2年半ぶりに浜大津へ | ヘタレ車掌の戯言

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毎日惰性だけで生きているヘタレ車掌の日常です。

前回記事の翌日はJR西日本琵琶湖線(東海道線)で石山駅へ向かい、京阪石山駅から京阪電車石山坂本線に乗車します。乗車にあたってはPiTaPaなどのICカードも使えますが大津線(京津線と石山坂本線の総称)が乗り放題ののフリーきっぷ「湖都古都・おおつ1dayきっぷ」大人500円を購入しました。

京阪石山駅ではなぜか先にホテルを出ていたはずの3人と遭遇しましたが、彼らとは同一行動をとらず、浜大津駅へ・・・

やってきた電車はいきなり今回撮影しようと狙っていた特急色の編成でした(笑)

で、浜大津駅で下車します。ここでは、石山坂本線の電車のほか、京津線の電車も見られますが、京津線は800系しか走っていないので基本スルーとしておきます。もっとも、石山坂本線も車種としては2種類しかないのですが・・・

ここは浜大津駅の北側で石山坂本線から京津線が分岐するような配線になっています。どちらも隣の駅の手前までは道路の上を走る併用軌道です。

併用軌道では、併走する自動車と電車がかぶらないタイミングで撮れるかどうかが気がかりなのですが、ここはあはりかぶることなく撮れますね。

それでは基本的に撮影順で掲載していきます。


600形602の石山寺行き
600形は、1984年から導入された大津線(京津線と石山坂本線の総称)初の冷房車です。車体は1965年に導入された300形を廃車扱いとして流用、電装品や走行機器を一新し、新造車扱いとして登場しました。性能的には大津線初の定速制御を採用しており、急曲線や勾配区間でその威力を発揮しています。1984年に導入された8両は前述のとおり300形から車体を流用していますが、1986年~1988年に導入された12両は260形から車体を流用しています。導入当時、大津線は架線電圧が直流600Vでしたが、1997年の京津線地下鉄直通に合わせて直流1500V化されることとなり、1993年から昇圧対応改造が実施され、現在、機器的には後述する700形と同様になっています。


700形702の石山寺行き
700形、600形に続いて石山坂本線専用だった350形と、1979年に260形を種車として改造した500形の車体を流用して導入されました。当初より昇圧対応を施してあります。前面形状はくの字だった600形から一転して垂直となりました。500形(6両)は700形へ車体を供出して全廃、350形は片運転台の4両が車体を供出して廃車となっています。


600形620の石山寺行き
この編成は1988年に260形両運転台仕様車の車体を流用して作られた編成です。このため、連結側窓1つ分は乗務員室跡(固定編成化により運転台機器は撤去されていました)だった構造を完全な客室とし、連結面も作り直しているため、切妻になっています。1986年以降に作られた600形は、前面形状のマイナーチェンジが図られ、前面窓が曲面ガラスを採用したデザインになっています。この編成は、5月から9月までトミーテック製品鉄道むすめのキャラクターがラッピングされていて、この編成自体の鉄道コレクションも発売が予告されています。余談ですが、この電車の運転士も女性です。


600形604の石山寺行き
この編成は、大津線開業100周年を記念し、2012年から旧京阪本線特急色になっています。この塗装自体、大津線になじみがないものをただ単に記念企画として実施したものというワケではなく、実際に大津線でも京津線の急行準急として運用される260形300形で1981年まで採用していた塗装ですので、ある意味、この車体を供出した300形のリバイバルカラーという見方もできるかと思います。実は今回、大津に来た一番の目的はコレだったのです。


600形610の石山寺行き
1986年に導入されたこの編成からは260形の車体を流用して作られています。上の620と異なり、片運転台車の車体を流用していますので、連結面は後退角つきかつ丸みを帯びた形です。この編成は現在中二病でも恋がしたい!のラッピングが施されており2011年に実施されたけいおん!に負けず劣らずの派手な仕様になっています。


800系811の太秦天神川行き
京津線の電車は、浜大津駅を発車するといきなり左へ曲がります。
かつて、某都市の地下鉄では、「列車が曲がりますからご注意願います」という車内放送(テープ放送)がありましたが、むここはまさしく「列車が曲がります」と言わんばかりの曲がり方ですね(笑)


600形603の近江神宮前行き


600形609の近江神宮前行き
中二病でも恋がしたい!のラッピング編成は、石山寺駅方の610と坂本駅方の609で色が異なります。


600形611の坂本行き
坂本ケーブルラッピングの編成は、2011年当時と同じ編成・カラーリングで運行されています。


600形619の坂本行き


黄色い矢印の信号機は、路面電車の軌道信号です。交差点を左に曲がる京津線では“”、直進する石山坂本線では“”が点灯します。


このあとは、石山坂本線が走る道路を三井寺駅方向に歩きます。

以下、次回以降へ続きます。