儲けが均等になる買い方の寂しさ | 馬券力向上クリニック

儲けが均等になる買い方の寂しさ

★過去、一番盛りあがった馬券購入理論のお話です。意外とこれが正しいと思っている人が多いんですよね。

買い目のオッズをみながら、どれが当たっても儲けが均等になるように買ったりする人、いますよね。

私はそういう買い方がどうも「貧乏臭い」と感じてしまうのです。
ちょっと違う言い方をすると「間違ってる上にセコイ」という感じです。

果たして儲けが均等になる買い方って意味があるのでしょうか。実は、そういう私自身もはるか20年近い昔にポケコン(今じゃ死語ですね)でBASIC使ってそういうプログラムを自作して馬券買ってました。アルゴリズムは簡単ですが、オッズとデータを入力するのが面倒だったのを覚えています。でも、今考えると結構恥ずかしい考え方をしていたな、と思うのです。

その当時の私は「当たった時にはどんな買い目でも同じように儲けられるように買っておくと、だいたいいくら儲かるってすぐにわかって便利だ」と考えていたのです。具体的には「これが当たれば○千円になる」と安心(?)してレースを見ていたわけです。実はこの考え方は当たりか外れかの単純な0-1の博打と同じ考え方でもあります。つまり、回収金額が同じなわけですから、投資金額と当たった時の回収金額の比率のオッズの1点勝負と同じなのです。

これは一件安定した収入が得られるような錯覚に陥りがちです。回収額もレース前にわかっているし、とにかく当たれば確実にその金額が得られるわけですから。後は当てるだけだぞ、と。

この方法をやり初めてしばらくしてから気がついたのが、回収率が低くなっているという事でした。明らかにこれは気持ちの問題なのですが、当てる事に集中するあまり守りに入ってしまい、点数が増えて回収率が減る。これはまずいと回収率を上げようと点数を無理に絞るようにすると、今度は的中率が落ちる。まさにこの方法そのものに縛られてしまっていたのです。

それに気がついた時にすっぱりこの方法で買うことを止め、現在もやっている馬券の買い方を始めたのです。それは、馬券の買い方の強弱は「自分の予想の自信の度合い」で決めるという方法です。自信があるレース、自信がある買い目は強く、自信が無いレース、買い目は弱めに買うのです。この考え方の根本にあるのは「馬券は自分の予想を表現するもの」であるということです。そこにオッズはほとんど介在しないのです。

オッズが完璧に介在しない!と自信を持って書けないのは、さすがに100万馬券になる買い目だと、自信があっても1万円も突っ込む気は実際にはしないからです。それは自分の競馬力に対する不信が原因なのですけどね。

予想で◎○▲の印などという「当たる確度」を考えながら、それとはまったく関係ないオッズを元に金額配分して馬券を買うことは間違っています。折角いろいろ考えた「当たる確度」を最後に無視して馬券を買っているんですから。

この自分の予想の確度によって買うというのは、非常に自然でもあり精神衛生上もいいのです。なにせ、自信がある予想通りの結果になれば大儲け、自信が無くても当たったらちょっとだけ儲かってラッキー、と素直な結果に落ち着くのです。自信大有りでも、たまたまラッキーでも同じ儲け、というのは自分の予想に対する自信を失うことにもなりますしね。ラッキーで儲けられる金額が折角真面目に考えた結果と同じわけですから。

健康の為にも、自分の予想の自信のままに馬券を買ってみませんか?