最近ちょくちょく更新頑張ってます。
私のブログのファンだという彼が、記事1つ書いたら100円くれるというのですが…本当かしら(´∀`)
さて、今日は長文になります。
昨日で震災から3ヶ月が経ちました。
これまで何度も震災についての記事を書こうとしたのですが、なかなか頭の中が整理できず、いつも通りのおふざけ記事を更新していました。
長かったような短かったような…日々何かに追われて3月11日のことをゆっくり思い返す間もありませんでした。
やっと普段の生活を取り戻した今、正直もう忘れかけています。
忘れる…というか色々ありすぎて、いつ何をしていたのか覚えていないんです。
もともと辛いことや悲しいことにはすぐにフタをして忘れようとする脳ミソなので(゚ー゚;
でも今回のことはさすがに…いつもみたいに現実から逃げてちゃいけないと…
ちゃんと覚えてなくちゃいけないと思いました。
だからゆっくり思い出しながら3月11日からのことを書いてみようと思います。
あの日、私と彼は引っ越しが終わったばかりの新居で片付けをしていました。
地震の瞬間、揺れ始めからかなり大きく揺れていましたが、その時はまだ冷静で『あーこれが宮城県沖地震だな』なんて考えながらテレビを押さえていました。
(宮城県ではあと10年以内に70%、30年以内に99%の確立で大きな地震が来ると予測されていて、私なんか小学生の頃から“あぁ…一体いつ来るんだろう”と怯えていました)
そのうち更に揺れが強くなり、彼がキッチンに飛んで行って買ったばかりの冷蔵庫を必死に押さえたものの、左右の壁にガンガンぶつかっている状態でした。
この時にはもう私の頭の中に浮かんでくるのはミシェルのことだけ。
実はこの時ミシェルは、片付けでバタバタして落ち着かない環境じゃ可哀想だからと、私の実家に置いてきていたんです。
そしてうちの実家は活断層の真上に位置し、大昔は沼がありそれを埋め立てた土地なので地盤は弱く、更にオンボロという…地震で崩れちゃう要素まんてんだったので、崩れた家に生き埋めになっているミシェルの姿が浮かび、もうパニック!
物凄い揺れの中、涙声でミシェルの名前を呟いていました。
…いや、叫んでたかな(;´▽`A``
彼は冷蔵庫を押さえながらも、そんな私を『騒ぐな!落ち着け!!!』と一喝し、めちゃくちゃ冷静。
と、まぁ。ここまででもだいぶ長い時間揺れていたので、そろそろ収まるかな…と思った瞬間、下からズドーン!!と突き上げる様な揺れ。
人生で経験したことのない揺れに、この時はパニックだった私も声さえ出ませんでした。
頭の中は真っ白…ただ一瞬“これで死ぬのかな”と思ったのを覚えています。
どれだけの時間揺れていたのか…とてつもなく長く感じました。
(実際の揺れは全体で6分間、うち震度4以上の揺れが2分間続いたそうです。そりゃ長く感じる訳だ。)
さて、ここからの彼は凄かった。
まだ揺れが収まらないうちに車の鍵を取り、ミシェルを迎えに行くと言うんです。
正直、驚きました。
普段の彼はとても慎重派で石橋を叩いて渡るタイプ。
災害時、車に乗ることが危険だということも分かっていたので…意外でした。
彼はきっと、私が彼に止められようが、彼を倒してでもミシェルを迎えに行くと分かっていたんでしょう。
信号も消えて大渋滞が起こり、クラクションが鳴り響いていました。
焦るのは皆同じ…無法状態でした。
そんな中、彼の行動が早かったお陰で私達は渋滞が起こる前に実家に到着。
すると、玄関の前でてっちゃん(叔父)が立ち往生していました。
てっちゃんも外出先から飛んで帰って来たものの、倒れた下駄箱を1人では持ち上げることが出来ず家の中に入れずにいました。
下駄箱の上にあった水槽は割れて、金魚ちゃん達は床でピチピチ。辛うじて救助できました。
ミシェルの名前を呼んでも返事はなし。
やっとこさ下駄箱を少しずらして中に入り、ケージの中でガタガタ震えているミシェルを抱き上げた瞬間、涙が止まりませんでした。
戸棚のガラスが割れ、食器やコップ類が飛び出して粉々に。
床はガラスが散乱していましたが、ミシェルのケージだけバリアでも張ってあったかの様に無事でした。
後々よく見たら、ケージの中にもガラスの破片が何個か飛んでいましたが、少しでもケージの位置が違っていたら…と思うとゾッとしました。
同じ町内のワンちゃんで家具の下敷きになって亡くなったコがいます。
我が家では普段からお留守番の時はケージに入ってもらっているのですが、そのせいで逆に逃げられずにケージごと…というコもいたそうです。
ケージの中の方が安全…私もそう思っていたので、ショックでした。
ミシェルの無事が分かって緊張の糸が切れた私はその場でわんわん泣き出し、てっちゃんは床のガラスも金魚の水槽の水で出来た水たまりも目に入らない私に『ほら!そこガラス!!危ないって!』と何やら一生懸命に騒いでいましたが、私はまるで耳に入らずガラス踏んづけてました。
不思議なもので、緊急時でも無意識に玄関で靴をちゃんと脱いでいたみたい(゚ー゚;苔入りの水槽の水で靴下ぐっしょり。
それにしても実家の被害は私達の新居とは比べものになりませんでした。
冷蔵庫は中身が全部飛び出し、タンスやら倒れまくってるし、洗濯機なんて元あった場所から1メートル以上移動して、向きも変わっていました。
自分の家のそんな惨状を前に、『どこから片付ければいいの~あっはっは』と爆笑しているてっちゃんは大物だな…と思いました。
助け出されたミシェルはというと、これまでに見たことないくらいに震えていました。
大きな余震が続いていたのでとりあえず家から離れたのですが、大好きなパパに抱っこされても震えは止まらず、その姿を見ていたら申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
さっさと引っ越しの片付けを終わらせていれば…1人ぼっちで怖い思いをさせなくて済んだのに。
昔から家族で“うち宮城県沖地震が来たら絶対崩れるよね~”なんて話していましたが、結局その家で地震を体験したのはミシェルただ一人。
マンションにいた私や外にいたてっちゃんなんかより、一番の恐怖と揺れを感じたに違いありません。
ごめんね、ミシェル。
今振り返っても、この日たまたま彼が家にいてくれたことが、私にとって何よりの幸運でした。
彼がいなければミシェルを迎えに行くこともできず、彼の安否も分からずに慌てふためいていたことでしょう。
後々、いろんな人から地震当日、家族や恋人の安否が全く分からない状態が何日か続いたのが一番辛かったという話を聞くと、私は本当に運が良かったのだと思いました。
実家は余震でいつ崩れるか分からないので、この日からミシェルを新居に迎え、新しい生活がスタートしました。
恐ろしい地震を経験したその日に、知らないお家に連れて来られて…さぞかし不安だったと思います。
小さな余震でもすぐに私の膝に飛び乗って怯えていましたが、ようやく落ち着きました。
今ではちょっと大きな地震が来ても無反応( ゜∋゜)
お友達のワンちゃんはご飯を食べなくなったと聞きましたが、食欲だけは地震当日からちゃんとありました。
逞しいコで良かった。。
お隣さん解体中。
地盤沈下で建て直しだそう。
お隣が30センチ沈下したってことは、うちもヤバイはず…
なのにてっちゃんあんまり気にしてないよー(iДi)
楽観主義のばぁちゃんの遺伝に違いない。