【長友ひろやの主張】平成25年10月3日更新
・日本國憲法については、改正でも破棄でもなく《無效》を主張します。なぜなら制定當時國家としての自由意思が無かったからです。なほ、新無效論には立ちません。井上孚磨(たかまろ)氏を祖とし、小山常實氏が繼承しつつあるシンプルな無效論をとります。
・自主憲法の制定方針としては、まづ大日本帝國憲法のすばらしい箇所をのこし、問題點は訂正・削除します。つぎに日本國憲法の良い點をとりいれて、世界に誇るべき自主憲法ができあがります。その法典名は『大日本國憲法』としてはいかがでせうか。
・自主憲法の原則としては、①三種の神器があらはす理念を明確化します。②大日本國が天皇のシロシメス國であることを確認します。③「主權」の二文字を、法典から排除します。④マッカーサー平和主義ではなく、三種の神器にもとづく平和主義を明文化します。
・人權(human rights)といふ概念を排除します。そのかはり、古くからわが國にある權利概念を根據に据ゑます。すなはち、①日本國人權(日本國に生きる者すべてに保障される權利)と、②日本國民權(日本國民に保障される權利)といふ、二重構造の權利概念です。
・アメリカからの眞の獨立をめざします。ただし、反米ではありません。親米を維持しつつ、獨立國家にふさはしい體制を整へます。もちろん、シナとの提携はいたしません。
・「ゆとり教育」を完全にやめます。理由は簡單、そんなゆとりは無いからです。①國内をますます發展させるためにも、②わが國が眞の獨立を勝ち取るためにも、③世界絶對平和の實現に少しでも近づくためにも、のんびりしてゐるゆとりはないのです。
・女帝・女系天皇には、斷乎反對します。天皇の本質を根柢より破壞しかねないからです。
・國語の正統表記、正字正假名遣をとりもどします。常用漢字は文字の生理を破壞するものであり、現代假名遣はおよそ表記法とよぶに値しないほど御粗末なものであるからです。それらの表記法はまた、現代人を歴史から斷絶させ、古典嫌ひを殖やしつづけてをります。
・原子力發電所の即時廢爐を主張します。なぜなら、弱者を生贄(いけにへ)に捧げなければ原發の運轉ができないからです。なほ、即時廢爐の具體的方法については、廣瀬隆氏が現實的かつ冷靜な提案をしてをられます。
・TPPには、むろん反對します。わが國はすでに充分ひらけてゐるからです。また、わが國は内需の潛在力がおほきい國でありますから、むやみに外へ出てゆくべきではありません。じっくりと内需を成長させるべきです。
・源泉徴收制度をあらためます。廢止するか、そこまではしないまでも、せめて自己申告制度と併用させます。源泉徴收は戰時體制のなごりです。國民の政治意識を弱め、主體性を奪ひます。權力者にとって”またとない制度”であることに、早く氣づきませう。
・消費税については、増税どころかその存在そのものに反對します。それじたい、弱い者に皺寄せをする税金だからです。まったく不公平な税制であります。(純粹な賣上税ならば、まだしも反對はいたしません。)
・相續法(民法)の改正をします。いまの相續法は、親の面倒をみる人が損をし、まかせきりにする人が得をする仕組です。親族を揉めさせる規定でもあります。人心を荒廢させ、禽獸化させるもとですから、さっさと改正するに若くはありません。
・相續税は廢止すべきです。それが文化破壞の一犯人であるからです。昭和天皇が崩御なさったとき、皇室に相續税をかけるといふおぞましいことがなされましたが、これなどはもってのほか。
【ブログタイトルの由來と、私の思想的立場】
『御國(みくに)にては古來、この國土人民を支配することの思想を、何と稱へたるか。
『古事記』に、建御雷神(たけみかづちのかみ)を下したまひて大國主神(おほくにぬしのかみ)に問はしめられし條に、「汝のうしはける葦原中國(あしはらなかつくに)は、吾が御子の所知國(しらさむくに)と、言依し賜ひき。」とあり。
ウシハクといひ、シラスといふ、この二つの詞(ことば)ぞ、太古に人主の國土人民にたいする働きを名づけたるものなりき。
さて一つはウシハクといひ、他の一つはシラスと稱へたまひたるには、二つの間に差目(さめ)なくてやあるべき。大國主神には汝がうしはけると宣(のたま)ひ、御子のためにはしらすと宣ひたるは、この二つの詞の間に、雲泥水火の意味の違ふこととぞ覺ゆる。』
『御國(みくに)の天日嗣(あまつひつぎ)の大御業(おほみわざ)の源は、皇祖の御心(みこころ)の鏡もて天が下の民草(たみぐさ)をしろしめすといふ意義より成立たるものなり。
かかれば、御國の國家成立の原理は、君民の約束にあらずして、一つの君徳なり。
國家の始(はじめ)は君徳に基づくといふ一句は、日本國家學の開卷第一に説くべき定論にこそあるなれ。』
上下とも「言靈(悟陰存稿)」『井上毅傳 史料篇第三』643、644頁
本ブログは、右翼・左翼とか保守・革新とかいふ區別をとりません。そのかはり、わが國の古語であるシラス(シロシメス)とウシハクといふ區別をとります。そしてわたくしは、シロシメスの立場から、政治・經濟・歴史・時事などの問題を考へます。
すなはち、天皇のシロシメス作用を促進・維持する政策には同意し、かたや減殺する政策には同意しない、といふことです。
歴史が示すやうに、わが國は天皇(すめろき)のシロシメス國であります。天皇のウシハケル國ではありません。兩者のちがひが抽象的な知識としてだけではなく、具體的な實感をともなって理解できるか否かが、わが國を正しく把握しうるかどうかの試金石となります。