ジャーナリスト・元毎日新聞記者、熱海芳弘のブログ

全国紙の記者は、よく「24時間営業」と言われます。

それはその通りです。報道の現場は甘くはありません。


自宅に帰って、寝ていても、突発的な事件・事故、他社に抜かれたりすると、ポケベルが鳴ります。今は携帯ですが。


私は我が国最古の新聞である毎日新聞社で、いわゆる「事件記者」を20年近く勤めました。その後は、紆余曲折がありましたが、ジャーナリストとして今に至ります。


メディア関連30年以上になります。


今後ともよろしくお願いいたします。






 

 北朝鮮の新型中距離弾道ミサイル「火星12」が14日に発射されたことを巡り、朝鮮中央通信は20日、日本政府の対応を批判し、「日本も我々の攻撃圏内にある」と警告した。日本に対して「今からでも災いを招く愚かな行為をやめ、自粛する方が良い」と主張した。

 

 同通信は「日本は米国に追従して反朝鮮制裁策動に狂奔したことで、自らが我々の攻撃圏内に更に深く入る結果をもたらした」と指摘。「実戦配備された核兵器を含む我々の全ての軍事的攻撃手段は、米本土と共に日本に駐屯する米軍基地にも照準を合わせ、発射の瞬間だけを待っている」と強調した。(ソウル=牧野愛博)

 

上記の記事は朝日新聞社に著作権があり、同社からブログ掲載許可をとっています。

 

話は変わりますが、昨日午後9時からのNHKスペシャル、「北朝鮮の弾道ミサイル(ICBM)」は50分の放送でしたが、手に汗握る番組でした。

 

キム・ジョイル北朝鮮労働委員会委員長の暴発ぶりは、核ミサイルが最終到達点だそうです。今、現在、北朝鮮の弾道ミサイルの射程距離は、米領グアムまでです。当然、日本にも届きます。

 

私見ですが、北が日本を狙うとしたら、米横田基地(東京都福生市)、沖縄嘉手納基地、同普天間飛行場、三沢基地(青森県三沢市)、国内の原発あたりです。おととい取材したのですが、仮に北がICBMを日本に打ち込んだ場合、迎撃ミサイルで完全には撃ち落とせないのです。ショックでした。海上自衛隊のイージス艦搭載の迎撃ミサイルを含めてもです。

 

そうなると、東日本大震災で東京電力福島第1原子力発電所の事故が最低でも10回起きる計算となります。私は福島県出身なので、福島の事故は心を痛めていますが、それが10回起きたら、いったい日本はどうなるのでしょうか。

 

いくら我が国が米国の核の傘に入っていても、米国があわてて北に報復として、在韓国、在沖縄、ならびに日本海の航空母艦が総攻撃をかけても、日本は間違いなく沈没します。いくら、米トランプ大統領が北に軍事介入するといっても、北は国際社会からはずれているので、

無意味です。後ろ盾の中国、ロシアをも無視しているからです。

 

安倍晋三総理は、「対話と圧力」をかかげていますが、実質上、対話は無理です。小泉純一郎元総理が二度、訪朝しても、だめだったからです。その時、安倍総理は副官房長官として同席しました。ですから、事情はよく分かっているはずです。

 

現段階において、日本が北にしているのは、最大級の経済制裁です。北でまともに飯を食っているのは、軍人、官僚、首都ピョンヤン市民くらいでしょう。田舎では餓死者が続出しています。そうした経済状況の中、突出して軍事費が高いのですから、よく、クーデターが起きないのが不思議です。

 

それと、北による拉致被害者救出は無理だと思います。北のカードには入っていません。横田めぐみさんらをはじめ、被害者の心境を思いやるとやるせない思いがします。自民党保守派の議員がよくつけている青のバッチは無意味なのではないでしょうか。私には単なるパフォーマンスにしか見えません。

 

 

 

 

 熱海芳弘『双極性障害と闘う 患者として 新聞記者として』(無明舎出版刊  1600円+税)

 

 

ひとりの重症な患者の闘病記。この本を読む読者としての私の課題。

同じジャーナリストとして、患者である元新聞記者の闘いの軌跡を追いかけてみる。

 

