まぁその、あれだ!


2017年秋


遂に、活き活き警備(仮名)が営業開始しました。


ただし、、


俺とリハク(仮名)込みでたった3名でのスタートでした、、、


結局、警備業認定から約一ヶ月の間に人が全っ然、集まらなかったわけです。




「止まない雨はない」


「明けない夜はない」


俺が好きな言葉です。


どんなに長い雨もいつかは止み、深い夜もいつかは明けます。


やがて太陽が昇り、優しく照らしてくれる。

そして温めてくれる。




我々の業種は人財確保が出来なければ、事業そのものが頓挫し、やがては破綻してしまう。


だから、、「人材」ではなく「人財」なのです。


俺が現職に採用され地元から名古屋に転居して来たのが5月、、

しかしオーナーのキラーカーン(仮名)が経費が掛かるのを嫌い、求人広告を出す事に反対して、

クチコミとハローワークだけで人財確保を行おうとしたものの、結果、、採用できたのは一名だけで

あとはただ、空しく日々が過ぎていきました。


しかし、上司であるリハク(仮名)と二人して再三働きかけて、

8月、遂に求人広告を出す事になりました。


最近の求人広告は、紙媒体よりもネットが主流と言われています。


だが、、我々の業種に関しては、未だ紙媒体の方が人は集まりやすいのが定説です。


しかし、、キラーカーンは、自身の知人の家族が営業を担当するネット媒体に掲載する事を決めてしまいました。


有名な転職サイトに、、


結果、、求人誌の倍である料金を支払って応募ゼロのまま半月が過ぎました、、



そんな頃、かつて課長職を務めたIGF(仮名)から

「好条件@出戻りヘッドハンティング」

されていたから正直、、戻りたくなりました。


だけど俺は、今の企業の母体で10年勤めてきた管理職よりも、

事業部の上司であるリハクよりも、


誰よりも高い月給を頂戴してきました。


だから、、


何があっても、事業部の「形」が出来て軌道に乗るまでは尽力したいと思いました。


だから、無料で作成できる求人サイトにコンテンツを作成したり、

同じく自作した求人チラシをポスティングして回った。


さらにキラーカーンにも、それまでになく粘り強く、今度こそ求人誌に広告を出す事を進言しました。


そして、、遂に許可を得ました。


経理を担当する事務長には


「もしも、これで人が来なければ僕の給与から費用を引いて下さい。」


、、と、伝えました。


そんな時、、例の有名転職サイトから一人だけですが、応募があり採用できました。

今も勤めるフドウ(仮名)を、、


やっと一人、、と思っていたら


リハクが、5月から口説いていた経験者2名の引抜きを遂に確定させてくれました。

実際に来てくれたのは 11月からではあったものの、

クチコミでは、地元愛知での人脈を持つ彼には敵いません。


しかし、その数日後、自作の求人HPからも一名、応募がありました。


しかも有資格者でした。


人手不足に喘ぐこの業界で、有資格者確保の価値は計り知れません。


しかも、、数週でウン十万の料金を払い、

プロが原稿を作成してくれた有名サイトでやっと一名採用したばかりの時に、


俺が自作した求人HPを見て、有資格者が応募してくれたのです。




人事を担当する人間にとって、これほど嬉しい事があるでしょうか、、


ともあれ、、長かった雨は止み


深い夜も明けて太陽が昇ろうとしている、、




そんな手応えを感じる数日間でした。


そして翌週、この業界で飯を食う人達が最も目を通す求人誌にも、広告が掲載されました。


代理店数社にサンプルを作って貰い、

レイアウトから文言まで、俺の好み通りに出来る代理店を選びました。



その求人誌に、前述の自作した求人HP

現在の人財の殆どは、このふたつから集まりました。




止まない雨はない


明けない夜はない


陽は必ず昇る



何度でも






(つづく)