安田記念を3歳馬が勝ったのは1952年のスウヰイスー以来だそうです

リアルインパクト&戸崎おめでとう!!

こりゃ東京ダービーもクラーベセクレタで勝ちそうじゃ
1ストロングリターン
石橋脩
2シルポート
小牧太
3スマイルジャック
三浦皇成
4クレバートウショウ
武豊
5サンカルロ
横山典弘
6サムザップ
B.プレブル
7シルクアーネスト
池添謙一
8アパパネ
蛯名正義
9ビューティーフラッシュ W.マーウィング
10リディル
中舘英二
11コスモセンサー
松岡正海
12ライブコンサート
藤田伸二
13ダノンヨーヨー
C.ウィリアムズ
14リアルインパクト
戸崎圭太
15ビービーガルダン
佐藤哲三
16ジョーカプチーノ
福永祐一
17エーシンフォワード
岩田康誠
18リーチザクラウン
北村宏司
九一年の日本ダービーは、たまたま僕の誕生日と重なった。ほんとうならば毎年と同じように、田舎の両親から小包が届くはずだった。でもその年に何も届かなかったのは、進路のこと(家業を継ぐとか継がないとか)で父と大喧嘩をしていたからだ。

レースの主役はトウカイテイオーだった。かつてダービーを制した「皇帝」シンボリルドルフの仔なのだ。だが、いや、だから、是非とも負けて欲しかった。二代制覇も、血のロマンも、クソくらえだ。父へのオマージュで僕たちは生きているわけじゃない。

ゲートが開いた。トウカイテイオーは弾むような走りで、第3コーナーを過ぎるころには、群れの真ん中から先頭へと、確実に追い上げていく。優等生め。予定調和なのに、その予定調和を燃料に、会場の歓声も加速しはじめる。この胸がざわざわする感じはなんだ。僕は何に震えているのだ。行け。と思った。唐突に。運命とか勝負とか、そんなものぜんぶ放り投げてどこまでも行けばいい。隣を見ると、赤ん坊を抱く若い父親がいて、涙を流していた。

当たり前だけれど、すべての男の子は誰かの息子なんだ。そのときはじめて僕はわかったのだ。僕が生まれた日には、僕にとっての記念日ではなく両親にとっての記念日ではないか。

トウカイテイオーのウイニングランを見ずに競馬場を出る。街に溢れる、無数の息子たち、娘たち。両親への小包を送ろうか。一瞬思ったが、何を送ればいいかわからないのでやめた。

あの午後だったと思う。僕も子どもをもとう、とふいに思ったのは