現役の大手新聞の記者が、精神疾患で倒れた。やがて、知らされた病名は、「双極性障害」(以前は、「躁鬱病」と呼ばれた)という一般には、まだまだ、馴染みのない名前だった。きっかけは、町役場の女性職員の横領事件を特ダネとして記事にしたことだった。後に、その職員から名誉毀損で訴えられ、2年後、記者は自ら証人として法廷に呼び出され、「記者の取材活動」を「虚偽」と決めつける相手側の代理人(弁護士)と闘った。出廷を含めて、その時の対応が、精神的な極度のストレスとなって、記者を襲い、「躁」状態になって、相手の代理人をやり込めるとともに、自身の気分のアクセルを「過度に」入れたような状態となってしまった。24年前のことだ。「双極性障害」。躁鬱状態を繰り返し、なかなか安定しない、という厄介な病気である。

 

記者だった著者は、その後長く、通常の安定した気分に戻らなくなってしまったのである。躁と鬱の気分の波に翻弄され、休職、入退院を繰り返し、11年後には、新聞社を退社せざるを得なくなってしまう。「双極性障害」では、「躁」状態の後には、「鬱」状態が襲って来る。

 

「躁」では、気が大きくなり、浪費したり、多額の投資をしたり、注意力に欠けて集中力がなくなったり、それでいて、相手を見下したりして、対人関係にトラブルを引き起こしたり、その挙げ句、失職する患者も多い。「鬱」では、「躁」状態の時の過度な言動を恥じて、落ち込んでしまう。イライラする、疲労感が取れない、眠れない、日常の生活活動の昼夜が逆転したりする。まともな就労が出来なくなったりする。極端な場合には、自殺したりする患者もいる。

 

ただし、著者は、新聞記者であった。患者となり一方的に病気に翻弄されてはいない。「双極性障害」という病気を相手に取材活動をし始めたのだ。その体験記が、「双極性障害と闘う 患者として、新聞記者として」という本に結実した。新聞記者が精神科病院に短期間、「偽装入院」してルポ記事を書くという前例はあったが、それはあくまでも「偽装」での取材だった。著者は、入院させられた真の患者の立場で精神病院の現状と問題点を取材して本書をまとめた。入退院を繰り返す中で、不幸にも「離婚」も体験させられた。苦渋に満ちた体験を記者は、「これは記事にしなければならない」という使命感に燃えて取材し続けた。闘病記は、体験ルポでもあった。開放病棟、閉鎖病棟、独房のような保護室にも入れられた。病院内で生活するほかの患者たちの様子もしっかり観察した。精神科病院の「闇」にも目を凝らした。

 

病気と闘いながら、著者は、復職をし、職場に戻った。しかし、なかなか上手く行かない。病気を理解しない職場の上司や同僚から心ない言葉も投げかけられる。新聞社に限らず、職場としてのマスコミは、極めて前近代的な職場である。非情な異動で、職場も変えられ、病気が悪化したこともあった。精神疾患になった記者は、健常者時代には自身も気がつかなかった新聞社の体質に目を向け始める。健常な記者には見ることが出来ない光景を新聞社の中に見つけ出す。自分と同じように、精神疾患に見舞われ自殺した同期の記者に思いを馳せる。「まじめで、誠実、几帳面な」優秀な記者だったという。しかし、鬱病になってしまい、記者会見の場では、取材対象者には背を向けて、後ろ向きでメモを取っていたという。相手の顔を見ることが出来ない「対人恐怖症」に陥っていたのではないかと著者は、同期の記者の症状を類推する。新聞社の上司や同僚は、これに気づかず、あるいは、気づいても放置していた。その挙げ句、同期の記者は、電車に飛び込んで自殺をしてしまったという。病気を通じて著者が見いだした新聞社の体質は、極めて古いものであった。

 

著者は、8年ほど前から「寛解」状態になっているという。「双極性障害」は、完治しない病気だと言われている。「気分安定薬」などの服薬治療を軸に「精神療法」(認知行動療法、対人関係・社会リズム療法など)を加味して、気分を安定させて、「寛解」状態(気分の安定感を保てるが、治ったわけではない)に持ち込み、就労を始めとする社会復帰(健常者同様の生活をする)を実現させている人たちも増えてきた。著者は、いまも、小さな気分の不安定と闘いながら、「双極性障害」の患者や家族のために作られた団体の役員として活動を続けている。この本の刊行は、著者に取って、本格的な「カミングアウト」(病気の告白行為)となったし、何より自分の病気と人生を改めて総括する(「ライフチャート」づくりという)ことができた。自分流の再発防止策も本書の中で提案している。こういうことを含めて、記者という「病」(生まれ変わっても記者になりたい)が駆り立てたであろう本書の執筆意欲と活動は、著者に取って極めて高度の認知行動療法的な効果があっただろうと思われる。

 

