お久しぶりです。88 生まれの女たちです。

 

まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様お変わりありませんでしょうか。

 

 

 今から約一年前、私たちはちょうど野外劇「誕生」の準備真っ只中でした。所謂“女”みたいなものは捨て去り、20     代ラストの夏を棒にふっ……謳歌していた日々の記憶が、今でも全身にこびりついています。何かを信じ、何かを賭けた。苛立ちも憧れも、汗も傷も全部、確かに突き上げる得体のしれない衝動が、ただ明日を生きるための灯のようでした。

 

 

2017 年 月 23 日、24 日。旧・高田小学校校庭。

 

 前日のゲネは大雨で、真っ白い衣装を降りしきる雨がびっしょりと濡らしました。不安な気持ちは 人で掻き消し、メンバー一同明日に控える本番に向け、高揚感に満ちていたように思います。

 

 そうして本番当日。幸い雨は上がり、無事公演を行うことが出来ました。多くの方の応援のお言葉、そしてご多忙の中、会場に足をお運びいただき、ご観劇くださった皆様におかれましては誠にありがとうございました。

 

野外劇「誕生」というタイトルが示す様に、「88 生まれの女たち」にとってあの瞬間は、紛れもなく誕生そのものです。

 

 

 

 

 

そんな私たちには、大切にしていることがあります。

 

 富岡英里子、菅原雪、石高由貴、上村奈帆、矢島理佐、中村唯のメンバーひとりひとりが、「自分の心の声をきくことを怠らない」ということです。これは時に非常に面倒で、抱かなければ抱かないで随分平穏な感情かと思います。

 

 しかし、私たちはそのことを大切にしながら 人全員が納得したうえで、「88 生まれの女たち」の創作を続けていきたいと考えております。

 

 正直、今の私たちは同じ方向を向いておりません。

 

 しかし、違う方向を向くこともまた人生。私たちの、大切な一部です。

 

 

 

その上で、春に告知していた第二回公演「食卓」を一度白紙にする事と致しました。

 

 既に告知していた公演にもかかわらず一方的な報告で大変申し訳ありません。

 そして何より、これはお客さまへお伝えするにあたっては、到底個人的すぎる内容であること重々承知しております。

 この場を借りてお詫び申し上げます。

 

 

 まだ次作の予定は決まってはおりませんが、それぞれに過ごす歳月を肥やしとし、全員の気持ちがまた固まった時に再始動したいと考えております。

 

 最後になりますが、メンバー各々の活動は今後も継続して精進して参りますので頭の片隅に覚えていていただければ嬉しいです。

 

 そして言うまでもなく、どのような形になるかはわかりませんが、きっとまた88 生まれの女たち」として成長した姿で皆さまと再会できますよう 人一人ひとりがこの灯を絶やすことなく在り続けたいと思います。

 

 

 

 

いままで応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。

そしてこれからも、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

2018 年  1 88生まれの女たち

富岡英里子 菅原雪 石高由貴 上村奈帆 矢島理佐 中村唯