発生日時 2015年7月12日午前1:00頃
場所 延安西路×伊犁路 オバマ広場前の汉庭酒店1F


みなさん、上記住所ならびに日本人がたくさんいる界隈では、誘惑(危険)がそこかしこにあふれています。

赴任したての駐在の方(特に男性)は路上などで声をかけてくる女性、キャッチなどに特に注意してください。絶対ついていかないように。(女性でもご年配の女性や男性という場合もあります。ちなみに私の場合はその辺にいるような普通のおじさんから声をかけられて被害にあいました。普通のおじさん過ぎて逆に違和感はありませんでした。)

うまい話が向こうからやってくることはないのです。

そこには必ず、裏があります。
(そもそもそこそこかわいい女の子が自ら話しかけてくることはまずあり得ない。何もしなくても男の方から誘いがたくさんあるので、積極的になる理由がない。)

この話を書いているのは2019年10月29日ですが、下書きとして残っていたので、そのままアップします。

上海ぼったくり喫茶店

日時 2014年11月9日(日)午後5時ごろ

場所 上海市杨浦区杨树浦路155号
中信銀行すぐ右手の脇から入った、銀行裏のホテル1階の喫茶店

中国の出会い系サイトで知り合った中国人女と午後4:30に待ち合わせ。
場所は4号線「杨树浦路」駅から西へすぐのところ、杨树浦路×临潼路の交差点。
交差点に着いたところで電話をすると、「近くの中信銀行にいる」とのこと。

なぜ待ち合わせ場所の交差点にいないのかと疑問に思いながら、再び連絡をして「この辺り来たことなくて知らないから、あなたが来てくれ。」というと、相手は「中信銀行に来てほしい、住所は杨树浦路155号。」と言ってきた。
しかたなく、携帯の百度地図で検索して行ってみた。着いてまた連絡すると、銀行の真横に通路があり、その奥に女がいた。

女の背はさほど高くもなく低くもなくといった感じ。真っ赤なコートに身を包み、胸あたりぐらいまでの金髪のストレートロングヘアーで、真ん中で分けている。
顔は微信のアカウントとは別人(ここで気づくべきだったが、出会い系を始めてから初めて会う女だったので完全に浮かれていた)で、ストレートのロングヘアーに似合わず、まんじゅうのような膨れっ面、どちらかというとぽっちゃり不細工気味が、頑張ってセクシーにしている感じ。
人によっては可愛いと思う人もいるかもしれないが、自分のタイプではない。
ただヤルとするなら全く問題はない。見た目は若い感じで20代前半。

「自分 こんにちは、名前はなんですか?」「女 えっ、覚えてくれてないの、傷ついた。」などと話しながら、女に導かれるままに、女が待っていた所の奥のホテルの1階の喫茶店へ。
そのときはこんな奥ばった所に喫茶店があるんだくらいにしか思わず、それよりこの女とどういう感じになるのだろうかとしか考えていなかった。

店の雰囲気は田舎の喫茶店のようで、客もそこそこ入っていた。変わっているのは席ごとにカーテンで仕切られていること。
しかし、以前古北の上島珈琲で見たことがあるので特に気にしなかった。
そして一番奥の席へ案内される。女は腹は減っていないという。
女がちょいちょい携帯で何かを打ち込んでいる、するとなんと中国ではこの間発売されたばかりのIphone6ではないか!この女まともな商売はしてないと感じた。
おそらくこの女はKTVか風俗だな。

自分はアメリカンコーヒー(22元ぐらい)を注文。
女は適当に何かを注文していた。
注文がくる間に女と少し話すと、女は人民広場で服の店を開いているらしい。
誰かと一緒にやっているのかと聞いたが、一人でやっているという。

しばらくすると、店員が「すみません、ドリンクは少々お時間がかかりますので、しばらくお待ち下さい。」といって、ピーナッツやら、くるみ、干しぶどうなどをテーブルに置いていった。
くるみを食べながら話しているとコーヒーとお茶が来た。女になんのお茶か尋ねるとプーアル茶らしい。
さらにフルーツの盛り合わせがやってきた。と同時に「お会計をお願いします。」と、店員が持ってきたレシートに書いてある金額を見ると「640元(約11900円 1元=18.66円)」となっていた。
席に着いてからここまで5分~10分くらい。
このとき、「だまされた!」と気づいた。

「自分 なんでこんなに高いんだ」
「店員 プーアル茶を注文したでしょう。これは高いですよ。」
「自分 不可能(ありえない)!奇怪(おかしい)!」 と言ってはみるが、中国語のボキャブラリーが少ないのと、突然のことだったので、こういう時どういう対処をすればいいのかわからなくなっていたが、もちろん払う気はなかった。

女は斜め下を向いて顔を合わせないようにして、シレっとした態度だった。
女に「太貴了(高すぎる)」と言うと、「これぐらいは普通でしょ!」と言ってきた。
完全に店側とグルというのが分かり、本当に腹が立った。
そして自分がぼったくりに遭っているというのが恥ずかしくもあり、こんな手口に引っかかるなんて情けなくなった。
「自分 あり得ない、店長を呼べ、オーナーを出せ!」と言ったが「今は不在、とにかく会計をしろ。」と言ってくる。
しばらく店員にごねていると、女が譲歩するように「AA(割り勘の意味)にしましょう。」と自分の分をカードで支払う。
本当に手口がうまい。気の弱い男なら半額になったからまあいいかと思って払うかもしれないが、安くなったとはいえ、それでも明らかにおかしい。

「自分 まだコーヒー飲み終わってないから後で会計する。」
「店員 今会計しろ。」
「自分 いいから後でする。」とキツめにいうと店員が引き下がる。

そして別の背の低いおっさんの店員がやってきて、女のカードを切る。

「店員 お前も払え。」
「自分 まだ飲み終わってないから。」というやりとりが続き、店員はいったん下がる。
女に「自分 どういうことか説明しろ!」「女 …。」何も言わない。

中国語でまくしたてたいが、中国語レベルが全然追いついていないため、言葉にならない。
さらに自分の発音が悪いためか、それともわざとか、女は「あっ?なんていってるの?」と不細工な顔を更にブスにして連発してくる。
これには本当に腹が立った。
言葉にできないので、しばらくにらみつけていると、女が「もういいわ、私が払うから、もう帰っていい。」と言ってきた。
ほっとはしたが、このまま「はい、わかりました!」ってノコノコ帰れるかと怒りが込み上げてきた。
が、殴るわけにはいかず、裏方からマフィアが出てくるかもという気がしたので、自制して、一応後ろを気にしつつ帰った。

実際の被害金額は0元だが、精神的なダメージが大きかった。女にこんな簡単に騙されるのかと、自分が情けなかった。出会い系だったことも大きい。
実は今回のこの女、自分から誘った訳ではない。
微信を交換してから9日間、本当に軽く話していただけだった。
最後の方は話が噛み合っていない(恋愛の話を聞いても話題を変えてくる)のに、女の方から「会えないか?」と誘ってきた。
一般的に女の方が男よりはるかに警戒心が強いもので、その警戒心を解かない限り、会えるはずがないので、普通に考えたらおかしいのだが、出会い系でとにかく直接会うことにこだわっていたことも不覚だった。
今回の件で学んだことは、「女は絶対に信用してはいけない。」ということ(特に女が自分から会おうという時はサクラか、詐欺である)。