双極性障害を「寛解」状態に押し込めた結果、患者として、元記者として、見えて来たものは、抑圧的な方向に傾斜する現代社会の実状ではなかったか。だとすれば、本書で患者のために著者が提言していることは、患者に限らず、社会の抑圧化と日々闘いながら、生き抜かなければならない「患者予備軍」ともいうべき、ほかの健常者にとっても「患者にならない」ために多いに参考になる提言があちこちに籠められているといえるだろう。

 

大原雄(ジャーナリスト。元NHK記者、元日本ペンクラブ理事)

 

 

 

 

 

トランプはさまざまな事業に手を出し、失敗した事例も多々あるが、公平を期して言えば、本坊である不動産ビジネスの才覚を否定することはできない。逆に言えば、不動産ビジネスの才覚はあるが、その才は他の分野にうまく応用されることはできなかった。

 

マンハッタンの五番街に建てた高層ビル「トランプ・タワー」が、実業家トランプの金字塔であることには疑いがない。トランプはティファニーに隣接するその立地に目をつけた。トランプはそのロケーションを「ニューヨークで最も価値のある不動産」だと見抜いた。

 

もとより、そのような一等地がやすやすと手に入るわけはなかったが、1975年、まだ30歳にも満たない青年トランプはその土地に立っていたビルを手に入れようと所有者に執拗にアプローチした。

 

「売ってくれ」と頼む日々は3年ほど続いたが、そうこうするうちに所有者の会社が経営不振に陥り、土地とビルがついにトランプの元に転がり込んでくるという奇跡が起きた。-ビジネスで大成するには運も必要だが、トランプは確かに自らの持つ強運を証明してみせた。またその幸運を手にするまで、あきらめずに粘り続けるビジネスマンとしてのしつこさという必須の資質も併せもっていた。

今、仕事をやり終えました。疲れました。

 

正確には昨日ですが、午前中、診察に行ってきました。片道、40分です。

「うつ」らしいです。

リーマスの血中濃度を測定するため、血液検査をしました。女性看護師は、超不愛想でした。

ま、いいか、偏差値最低の高校卒だから。元、ヤンキーだし。結果は6月13日。

 

主治医は、SSRIのパキシルを飲めと言わなかったので、気分安定薬で落ちつくでしょう。やはり、「うつ」だと、食欲がなくなります。今日食べたのは、昼間のラーメンのみでした。食べないと仕事ができないので、無理やり、胃に入れました。

 

病院は公立。単科。院外処方に最近変わったので、医療費が倍増しました。病人相手にいじめやがって。でも、次回はジェネリックを用意するそうなので、プラマイゼロかな。でも、お薬手帳はくれました。魚夢さんによると、多少、安くなるそうです。魚夢さん、ありがとう。そういえば、魚夢さんも「うつ」らしい。

 

風邪もひいいているので、PLと鼻水止めも処方してもらいました。仕事は順調なのはいいのですが、来月からWワークとなります。これを乗り越えないと、人生は終わります(少しおおげさか)。とりあえず、6月は頑張って、だめだったら、シングルワークにします。

 

このところストレスで胃痛。断酒していますが、コンビニでビールを見て、飲みたくなりました。

でも、双極性障害にアルコールは忌避だし、睡眠薬を飲んでも眠りが浅くなるので、やめました。代わりにレモンドリンクを買いました。

 

パソコン、壊れました。音声が出ません。ウイルスバスターデジタルサポートに電話したら、修理代は約2万円だそうです。メーカーは早く店しまいしているので。OSは10です。7から強制アップグレードされました。

 

もう一台7のPCがありますが、使いものになりません。ディスプレイとキーボードは買い替えました。もちろん、マウスやキーボードはワイヤレスです。ちなみにプリンターもWIFIです。

 

大学時代に高円寺で居候させてもらったHPの本部長がいて、1月に丸の内のレストランで会食しました。本部長就任祝いをしたからです。計2万2000円。スパークリングワインが一杯4000円。私は酒は飲んでいけないので、ノンアルコールビールとコーヒーでした。

 

その友人に頼んで、PCを直してもらおうと思っています。ちなみに彼の年収は2400万円です。外資系企業ですから、よく、リストラにならなかったのか、不思議です。だって、間違いを言う上司にしょっちゅう、喧嘩していたし、部下をクビにして、恨みを買っていたからです。

 

彼は八王子が本宅で、会社まで遠いので今、長男と北千寿のマンションに。娘は大学近くに下宿。奥様は暇そうです。会社が家賃の半額を支給しているそうです。私のサラリーマン時代は貧乏会社だったので、住宅手当が1万2000円のみでした。厚生年金基金もなかったし。でも、障害年金を支給されているから、別にどっちでもいいのですがね。

