父、初盆です。
先日お墓が出来たけど、まだ納骨してません。なので、父はずーっと家にいる感じなので、お盆だからっていつも通りな感じです。

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神道なので、どうやって飾り付けたらいいのか試行錯誤の末こうなりました。特に決まりはないそうです…よけい難しい。


父が夢に出てきました。妹の夢にも出てきたって。まだ迎え火もたいてなかったけど、もう帰ってきたっちゃねえ、と朝話しました。
わたしの夢に出てきた父は、父なんだけど「今は名前が違うっちゃが〜」って言ってて、夢の中でも「なんやそれ」って言ってたんですが、これって生まれ変わったってことかなあ、とか考えてみたりして。
そういえばこないだは「復活した」って飲み方から帰ってきた父の夢を見たんだった。
ほんとに生まれ変わったのかなあ。それなら今度は健康に長生きできますように。
もしどこかで生まれ変わっていてもずっとわたしのお父さんでいてよ。また夢に出てきてね。

なんて、しょーもないこと書いてるって思いながらも涙が出てきた。
ゆっくりしてってね。
というか、ずっとそばにいると思ってるけど。


父が亡くなって7ヶ月が過ぎました。
去年の今頃はまだ元気に?抗がん剤治療中でした。ファーストラインはじめたばかりでした。まだ髪も抜けてなかった。
早すぎるなあ。びっくり。
いまだにたくさんの後悔があって、思い出すたび、ああすればよかったこうすればよかったって思います。

3ヶ月前から仕事を始めまして、それが訪問診療に力を入れている歯科医院なんですけど、それでよけいいろいろ考えさせられます。
父が食べられなくなって、でもお腹がすく時はあって、でも食べられないし、食べさせたらダメって言われてた時に、お口のお掃除はしてたわけですが、その時、おいしい味のする保湿剤を使えば良かったかな、とかコーヒーとかで湿らせたガーゼで拭き取ってあげれば父も少しは満たされたかな、とか考えてももうどうにもならないのにぐるぐる考えてしまいます。


そうだ。
これはずっと書こうと思ってたことなんですが、なかなか機会がなかったので、今書きます。
父の時の経験と、今の歯科医院で学んだことは、口から食べられなくなった時こそ口腔ケアは必要だってことです。
わたしは歯科衛生士の資格を持っているんですが、恥ずかしながら食べなかったら歯磨きは必要ないと思っていたんです。平常心じゃなかったってのが少しと、単純に勉強不足でした。
体が弱って、口から食べられなくなったってことは免疫力は低下しているし、食べないということは唾液もあまり出ないってことなので、自浄作用が働いてないのです。食べ物を含んでいなくても口の中の細菌だけは繁殖して、舌に白や黒の汚れがついたりします。その細菌や汚れが誤嚥性肺炎の原因になることもあります。
職場での訪問診療は主に老人施設に行くんですが、胃瘻の方も口腔ケアをします。
うがいができなくても、スポンジブラシなどでケアで出た汚れを拭き取ります。舌や唇が乾燥してかさぶたみたいなものがくっついてたり、舌が黒くなってたりした時は無理に拭き取らず、保湿剤で湿らせたスポンジブラシなどで充分湿らせると、ふやけて取りやすくなります。
仕上げに、綺麗にしたスポンジブラシでマッサージするみたいにして、口の中からほっぺたをひっぱってみたりすると、唾液が出やすくなります。
歯磨き粉はつけなくてもいいです。保湿剤を歯磨き粉代わりに使うことも出来ます。保湿剤は甘い味のするものもあります。

父の保湿剤は味のないものだったんですが、最後に口腔ケアをした後、父はむにゃむにゃとなにかを食べた後みたいに口を動かして、ごくんと飲み込んだんです。意識はなかったけど、夢の中でももしかしたら食事をしてたのかもしれません。それから1時間後くらいに亡くなったんですが、あの時、せめて甘い保湿剤を使っていれば良かったのに、って思います。

上にも書いたけど、湿らせたガーゼで拭き取るのもいいです。好きな飲み物があればそれで湿らせてもいいと思います。その場合はその後で水で湿らせたのでまた拭いてください。

そうだ。
口腔ケアをする時は、必ずベッドを起こしてください。食事をする時くらいの角度にしてください。寝かせたままだと誤嚥することがあります。

以上です。
わたしみたいな、どなたかの参考になれば。


まとまらない記事ですが、気にしてたらまた日の目を見なくなってしまうので、気にせずアップします。