2019年5月20日

 

フランチャイズの店舗デザイン及び施工会社の選定について協議した。

先方のビルは、保利集団という鄧小平の娘がオーナーと言われる有力な国有企業。

そのため、施工工事などを認可する物件会社の影響力が強い。

 

フランチャイズ側もその点を強く懸念しており、デザインを何度も提出したり、工事が思うように進めれないなどの予想外の事態発生が容易に想像できるため、最も力を持つビル側物件会社とつながりのあるデザイン会社と店舗デザイン開発を進めることを、最終的には合意した。

 

こういった政治的な対応も中国で店舗を拡げていく、事業を拡大する際には避けては通れない。しかし、私が中国で店舗開発に携わっていた2000年頃に比較するば随分とスムーズになったとも感じた。

 

 

 

2019年5月9日

 

上海に向かう途中、羽田国際空港のラウンジでI君に再会した。

I君は、大手通信系企業に勤務する若手エリートサラリーマン。

以前彼は上海に駐在していたのだが、その時に彼と出会った。

2015年7月ごろ、上海でコーヒーの市場調査を行なっていた際、颯爽とコーヒー片手にホテルロビーに向かう彼を見つけたのが初めての出会いだった。

 

その時は、まだ本格的に上海でコーヒー事業を起業するか決めかねていた頃で、なんとかその可能性について見出したいと願うような気持ちで街中を散策していたのだが、その時スーツ姿でコーヒーをテイクアウトしていたの彼が目の前を通っていった。

思わず、「まさに、このスタイル!」と頭に浮かべながら彼の後を追って声をかけてしまった。

すると彼は日本人駐在員ではあったのだが、現地のコーヒー事情について少し話を聞かせてもらった。

わずかな時間ながら、彼は親切にもコーヒー事業の可能性や実際の自分のオフィス内の中国人社員のコーヒー利用状況などを教えてくれた。

そして後日再会してさらにいろいろな話を聞かせてもらった。

 

その後I君は、日本に帰任し、少しはFacebookでは繋がっていたものの、実は今このコーヒー事業を始めるきっかけを作ってくれたのがI君だった。

 

その彼に偶然にも3年ぶりの再会。しかも、店舗が8店舗となったこのタイミングで再会できるとななんと奇遇か!

と、勝手に少なからず縁を感じた私は、うれしさと同時に近くゆっくりと会うことを約束してお互いその場を離れていった。

 

 

2019年5月17日

 

 

中国人知人の紹介により昆明市の女性実業家が来店した。

彼女の目的は当社ブランドとの業務提携。

彼女曰く、昆明市の取引先病院施設内でコーヒー店を副業として開業したいとのこと。

フランチャイズの希望はなく、自分の店舗名で出店はしたいが、コーヒーのノウハウはないので、当社からの焙煎豆の提供と技術指導をお願いしたいとのこと。

 

ここまでの話であれば上海市内の個人店舗からも同様の依頼が時々あり、当社は有償でのコンサルタント業務としてサポートを行なっているが、今回の本当の目的はこれらに加えて、正式にTHREE THIRDS COFFEEブランドが提携している証が欲しいとのことだった。

 

彼女の説明では、上海から遠く離れた昆明市(上海から飛行機で3時間!!)でも最近はちゃんとしたブランドなければ許認可が下りないとのことで、当社は一応上海市内で複数店舗を展開しているし、ブランド商標登録もされているちゃんとした(?)ブランドと評価しているらしい。

 

想像では、スターバックスなどの大手ブランドでは、フランチャイズにもならない先に都合の良い業務提携の証明だけを依頼されても相手にしないと彼女は思ったのではないだろうか。

 

そういった事情は知らないが、とにかく一定の対価を支払う前提で包括的な業務提携をして欲しいと懇願された。

その後1−2時間ほど詳細を議論しながら最終的には合意案をまとめることができた。

 

それにしても、今回わかったことは、法的根拠を持ってブランド展開していきその認知を高めることで、今後このブランド価値を対価に変える方法には多様な道があるかもしれないということ。