ニート歴25年の兄を持つ妹です。 -3ページ目

高校生の私21「湿疹がばれた」

イモウトの湿疹はすごかった。何がすごかったって、他人に悟られないように意思を持っているかのごとく、
出たり消えたりする。

顔や腕、首など人目につくようなところには絶対でない。横っ腹やわきの下などに出る。それも、友だちとプールに行くとなると、前日くらいには赤みが引いて目立たなくなる。
また、掻き毟って傷になったかさぶたは残るので、かゆくなった時はタオルを当ててその上から掻き毟るというテクニックも身につけた。こうすると傷にならないのだ。

こんな感じで巧妙に隠していたが、ついに母親にばれた。

イモウトは、すぐ病院に連れて行かれた。
そこはアトピー性皮膚炎で有名な病院らしい。
アトピーの原因を突き止めるため、腕に大量の注射を打たれた。
イモウトは、それで嫌になってすぐ病院に行くのをやめてしまった。
なので、原因は不明のままだ。

母が「なっち、ストレスなんじゃ…」と言ったら、父が「またすぐお前はそういうことばかり言う」と怒ったのを覚えている。いや、ストレスだと思いますよ?wwwなんで、こういう話を子どもの目の前でするかな、この人たちは。

それはともかく、驚いたことにこの後、湿疹は控えめになった。
湿疹でいろいろめんどくさいことになるのを嫌がったイモウトの精神的なものが身体に影響したのだと思った。

今でもイモウトは精神が身体に影響を与えるすごさとかそういったことを信じている。





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高校生の私20「イモウト、華麗なる復活(やや誇張)」

高校の担任が予備校を紹介してくれた。
在学中もイモウトをいろいろと気にかけてくれた、いい先生だ。熱血ぶりがちょっとウザかったけど。
先生はもったいない、と言った。家族と相談して、頑張れそうならもう一年頑張ってみろとイモウトの背中を後押ししてくれた。

イモウトはこの先生の前で、家族のことでちょっとだけ弱音を吐いたことがある。
深刻な話をして家に電話でもされたらたまったものではないので、「家族が気になって家で勉強がやりにくい」とだけ言った。
イモウトは何かを言われても、とりあえずその場は笑って誤魔化すという嫌なクセがついていたので、先生の顔が真剣になりはじめた途端、笑って「大丈夫、なんとか頑張ります!」と強がってしまった。
今考えると、この先生に家族のことをブチまけていろいろ相談すれば良かった。そう思えるほど、信頼できる良い先生だったのだ。


そんなわけで、自暴自棄になっていたイモウトは、こうして周囲に救われ「もう一年頑張って大学に合格する」という目標を持つことができた。
目標を持つことは、それに向かって努力ができる→やることができる→嫌な兄のことを考えなくても良いということだから、ありがたいことだった。


この時ばかりはさすがに兄もおとなしかった…気がする。





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高校生の私19「イモウト、自暴自棄になりかける」

大学受験に失敗し、自分は出来る子だというプライドを見事に打ち砕かれたイモウトの落胆ぶりたるや、それはそれは凄まじいものだった。
毎日自分の部屋でだらだらする生活を送るようになった。
進学なんかどうでもよくなって、就職してもいいかとさえ思っていた。
こういう状態を自暴自棄というのだ。

しかし、就職については母親が猛反対をした。
母親は大学に行けと、しつこくイモウトを説得した。
お金のことは心配しなくてもいい、社会に出る前に大学でもっと遊んでおけと言われた。
ちなみにイモウトはお金のことは全く心配していなかった。
毎日パチンコに行くくらいだから、余裕あるんだろうとか思ってた。
ははのんきだね!


母親は、放任主義の父と違いイモウトに口を出してくることが多かった。正直、それを疎ましく思ったことはあるが、
この時ばかりは感謝した。生意気言ってごめん、かーちゃん。






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お知らせです

高校生の私18「そんなにできる子でもない」

今まで、イモウトは自分のことを「勉強ができる子」と自画自賛していたが、実はたいしたことない。
学年一位とかで喜んでいたのは、中学生までだ。

高校はそれなりの進学校だったので、正直なところ、中の上くらいでいっぱいいっぱいだった。
家にいると落ち着かないし、湿疹で身体が痒いし、頭痛と吐き気が酷いしで、机にむかって勉強しても、頭に入らなかった。
ボーッとすることが多かったように思う。







つまり、
イモウトは大学受験に失敗した。








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