 

私は皇族では、皇太子殿下が独身時代、一度、お会いしたことがありますが、秋篠宮殿下の長女のご結婚は寝耳に水でした。ジャーナリスト失格です。NHKや全国紙、通信社は水面下で動いていたようですが。ICU出身同士で5年の交際とか。そうなると、公務はなくなり、民間人になります。ただでさえ、皇族の人数が足りないので、これは喜ばしいことでもあり、残念なことにもなります。天皇陛下の風邪が気になります。上皇になるのは、いつになるのでしょうか。

 

明日のために、これから布団に入ります。

 

 

 

 

 

 

 

大統領選では、ドナルド・トランプのビジネスの才覚に注目が集まった。その手腕をもってすれば、アメリカは再び絶大な繁栄を謳歌することができたのではないかという幻想が広がり、それが異様な「トランプ現象」を引き起こす一因となった。

 

トランプには「不動産王」「大富豪」といった形容が常時、メディアによって冠せられた。ためにそのビジネスの才覚には疑問の余地がないかのような錯覚が生じやすい。しかし、トランプは「常勝将軍」ではない。

 

それどころか破産も4度経験しており、そのビジネス歴は錯誤の連続と言ってもいいほどだ。トランプの事業を俯瞰すれば、トランプが決して傑出したビジネスマンではないことがはっきりと分かる。

 

トランプの自伝は、過剰な自己宣伝しているばかりでその半生の実態を知る上で資料的価値は乏しいと言っても差し支えない。自伝を読んでいて気が付くのは、父親に対する軽蔑にも似た批判であり、トランプはその父を指しぬいて、大学を出た直後から不動産ビジネスで八面六臂の大活躍し始めたことになっている。

 

トランプは父を乗り越えてビックになろういう野心を燃やしていたのかも知れないが、その意味では息子を「キング」にしようと思った父の教育は成功していた。トランプはブルックリンやクイーンズに庶民の家を建てるという地を這うような父の戦略に対して、批判を重ねる。

 

もっともドラマチックで壮大なことをしたいという気持ちを持っていたといい、「父の商売を継ぎたくなった」「わたしにはもっと遠大な夢とビジョンがあった」「ブルックリンやクイーンズに家を建てていてはこの夢を実現することは不可能だった」と、自伝に書いている(つづく)。

「双極性障害と闘う」(熱海芳弘著)

 

 無明舎出版

 新聞記者で双極性障害患者でもある著者が「カミングアウト」した貴重な内容。
 中島らもの「心が雨漏りする日には」と同じ分野の書ですね。

 病気に振り回された半生記がリアルに綴られています。
 入院を繰り返す「闘病記」に終わることなく、「読み物」としても受け入れられるように結婚/離婚生活や新聞記者の仕事も書かれています。
 躁状態の時は周囲や上司とぶつかるエピソードが起こりがち・・・ただ、私にとってその細かい描写は冗長な印象が否めませんでした。
 でも、彼のあきらめない七転び八起き人生には敬意を表します。

 この本を一読しての感想です;
 昔から躁うつの気質を持つ人はいたはずですが、日の出と共に活動し日が沈むと休むという本来の動物的生活サイクルの中では普通に生活できていたものが、限られた時間内にノルマをこなすとか日没後に眠い体に鞭打って働くとか、不自然な生活サイクルの中で体と心が悲鳴を上げて発症している「現代人のSOS」ではないでしょうか。

 目にとまった箇所を記しておきます;

□ 双極性障害だった著名人
 北杜夫(芥川賞作家)、絲山秋子(芥川賞作家)、夏目漱石、宮澤賢治、シューマン、チャイコフスキー、ゲーテ

□ 精神病棟の公衆電話
 「宇都宮病院事件」を契機に改正された「精神保健法」(1987年)によって設置が義務づけられた。現在、「精神保健福祉法」(1995年)により、病棟の公衆電話の周囲には、精神保健福祉センターなどの電話番号を記した張り紙がしてある。患者が人権侵害を受けた際に訴えられる措置だ。

□ 双極性障害の遺伝性
 双極性障害は遺伝病とは言い切れない。しかし、双極性障害の一卵性双生児での発病の一致率は70-80%前後ときわめて高い。また、二卵性双生児の一致率は15%程度である。統合失調症の一卵性双生児での発病一致率は60%だから、それより遺伝の要素が強いと云える。

