手術後、ICUにて一晩過ごしました。
まず誤算だったのが、手術後すぐ起こされたこと。
すべてが終わってから目覚める、とイメージしていたのですが実際は、手術室で「pitaさん終わりましたよ」の声で起こされ、それからストレッチャーに移されICUへ。
このストレッチャーで運ばれるとき異常なスピードだったために酔いそうになりましたよ(怒)
「もっとゆっくり!」と言いたかったのをグッとこらえました。
声が出なかったわけではないのですが、とにかく目が覚めたとたん肩と脾臓があったあたりの痛みがハンパではなかったので。
それでも手術室で麻酔科の先生がそばにいたので(たぶん。姿は見えなかった)、「先生、ありがとうございました」とお礼は言って「今、何時ですか?」とちゃんと聞きました。
最後に記憶にあるのが12時45分。
目が覚めたのは17時10分でした。
さて、話が逸れましたがICUに到着後、今度はベッドに移され血圧計を付けられたり傷口の確認などをしてバタバタ。
外科の先生も看護師さんも手術の跡をベタ褒めでした。
「うん。キレイだ!これはキレイに治るよ~」
この自画自賛な感じはその後、ガーゼをとって状態を確認するたび皆決まって同じことを言うのでした(笑)
確かにがっつり残るのもイヤだけど、私そんなに気にしてませんが…(^^ゞ
そして私は、肩とお腹がとんでもなく痛むことをアピール!
そうじゃないと早く痛み止めを打ってもらえないと思ったので。
最初は注射だったと思うのですが、全然効かず。
「帝王切開のほうが痛いのよ」って看護師さんに言われたんだけど、これはつまり「これくらいでグダグダ言うんじゃない」ってことだったんだろうなぁ。
だって痛かったんだもん。
次に1日に2本しか打てないという点滴をしてもらい、くすぶってる感じは多少したもののだいぶ痛みはおさまりました。
肩にはモーラステープを貼ってもらい楽になりました。
処置が落ち着いたところで母が入室。
暑いから足にかかってる毛布をどけてくれだの、足をもんでくれだのわがまま三昧( ̄^ ̄)
そうこうしてるうちに研修医のT先生がやってきました。
痛みで体を動かせないのに先生は、足元のほうで「大丈夫かい」なんてのんきに言いやがる(暴言失礼!)
思わず「先生、顔が見えない」と言ってしまう。
特別見たいわけではなかったんだけど、見えない人と話すのはイライラしたので。
でもわざわざ来てくれたんだ…とちょっとうれしかったです。
しばらくして主治医のN先生も来てくれました。
「痛むかい?」と聞かれ、「痛いです」となぜかキレ気味に答えてしまった^^;
「上がる人は次の日にでも血小板上がるから楽しみだね」と言われました。
全然楽しみにならなかったんだけど…それは別の機会に。
思い通りに体を動かせず、イライラしましたがそれでも鼻から入れてた管がすぐ外れたのでよかったです。
55㎝もある管が入ってるとツバも思うように飲み込めないし、何よりのどに管が通ってるとおもうだけでもイラっとしたので。
本当は次の日の朝とるって話だったのですが、案外しゃきっとしていたのでとってもらえました。
すぐに痛くて眠れないと悟ったヘタレな私。
看護師さんに「今日は自力で寝なさいって"まさか"言わないですよね?」と聞く。
そしたらなんと
「今日は麻酔をしたので眠剤は使えません」との返事。
地獄に突き落とされた感じ。
「でも、手術の時って一日中気を張って疲れて眠っちゃう人が多いんですよ」と言われ、そんなもんか…と思ったのですが。
実際は、うとうとすることはあってもICUってとってもうるさいし、1時間に1回自動的に血圧計が動くので寝てられなかったです。
ICUってあんなにうるさいとは思わなかった…病室にいたほうがマシです。個室だし。
重病人ばかりで静かだと思っていたのですが、とんだ勘違いで重病人だからこそいろいろな処置がいつも必要で、いつも誰かが治療中!って感じで落ち着かなかったです。
「そうだ、ICUにはラジオがあるのよ」と教えてもらい助かった~!と一安心。
眠れなくても気が紛れるし。
それなのに…「ごめんね。全部貸し出し中だったわ」だって。
ぬか喜びというのを身をもって経験しました^^;
夜中の1時とか2時ぐらいに一本目の点滴の効力が切れる。
ちょうど看護師さんがきて「点滴しようか?」と言ってくれたのですが、しちゃうともう同じのはしてもらえないので渋る。
それでも「(効果が切れても)痛いようにはしないから(点滴を)しましょうね」と言われ、してもらう。
してもらった安心感か、その後は落ち着いた感じに。
次の日の朝はレントゲン撮りから始まりました。
寝ながらでも撮れるのね…便利ねぇ。
歩けるようだったら尿道に入れている管を外せるというので歩いてみせる。
管入っているわりに尿意を感じたメデタイ私(笑)
点滴棒持ちながらICUの中を歩く私に「すごいね~」と担当じゃない看護師さんに褒められゴキゲン☆
本当は歩いて病室に移る気満々だったのですが、さすがに体力続かず、車椅子でICUをあとにしました。
なかなか貴重な体験をしましたわ。