気がつけば天空の住人

気がつけば天空の住人

東京都西多摩郡檜原村、標高650mに建つ天空の家「晨隆庵」での暮らしを綴ります。住民票も移して、週末田舎暮らしは卒業!「気がつけば天空の住人」改め「気がつけば天空の住人」となりました。

昨年11月に、知人の紹介で近隣の日の出町の竹林に行って来ました。

我家の周りにも竹はあるのですが、生憎カゴ編みには向かない孟宗竹ばかりです。

この竹林には破竹があるとのことで、地主の方のご了解を得て切らせてもらえることになりました。

 

日頃肉体労働から遠ざかってる私は、旦那さんが切ってくれた竹を運ぶだけでもうヘロヘロ…。

 

 

露天風呂の浴槽で洗って、まずは日陰で乾燥。

日当りの良すぎる我家では、家の北側のここだけが唯一日の当たらない場所です。

 

 

半分は青物細工としてそのまま使う事にしました。

もう半分はガスの火で炙って油抜きをし、日向でしばらく干します。

上手く出来ると奇麗な白竹(晒し竹)になるのですが、どうやら上手くは行ってない模様…。

かなりムラになってしまいました。

*竹は表面に自然のワックス成分が残っているため、油抜きの作業をしないと水分が蒸発出来ず腐って来てしまうみたいです。

 

 

2週間程干してるうちに一部割れて来てしまったので、取り敢えずまあまあ白くなって来た分を室内に取り込みました。

奇麗に出来上がった晒し竹は何年も保存が効くらしいですが、さてこの竹はどうなることやら…。

まだ干してある竹も、様子を見て取り込みたいと思います。

 

残り半分の青いままの竹は、近いうちに磨きという作業をして青いままでヒゴにしてみます。

青いままの竹は、カビないように梅雨に入らないうちにヒゴにしてしまいたいです。

奇麗なクリーム色になった晒し竹は、年月が経っても色に変わりがないらしいです。

青いままで編んだ青物細工は、年月が経てば渋い茶色に変化するそうです。

 

まぁ今年作る物は初めての作業なので、途中で虫食いになったりカビたりする可能性は大きいでしょうね。

何事も経験なので、失敗しながら上達を目指したいとおもいます!

 

 

そうこうしているうちに、今度はお隣さんから黒竹も戴きました。

まずはこれも日陰干しにして、いずれ油抜きをしようと思います。

 

 

そして先日は旦那さんが近くの山道を這ってた蔓を持ち帰ってくれました。

本当はランナーと言われる地を這っている真っすぐの蔓が細工しやすいんですが、結構蔓どおしで絡んでしまっていてくんずほぐれつ状態。

まっすぐの蔓は殆どありませんが、まぁそれはそれで味もあるということで、じ〜っくり時間をかけて解いてみました。

 

 

フジだかアケビだか良く分からないんだけど、丈夫そうなものだけを丸めて干してあります。

 

 

これで日の出町の破竹・お隣さんがくれた黒竹(これも日の出町のもの)・裏の山道の蔓と揃いましたが、一昨日遂に待望の真竹を手に入れる事が出来ました!

我家の周りにあるのは孟宗竹で、ご近所に真竹はあるものの殆どが細くて節と節の間の短いものばかり。

戴いた破竹も黒竹も種類としては真竹の仲間らしいですが、どちらも余り太いものではありませんでした。

 

もう太くて節間の長い真竹は手に入らないのかなと諦めかけていた所、知人を通して切らせてもらえる所が見つかりました。

 

 

それも、山を降りたすぐ隣りの集落にあるお宅の竹林です。

長い間ず〜っと探していた竹が、こんなに近くにあったなんて!!

そして「どれでもどうぞ!」と気軽に承諾して下さった地主さんにも感謝感激です!

 

太い上に長〜〜い竹ですが、そのままだと車に乗せられないので短く切って運びました。

取り敢えず今年は、この長さで出来るカゴを作りたいと思います。

 

 

まずは陰干し。

暫く干したら油抜きの作業になります。

これも半分は晒し竹にして、残り半分は青いままでヒゴにしようと思います。

これでカゴ編みの材料が揃いました!

後は私のやる気次第です!