□ 「劇うつ」経験
 何の意欲もなくなり、ベッドからやっとの思いでトイレに行く。顔を洗うことも歯磨きもできない。風呂などとても入る気がしない。食事は喉を通らなかった。
 このしんどさは筆舌に尽くしがたい。
 「躁」状態とは違ったイライラ感が湧いてくる。いくら寝ても疲労感が取れない。考えが進まず、集中力や決断力が極度に落ちる。
 そして「自分はどうしようもない人間だ」とか、「迷惑をかける悪い人間だ」とマイナスの方向へ思い詰めてしまう。
 不眠も進行した。早朝や深夜に目が覚めてしまい、以後眠られなくなる。「うつ」の不眠の苦しさは通常の不眠よりもはるかに強い。
 わたしはこの時、「うつ病」や「うつ状態」の患者がもがき苦しみ、その果てに自殺に走って行く気持ちを初めて共感した。

□ 双極性障害に「アルコール」「たばこ」「カフェイン」は忌避である。

□ 双極性障害は命に関わるような重篤な病気ではない。自殺を除いたら死亡者はほんの一握りに過ぎない。病気を受け入れ、向き合い、上手に付き合っていくしかない。 


 患者さんにとって、一番参考になるところは付録「わたし流の再発予防のコツ」ではないでしょうか。

・この病気はとにもかくにも、きちんと診察を受け、適正な薬を主治医の指示通りに飲むのが大原則。これなしには何も始まらない。
・精神障害者はマイノリティーだ。だから横の繋がりがないと生きづらい。わたしがSOSを出せば助け船が来るような友人が何人か居る。こうした相互扶助は、この病気の再発防止に繋がるばかりか、セーフティーネットの役割を果たす。
・わたし個人としては「うつ」より「躁」の方が怖い。失うものが多すぎるからだ。「躁」の最中は金銭感覚が欠けるようになるので、携帯電話やクレジットカードの請求明細書を「躁転」したかどうかのバロメーターとして活用している。
生活の乱れや徹夜はもってのほか。徹夜を1回するだけで「躁転」する人もいる。
朝の日光は積極的に浴びるべし。脳によい刺激を与え、ひいては再発防止効果が望める。わたしは寝る前に寝室のカーテンをわざと開けておく。ベッドのすぐそばが窓なので、日光により目が覚めることが少なくない。
・「ストレス」が高じると「躁」や「うつ」を引き起こすことも稀ではない。だが、どういう仕事でも懸命に取り組まなければよい評価は得られない。手抜き仕事をすれば、健常者・当事者を問わず、リストラの対象にさえなり得る。
・再発防止、あるいは再発を軽く抑えるために不可欠なのは、「躁」「うつ」の「前兆」を把握し、早めに手を打つことにある。具体的には、早期の診察・服薬開始だろう。わたしには「躁」「うつ」を治療するそれぞれの薬を処方されており、ストックしてある。
「うつ」はよくある落ち込みと判別することは難しい。わたしは落ち込む要因がなく、それが3日以上続くようだと「うつ」と疑ってかかることにしている。
・双極性障害は寛解状態がたとえ何十年続いても、再び発症する可能性はゼロにはならない。


 わたしにとっては「資料編」が役に立ちました。

「新型うつ」について
 「うつ病」患者の病前性格は基本的に真面目で几帳面。
 しかし新型うつ病患者は違う。仕事には行けないが、旅行や遊びには行ける。しかし、その人の生き方を巻き込んでいる分、治りにくい。
 抗うつ剤も効かない。唯一の治療法は「精神療法」のひとつ「認知行動療法」くらいだろう。
 自分を責める傾向が強い従来型のうつ病とは異なり、新型うつでは他人を責める。
 十年ほど前から増加しているが、その背景には、過剰に自己愛を膨らませる日本社会がある。他者のために何をしていくかを考えることが、解決の第一歩といえる

双極性障害の発症原因
 特定されていない。
 セロトニンなどの神経伝達物質の枯渇が「うつ」病相の背景として考えられている。逆に「躁」病相の背景としては、グルタミン酸、ドーパミンなどの神経伝達物質の異常亢進や、イオン輸送系やイノシトール系の異常その他、「ミトコンドリア機能障害説」も想定されている。
 脳科学的、薬理学的見地からアプローチしてもきわめて複雑でわかりにくいのが現状。双極性障害は遺伝的要素が強いとされているが、はっきりしたことは分かっていない。ただし、なりやすい遺伝子や体質を持っていたとしても、必ず発症するとは限らず、成育過程の問題や、ストレスなども誘因になる。

