「ボクにプレゼントないの?」
「誕生日なのに?」
4年前の10月21日、ウシは我が家に来ました。
手のひらサイズのか弱い か細い 死にかけの子猫ちゃんでした。
ウシさあ、
いい?
お前はさ、生きているだけでほんと、
おそろしくラッキーなんだよ?
すばらしくミラクルなんだよ?
命なんていう大きな大きなプレゼントを
産まれてすぐにもらったようなものなんだよ?
「だから?」
だからね、なんていうか、謙虚に
「なんで?」
日々感謝っていうかさ、
「感謝はちゃんとしてるの、神様に!」
「いいじゃん、誕生日くらいさ~
ずっとずっとず~~~っとダイエットフードだけ!で
我慢したんだしさ~」
ああ、アレか。
「そ、アレ!」
あこがれ?のちゅーる。
うん、思うんだよ、たまに、まれに、ときどきね。
一生のうちに 心から美味しいと思うものを食べる経験て
やっぱり素敵なんだろうなって。
それが おにぎりだったり、
それが みそ汁だったり、
ステーキかも、フカヒレかもだし、
食べ物だけじゃなくってさ
紅茶とか お酒とかえ、そういうのでも
心の底から「おいしい」とか
「こんなおいしいものがこの世にあったなんて」な体験
うん、では その体験、
プレゼントしましょう!
「これが ちゅーるなの?」
「食べれるやつ?」
そう、なめてごらん?
「なめていいやつ?」
そう、いいやつ。
「・・うま!!」
そうかい、そうかい、そうだろうとも。
「ボク、ちゅーる食べたんだ」
うん、そう、世間で噂のおいしいおやつね?
「大人になったんだ~」
そお?
「そう、人間だって コーヒーとか お酒とかあんじゃん?」
「ちゅーる食べたからね、ボク、一つ経験値あがったんだし」
ま、そうかな
「大きくなった」
ん~、ま、これ以上大きくならなくてもいいけどね?
いろんな問題があるうちの一つが
解決(たぶん、このままだと)しました。
捨てる神あれば拾う神あり。そんな感じです。
ウシのうちの子記念日は いつもなぜか平和です。
今年もそうでした。
その前後にどれだけ すったもんだの大騒ぎでも
不思議とその日は平和に笑っていられるようになっています。
ウシのおかげでしょうか?