
週末から、空気が急に冷た
くなりましたね。
昨日、今日と吹く風で、木
の枝に残っていた葉は、全
て舞い散ってしまいました。

丘の上から風が近づいてく
るな、と思った瞬間、ぶわ
っと木の枝が大きく揺れ、
木の葉が一斉に舞う光景は、
息を呑むほどすごく、この
舞い散る木の葉のなかで風
を感じる瞬間が大好きです。
風の音には、耳で聞く風の
音と、全身で聞く風の音が
あるのを知っていますか?
電線を揺らす音、木の枝を
揺らす音は、耳で聞く音。
海辺に立っていると潮の香
りを含んだ風が体をすっぽ
りとくるんで吹き抜けてい
くのは、全身で聞く音。
子供の頃、普段は聞こえな
いのに、時折遠くを走る電
車の音が聞こえてくること
がありました。
どこまでも吹き続ける風が
運んできてくれたのかもし
れません。
風がだんだん近づき、家の
木々を揺らし、ぼうやのバ
ケツを転がし、やがて吹き
抜けていく音を聞いていた
小さな男の子が、風はどう
してどこまでも吹きつづけ
るの?と、おじいさんに聞
くお話を書いたことがあり
ます。

この星が誕生した頃から吹
き続けている風は、どこへ
いき、どうして吹き続ける
のだと思いますか?
これを考えていると、一つ
物語ができますよ。
こらから寒い日が続くとの
事。
風邪などひかないよう、ど
うぞ暖かくしてお過ごし下さい。