双極性障害の病型
 極端な躁とうつを繰り返すのがI型、軽躁とうつを繰り返すのがII型。
 I型とII型の違いは「躁」にある。I型の方がII型より自殺率は高い。
 生涯有病率はI型で0.4-1.6%、II型で0.5%。
 しかし欧米の調査では3-5%と高い数値であり、日本の1%という数値は過少申告されている可能性がある。

うつ病との比較(有病率、発症年齢、病前性格)
 うつ病の生涯有病率は女性で10-25%、男性で5-12%であるのに対し、双極性障害は男女比がほとんど変わらない。
 うつ病の発症年齢は30歳代後半と60歳代後半にピークがあり、平均すると40歳前後である。
 これに対して双極性障害の発症年齢は平均30歳前後である。躁の場合は診断が早いが、うつから始まるケースはうつ病との鑑別が難しく最終診断が遅れる傾向がある。
 双極性障害者の病前性格は、対人関係は良好で、面倒見が良く、朗らかで社交的と言える(いわゆる「循環気質」)。これに対し、うつ病の患者の多くは、真面目で几帳面、義理堅い性格で「メランコリー親和型性格」だ。

双極性障害になりやすい人の多くが、職場で決められて時間内で結果を出すよう頑張りすぎる。
 その反動で「躁転」しやすい。双極性障害の躁状態の患者の多くは、周りの人を困らせる一方、本人はとても調子が良いと思っている。このギャップが問題だ。病状が安定してみて、取り返しのつかないことをしたという思考パターンに陥ることが多い。

治療薬
 気分安定剤のリチウム(リーマス®)が6割に有効。リチウムは自殺予防にも有効。手の震えなどリチウムの副作用が強かったり効きにくかったりした場合には、ほかの気分安定剤としてカルバマゼピン(テグレトール®)やバルプロ酸ナトリウム(デパケン®/バレリン®)などもある。
 近年、新しいタイプの抗精神病薬としてオランザピン(ジプレキサ®)、アリピプラゾール(エビリファイ®)なども脚光を浴び使われるようになった。オランザピンは体重増加の副作用に注意すべし。
 「うつ転」時にはリチウムと新しい気分安定薬であるラミクタールを組み合わせることもある。
 双極性障害の経過として、病気を繰り返していく間に、良好な期間がだんだん短くなっていくことが以前から知られている。
 年に4回以上躁とうつを繰り返すタイプを「ラピッドサイクラー」と呼ぶ。


 最後に、解説を担当した精神科医の高 卓士(こう たくさ)氏の言葉を;
 「精神科の患者であるということは、病気と闘わねばならないと同時に、無理解な社会とも戦わなければなりません

 

安倍晋三首相は、憲法9条に自衛隊の存在を明記する自民党の改憲案策定を急ぐ方針を示した。首相は与野党の合意を優先し、戦争放棄を掲げる9条1項、戦力不保持と交戦権の否認を定めた9条2項は維持すると主張するが、自衛隊の明記と現条文の両立には多くの課題があり、自民党内の議論が難航する可能性もある。

「国民的な議論の深まりを期待する。憲法審査会で政党間の議論を大いに深めたい」。首相は10日、首相官邸での政府・与党連絡会議で自身の9条改正案への理解を求めた。

 

先日、首相は読売新聞のインタビュー記事の中で、憲法改正について連綿と述べたが、私は安倍さんは第一次内閣とメディア対応がだいぶ変わったと思う。第一次では、故父・安倍晋太郎元外相が元毎日新聞政治部記者だったことから、毎日新聞にはだいぶリップサービスをした。私より三つ上の与良正男毎日新聞論説委員などとはだいぶ仲が良かった。

 

だが、首相が第一次で果たせなかった「靖国神社参拝」に続き、「憲法改正」に乗り出したことを受け、朝日新聞、毎日新聞が猛烈に批判(特に社説)を展開していることから、態度を硬化させている。逆に、読売新聞、産経新聞が首相を擁護している。いつものことだが。

首相は9日の参院予算委員会で「9条1、2項はそのまま」と明言し、3項を新設して自衛隊を明記する考えを説明。「憲法学者の7、8割が違憲と言っている状況を変える」ためだと訴えた。実はこれは嘘。正しくは憲法学者の「9割以上」が違憲と認定。首相、もっとしっかりしてください。