 

 

今はカゴ編みの為の竹の伐採の季節。

昨年秋からあちこちでカゴ編み教室が開かれていて、私も参加したくてたまらなくなります。

でも、今年は下手なりにイチから自分でやってみようと決心しました。

 

「竹細工はヒゴを作ったら半分以上出来てしまったような物」という話を初めて聞いた時は、「それは大袈裟だろ〜」と思ったけれど、今は「さもありなん」と思うようになりました。

一足飛びに早く編む作業に進みたいけれど、そこに辿り着くまでかなりの工程を経ねばなりません。

私もまだ竹ヒゴ作りまでも辿り着けない状態です。

それもそこまでの一つ一つの作業も上手く出来ていません。

 

でも地元や近隣の材料でカゴを編む事が出来るというのは、何ものにも代え難い喜びを感じます。

そして竹を提供して下さったそれぞれの皆様には、本当に深く感謝しています。

 

 

 

目の奥の痛みと頭痛で、昨日は少々体調不良の一日となりました。

原因は多分、一昨日八王子で眼科を受診した際の検査疲れと思われます。

 

 

亡くなった私の父は、緑内障の為片目が失明。

もう片方も、凄く視野が狭くなっていました。

更に父方の祖母と曽祖母も緑内障に罹患し、両目を失明していたと聞いております。

私にはまだ緑内障の症状は出ていませんが、念のため50才を過ぎた頃から半年〜1年に一回、眼科にて検査を受ける事にしています。

 

京王八王子駅前にあるM眼科(アルファベット表記にしても病院名はすぐにわかりますが…)が利便性が良かったので、ずっとそちらで同じ医師にお世話になって来ました。

余り患者の話を聞こうとしないなとは感じていましたが、実家の父が掛っていた医師よりはましだったので(すぐ怒る先生でした)、病院の利便性の方を取って惰性的に受診を続けていました。

 緑内障の検査は眼圧検査・眼底検査など色々ありますが、毎回視野検査の時は終わったらドッと疲れてしまいます。

 

 

今までの検査では全く異常がなかったのですが、今回は先生に「少し気になる所もありますが、治療する程の状態ではありません」 と言われました。

いつものように殆ど説明無しに終わってしまいそうだったので食い下がって尋ねてみると、

「ちょっと反応が鈍くなって来ている所があります」

とのこと。

 

視野検査の際のボタン(眼球を動かさないで周囲の光や模様が見えてるかどうかを調べる為のもの)を押す反射神経が鈍くなって来ているのか、もしくは視野そのものが狭くなって見える判断が鈍ってしまっているのか、もっとそこの疑問点を先生にぶつけてみたかったのですが…。

そうはさせないオーラに覆われている先生の姿に、つい言葉を飲み込んでしまいました。

 

 

そういえばこの先生、机上の書類やモニターにのめり込むように目をやって、全く私と目を合わせてないような気がする…。

途中で一度クルリとこちらを向いたけれど、検査機械ごしに私の眼の部分だけを見て、またすぐに机上のデータの数値やら画像やらに見入ってしまいました。

腹立たしいというより呆れたというか、そしてとても悲しい気持ちで待合室での時間を過ごし、思いきって会計の時に受付の職員さんに尋ねてみました。

 

「今日診て頂いた先生って何回もお世話になっているいつもの先生で間違いないですか?」

「一度も目を合わせて下さらないので凄くショックで、悲しかったです。」

受付の方は申し訳なさそうに

「すみません、お伝えしておきますので…。」

と言ってくれたのですが、あの先生に伝わったかどうか期待はしておりません。

 

受付の方を始め看護婦さんも検査のスタッフの方もとっても患者に丁寧に接してくれているのに、あの先生はどうしてあんな態度をとるんでしょうか?

食い下がって質問しても、毎回最小限以下の説明しか返って来ない。

大勢の患者を診て疲れているのかもしれないけど、この医師は自分の仕事を何と心得ているのでしょうか?

 

 

一日に何十個もの眼を見て慣れているのかもしれませんが、私にはこの二つの眼しかありません。

だんだん視野を失って行く父を見ていたので、失明する恐怖はある程度理解できます。

 

私には幸いまだ症状が出ていないので緑内障患者とは言えないと思います。

このままずっと症状が出ずに過ごせる可能性も十分ありますが、いずれ視野の欠けが確認されたらと思うと進行を遅らせる薬があるとしても、やはりかなりの恐怖や不安を感じてしまいます。

この医師からすれば患者に説明するのは面倒くさい事かもしれませんが、それが言葉や態度に現れてしまっています。

 

患者に寄り添う事をしないこの医師には、これから老いに向かおうとしている私の眼の治療は託せません。

次回の検査の時は、違う眼科に掛りたいと思っています。

 

 

さて今までの検査データや紹介状を書いてもらうために、もう一度おとなしくあの医師の診察を受けた方がいいのか?

それとも過去のデータや紹介状は諦めて、もう少し良さそうな眼科医へいきなり受診するのがいいのか?

そこの所で迷っている私です。

 

 

玄関前の金木犀にかぶりつくフクちゃんとサブちゃん。

 

最近ブログの更新がすっかりご無沙汰で…こちらを時々覗いて下さってる方には、大変申し訳ない限りです。

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