初めまして。私は、ん太郎の高校時代からの親友です。ん太郎から、お願いされておりましたので、皆様へ、ご報告致します。

去る5月5日午前11時、ん太郎は、天国へと旅立ちました。

朝の5時に目覚めたときは普通に会話をし、再度眠りに落ちた後、苦しむことなくそのまま、自然と旅立ったそうです。お通夜で見た顔は安らかで美しく、まるで眠っているようでした。お葬式で綺麗にお化粧した姿は、日本人形のようでした。

ん太郎は、最後まで、前向きで明るく、決して弱音を吐くことはありませんでした。お医者様が、「通常ならば働くなど考えられない身体の状態です。どうか、仕事を休んでください。」とおっしゃった日に、初めて休職を決意し、4月19日まで現役を続けました。

凜として美しく、お茶目で、かわいらしかった、ん太郎。頭の回転が早く、好奇心旺盛で、行動力のあった、ん太郎。人にはとても優しく、控えめだったけれど、自分には、甘えることなく、決して妥協しなかった、ん太郎。誰でも受け入れる事のできる、人として、器の大きかった、ん太郎。

そんな、ん太郎のお通夜、お葬式は、とても心のこもった素晴らしい式となりました、弔問に訪れた人は、600人程にも上り、多くの方に愛されていた人だったということを、改めて実感しました。

お通夜では、ん太郎が愛してやまなかったコーラスの仲間達が、他県からも駆けつけて下さいました。ん太郎の遺影を中央にして並び、歌われた「夢みたものは」は、天の歌声のように美しく優しく哀しく、深く深く心に染み入りました。ん太郎も、きっと仲間達と共に、歌っていたことと思います。

2008年12月のがん発症から手術を経て、2年半後の2011年7月に再発してから、書き始めたブログ。このブログを通して、自分の気持ちや思いを伝える場所を得、多くの読者の皆様に支えられ、日々の励みとしていました。後半、沢山お寄せいただいたコメントに、体力がないため、お返事できない失礼をとても気にしていましたが、皆様のお気持ちは、十分に受け取っておりました。本当に長い間、ん太郎の心に寄り添い、沢山の励ましのお言葉をいただき、ありがとうございました。

夢見みたものは・・・・
作詞 立原 道造
作曲 木下 牧子

夢見たものは ひとつの幸福
ねがったものは、ひとつの愛
山並みのあちらにも しずかな静かな村がある
明るい日曜日の 青い空がある

日傘をさした 田舎の娘らが
着かざって 唄をうたっている
大きなまるい輪をかいて
田舎の娘が 踊りをおどってる

告げて うたっているのは
青い翼の一羽の小鳥
低い枝で うたっている

夢見たものは ひとつの愛
ねがったものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と