ただ自衛隊を巡っては長年、「わが国を防衛するための必要最小限度の実力組織」で、2項が禁止する「戦力」に当たらないという政府見解が定着。現憲法下で自衛隊の運用に支障はなく、最高裁が自衛隊の存在を違憲と判断したこともない。

このため、1、2項の範囲内で存在を憲法に記すだけなら、自衛隊の実態は特に変わらない。ある公明党幹部は「国民の大多数は自衛隊が違憲とも思っておらず、首相案は必要性がないのでは」と困惑する。

一方、自衛隊の存在に対する違憲論は、自衛隊がやはり2項の戦力に当たるとする学説だ。2項がそのまま残ればこうした主張の根拠も保たれ、「自衛隊を3項に書き込んでも解決にならない」(内閣法制局関係者)との指摘も出ている。

逆に2項と矛盾せずに自衛隊の存在を明記しようとすると、3項の条文をどう書くのかが課題。首相は自らの案でも「現在の憲法上の制約は受ける」と答弁したが、自衛隊と2項の整合性をどう確保するかは大きな論点となりそうだ。

 

今日も長い一日でした。やっとルーティーンをやり終えました。

明日(5月10日)は少し、仕事量を落とします。

というのは、季節はずれの風邪をひいてしまって、鼻水がとまらないのです。

風邪薬は朝、昼、晩に飲みました。

健康第一です。

 

それと、WINDOWS LIVE MEIL2011を長年使っているのですが、サポートが今年1月で終えたので、現在、PCでのメールは壊滅状態です。OUTLOOKかWINDOWSメールアプリに今日中に修復しなければなりません。スマホとタブレットで何とかしのいでいます。

 

さて、本題。

 

共同通信記事をモチーフにして、フランス大統領選について述べる。

 

欧州連合(EU)からの離脱やテロ対策が主な争点となったフランス大統領選の決戦投票は7日、即日開票され、親EUで超党派の市民運動「前進」を率いる中道系候補エマニュエル・マクロン前経済相(39)が、EU離脱を訴えた極右、国民戦線(FN)のマリース・ルペン候補(48)を大差で破り勝利した。

 

史上最年少のフランス大統領となり、第二次大戦後の同国政治をけん引してきた左右の二大既成政党に政党に属さない大統領は初めてだ。5月14日に大統領に就任する。

 

英国の離脱など難局が続くEUは一層の危機をひとまず回避した。今回の選挙結果はドイツ、イタリアなど他の欧州主要国の総選挙にも大きな影響を与えた。米国ドナルド・トランプ大統領に続き、もし、ルペン氏が大統領になったら、ぞっとする。必ずぶっそうなことが起きるのは必然。ほっと胸をなでおろした。

 

これを受け、日本にも影響が出た。連休明け8日の東京株式市場の日経平均株価は続伸し、節目の2万円に一時迫った。終値は連休前の二日比450円00銭高の1年5カ月ぶりの高値だった。マクロン前経済相が勝利し、EU離脱こ危機がひとまず、回避されたことが好感された。

 

実はマクロン氏は1度も選挙経験がなく、5年前は政界で無名の存在だった。だが、類いまれな討論力で支持を獲得。瞬く間に国家元首の座に駆け上がった。

 

高校時代からの思いを貫き、当時教師だったプリジットさん(64)との「年の差婚」も好感された。両親は医師。日本でいうと東大クラスのパリ政治学院と国立行政学院で学び、フランスを代表する哲学者の故ポール・リクール氏の編集助手も務め、言葉の感覚を磨いた。それが今回の勝利に導いたともいえる、と私は思う。

 

余談だが、私は26歳の時に、仕事(といっても夕刊の旅行記)でパリに行ったのだが、全く言葉が通じなかった。大学の第二外国語は普通、フランス語だが、私はドイツ語。薬局でコンタクトレンズのクリーナーを買いに行ったのだが、英語が通じないのだ。それでジェスチャーを交えて、身振り手振りで説明してもだめ。押し問答が10分くらいあって、たまたま英語が通じる黒人男性が通訳してくれて、何とか買うことができた。でも、料理はピカイチ。また、行きたいが、それはリタイアした後だと思う。

 

私事で失礼いたします。

新しい仕事が先月下旬から加わったのですが、

ギャラは申し分ない代わりに、あまりにもハードルが高くて、

正直、苦悶状態です。

久しぶりのスランプです。

 

こういう時は、契約打ち切りと言われないよう、ひたすら耐えるしかありません。

手抜き一切なしで、全身全霊をこめて頑張って、頑張って、頑張りぬきます!

