぁいつものように泣いています。

「いい天気だよ！泣いてる暇なんかないよ！」

と言いながらカーテンを開けると・・・

「ほんとだね・・・いい天気だ・・・いい天気だ・・・ＴＴＯＴＴ」

やっぱり泣く。

この日は便秘三日目のせいか

普段以上に泣く。

「おトイレ行ってすっきりしてこようか」

と声掛けには

「おトイレ・・・な・・・ないぃぃぃぃぃ(ToT) 」

号泣です。

春だからね。

うん。

去年の今頃もこんな感じだったわさ。

「じゃあ先に血圧測らせてね」

とさっさと血圧測定へＧＯ

なんてったって朝は戦争です。

ゆっくり話を聞きたいけど

そうしている間に鉄川さんがどこぞに放尿してしまうかもしれません

神田さんが掃除を始めてしまうかもしれません。

えいっと血圧計をはめて加圧。

泣いてるとどうしても血圧高く出るんですよね～

と思っていると

案の定

206/105Ｐ75・・・∑(｡･Д･｡)ｱﾝ?

案の定ではありませんわ。

これは予想の1.5倍です！

興奮しすぎですわ！

「東田さん！ちょっと深呼吸してみましょうか」

「しんこきゅ・・・うう・・・かい・・・(ToT) 」

すーはー

実践してみせると真似する東田さん

「そのまま続けててね」

と再度血圧計を始動！

「ひ」

「ふーーーー」

Σ（゜口゜|||）

う

生まれる～～？！

わっちの動揺をよそに

平常値の血圧が見事に測れたのでした。

はは～ん。

みなさん！

冷静になりたい時には

ですぞ！

音楽バトン☆

ぎりぎりでいつも生きてます。

昨日はなんか眠い日だったです。

夜勤明けの次の日。

お休み。

夜勤後って、明けよりも次のお休みが眠いですよね。

起きると

すばらしいだらだら日和でしたので

かなりだらだらしていたのですが

そういえばゴミ箱が欲しかったんだわと思い出し

午後二時もそもそとベッドから出ました。

外は

日曜、ゴールデンウィーク、人出多し、そして曇天。

やめようかなとも思ったのですが

自分に負ける気がしたので

近隣のジャスコにＧＯＧＯＧＯ。

素晴らしい人出でした。

真っ直ぐ歩けねーし。

周りに揉まれつつ家具屋でお目当てのゴミ箱を発見

わっちが探していたのは

分別できて

床面積を取らなくて

安いやつ。

欲張り？

いいんだ。それで。うん。

「あれくださ～い」
ってお願いした時
店員さん
「かなり大きいですけど大丈夫ですか？」
と言ってくれました。

じゃあ車まで運んでくれよ～と思ったけど
お客さんの波。
店員さんてんやわんやだったので
「大丈夫です」
と答えたのです。

奴（ゴミ箱）
立てたとき、だいたいわっちと同じくらいの背丈。
つまり155ｃｍ前後ですね。

でもプラスチック製なので
思いのほかに軽い。

サービスで段ボール箱から出して、
カートにまで乗っけてくれる店員さん
あんたええ男やで・・・(ToT)

でもカートへの乗せ方が・・・

いや
気持ちは受け取ったぜ。

横からカートを引っ張り
ころころと駐車場のＬＩＦＥまで

駐車場も混んでいるので延々と歩かされました。。。

わっちの愛車ＬＩＦＥは
いわずもがなですが「軽」です。

ちゃんこい車なので

入るかな～と思いながらも

とりあえず後ろのドアを開けゴミ箱を突っ込んでみると。。。

ひ、
引っかかった！

立にしても横にしても入らん！

うぬう
バカにしおって・・・

って、座席も倒さずに入れれると思ったのが大間違いか・・・

後部座席ってどうやったら倒れるのかしら・・・？
答えがわかったのは５～６分奮闘してから。

ぴこんとでているスイッチみたいなの押しながら倒せば
簡単に倒れました。

行き当たりばったりだな～わっち。

よし、と車に乗り込むわっち
ゴミ箱は助手席まで頭を出しており

Σ（゜口゜|||）

左が見えない～～！！

これは・・・これは勝負ですね？！

左を注意しながら進むので
右に車が来ててびっくりしたり

ぽつぽつと降り出した雨にワイパーを動かしたところ
そのワイパーにもびっくりしたり

右折するときにゴミ箱に襲われたり

♪ぎりぎりでいつも生きていたいから～♪
自然と口をつくメロディ。

みろ！
かっとぅ～～ん！これがＲｅａｌＬｉｆｅだ！

とかわけのわからんテンションで、
この日のお買い物を終えたのでした。

ただ。
問題が一つ。

自宅に到着するとほぼ同時に・・・
ざーっと大雨がふりまして。

一夜あけた今現在も、
ゴミ箱が車の中にあるという現実。

今日もぽつぽつ降ってますし
さ～てどうしたもんか・・・

フライング☆なべ

あるうららかな午後

高居さん

リビングのソファーで横になりお昼寝中でした

今までは横になっても目を閉じているだけだったのに

熟睡の様子です。

グループホームで働くあきむが綴る日記です。 認知症のお年寄りとのアグレッシブなコミュニケーションやお笑い話、ケアについて等、 でれでれ語っていきたいと思ってますの。

グループホームで働くあきむが綴る日記です。認知症のお年寄りとのアグレッシブなコミュニケーションやお笑い話、ケアについて等、でれでれ語っていきたいと思ってますの。