 

さて、本題。

 

民進党の蓮舫代表が意欲を示している、参院から衆院への鞍替え立候補を巡る調整が進んでいない。当初は「選挙の顔」として期待されたが、党支持率は上がらず求心力低下。7月の東京都議会で惨敗すれば「蓮舫降ろし」も予想される状況のため、選挙区決定の見通しは立っていない。

 

蓮舫氏は東京都出身。1967年11月28日生まれの49歳。青山学院大学法学部卒。出生時は中華民国籍であり、のちに日本国籍を取得した「二重国籍」者であった。代表就任時、その問題が取り沙汰され、日本国籍のみになった。

 

同大在学中、音響機器メーカーのキャンペーンガールである「1988年度クラリオンガール」として選ばれた。1993年4月、テレビ朝日の報道番組『ステーションEYE』のメインキャスターを1995年9月までつとめた。2004年7月参議院(東京都選挙区)から立候補し今に至る。

 

略歴は上記の通り。蓮舫氏は3日、「(衆院定数の)過半数の擁立を目指している。ここを優先した上で、私の選挙区になる」と語った。

 

昨年9月の代表選の際「参院議員ではいけないという認識を持っている」と発言。就任後の10月には「党代表になるのはトップ(首相)を目指すことと同義だ。次期衆院選での鞍替えは覚悟している」と強調した。

 

東京には衆院小選挙区が25あるが、当時候補者のいない「空白区」は、共闘を目指す共産党が必勝区と位置付ける東京12区だけだった。

 

そのため比例代表東京ブロックの単独一位とする案が浮上したが、党内から「戦わない代表はあり得ない」と批判され、たちまち頓挫した。

 

そんな中、長島昭久元防衛副大臣が民進党から離れ、東京21区が空白区になった。東京都連幹部は「候補内定者の差し替えはできないから、蓮舫氏が東京から出るなら出るならここしかない」と断言する。

 

しかし、長島氏に近い都議や市議も離党届を出し、支持基盤は脆弱化。あるベテラン議員は「21区で戦うなら、代表として全国を飛び回る余裕はない」と語り、懐疑的な見方を示した。

 

蓮舫氏といえば、旧民主党が政権を担っている時に、官僚相手に例えば、導入予定のスーパーコンピューターの性能が「なぜ世界一ではだめなんですか。2番ではだめなんですか」など辛辣で強気なやり取りをテレビで見たのが印象に残る。

 

テレビ映りは確かに元モデルだけあって、華があるのではあるが、それだけでは、老獪な安倍政権を倒すことなどあり得ない。与党、自民、公明党に比べ、民進党は人材が払底している。現状では魅力と希望と安心感があるとは言えないと私は思う。

 

 

GWも終わりましたね。私の場合は、自分のご褒美にとんかつ屋と蕎麦屋と2時間の温泉入浴をしました。温泉は公立の施設で私の場合は障害者福祉手帳を持っているので無料でした。でも、タオルを忘れて自販機で200円で買いました。おっちょこちょいですね(笑)。

 

さて、本題。

 

トランプは人を引き込む魔力を持っているらしく、それがビジネスを回転させる動力になっている。

 

トランプは女性にもてるようだが、それも同じ力によると思われる。80年代、トランプの政治集会に参加したある白人女性は、トランプをaphrodisac(催淫的)と形容した。

 

トランプが話す時、「催淫性の力」が発射され、性的に興奮するのだということらしい。俗にいう「フェロモン」を出しているということか。うらやましい限りだ。

 

1986年(どうでもよい話だが、この年私は社会人になった)、トランプは40歳の時、雑誌『プレイガール』によって「最もセクシーな10人の男」の一人に選ばれている。

 

人々はなぜかトランプを見ると、心がざわめくという。身長190センチのトランプは堂々がる押し出しであり、その巨体に纏うオーラは居合わせる人々を刺激する。

 

ナチスドイツの総統アドルフ・ヒトラーが演説すると、聴衆に陶酔感が生じ、その傾向は特に女性に強かったといわれるが、トランプにも似たようなパワーが備わっているようだ。若いころから、トランプが登場するところところには人が群がった。並みの政治家などよりも、人を引き付ける強い磁力を持っていた。

 

その不思議な精気は男性にも有効であり、したがって、トランプは初対面のエグゼクティブの面々にすぐに気に入られるという特技を持っていたとしても不思議ではない。

 

自伝には、初めて会いに行く実業界の重鎮たちが次々に自分を信用してくれるといった話が連綿と書かれている。トランプが兼ね備えていた特異な資質もあながち無視することはできないだろう(つづく)。