さて、今回ご紹介するのは、ボサノヴァの創始者の一人、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)の代表作、「Wave」です。


早速、ジャケットは、こちら。

Wave/Antonio Carlos Jobim
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(実売は、1151円で、在庫に余裕があります。上記リンクからアマゾンにお入りください)


試聴用に、国内版も載せておきます。


波/アントニオ・カルロス・ジョビン
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(表記通りの価格で、残り在庫1点です。上記リンクから、アマゾンでご試聴ください。背景色は違いますが、中身は同じです)


それで、このアルバムは、アメリカ進出を果たしたジョビンが、1967年に、アメリカで、名プロデューサー、クリード・テイラー(Creed Taylor)のプロデュースで、発表したもので、大ヒットし、今でも、絶大なる人気を誇る、ボサノヴァの名盤中の名盤です。


「究極のヒーリング音楽(癒し系)」との呼び声も高く、ストレスが溜まっている方にもお勧めです。


それでは、メンバー紹介を。


アントニオ・カルロス・ジョビンがピアノ、ギター、ハープシコード、ユービー・グリーン(Urbie Green)とジミー・クリーヴランド(Jimmy Cleveland)がトロンボーン、ジェローム・リチャードソン(Jerome Richardson)がフルート、ピッコロ、ロン・カーター(Ron Carter)がベース、ドン・ウン・ロマーノ(Dom Um Romao)がドラムス、そして、アレンジと、ストリングスの指揮が、クラウス・オガーマン(Claus Ogerman)となっております。(主なところをピックアップしました)


作曲は、全て、アントニオ・カルロス・ジョビンによるものです。


では、全10曲ですが、最後までお付き合いください。


1曲目、アルバム同タイトル曲「Wave」


ギターのイントロの後、ピッコロが入って、ホルンも入って、ジョビンのピアノに移ります。このイントロだけでも、「ああ、聞いたことある」と思われる方も多いのではないかと思われる程、有名な出だしです。


サビが実に美しいです。管楽器の演奏も加わって、落ち着いた雰囲気です。


再び、ジョビンのピアノ。ストリングスも最高です。その後また、管楽器陣が加わって、その後、ジョビンのピアノがまたメインになります。


「美しすぎるボサノヴァ」といったところでしょうか。


ジョビンのピアノが冴えに冴えています。再度、ストリングスも加わりますが、このコラボレーションが、実に美しいです。


最後は、冒頭のような演奏で終わります。


2曲目、「The Red Blouse」


ギターとベース、ドラムスを中心にしたイントロが比較的長く続きます。(と言っても、ギターがサビを奏でているのですが)その後、ピアノが加わって、静かなクライマックスに達します。


そして、ストリングスがここでもよい仕事をしています。再びピアノが同じフレーズを演奏します。


また、冒頭のサビ兼イントロの音に、ストリングスが今度は絡んで、実に優雅な気分になれます。管楽器も加わります。


その後、ピアノが再び、同じフレーズを演奏し、ストリングスが入って、またピアノ。


今度は、ちょっとアドリブっぽいジョビンのピアノが聞けます。


そして、ピッコロによるサビの演奏。途中から、ストリングスも静かに加わります。そのまま、フェイドアウトしていきます。


3曲目、「Look To The Sky」


トロンボーンがメインのイントロが、ゆったりとしたサビを奏でます。ギターもストリングスも加わって、最高の気分です。


そして、ジョビンのピアノ。実に、静かな演奏の中に、あたたかな情熱を感じます。


それから、ストリングスも、管楽器も全面に出て、しばらくして終わります。


4曲目、「Batidinha」


ギター中心のイントロから入ります。ベースもドラムスもサポートしています。そこへ、かぶさるように、ストリングスが入ります。本当に、美しいです。「究極の癒し系」だと、実感できる音です。


再び、ギター中心の演奏に戻ったかと思うと、今度は、フルートがかぶさり、そこにストリングスも乗っかります。


最後は、ストリングスの響きと共に、フェイドアウトします。


5曲目、「Triste」


神秘的なイントロから、すぐにピアノが入ります。軽快な演奏です。そこにホルンのような音の管楽器も入って、フルートも入ります。


また、メインはピアノに戻って、サビの演奏です。


楽器が沢山ありすぎて、混乱してしまいますが、それは、説明する分には、ということで、聴いている分には、実にすっきりまとまっています。


6曲目、「Mojave」


ギターのイントロに、フルートや他の管楽器も加わったところに、ピアノが入ります。


ストリングスも、フルートなどと共に、実に清々しい音色を奏でています。


再び、ピアノメインになります。ちょっとジャジーです。


しばらくして、フルートが入って、ピアノが和音を刻んで、そのままフェイドアウトします。


7曲目、「Dialogo」


ベース中心のイントロにストリングスも、管楽器も加わって、その後、トロンボーンがサビを奏でます。フルートも、ホルンもコラボします。


ようやく、本格的にストリングスが加わって、穏やかな曲調が続いたかと思うと、トロンボーンが戻ります。そこに、またストリングスが乗っかって、終わります。


8曲目、「Lamento」


ベースとドラムスのイントロにギターも加わったかと思うと、ジョビンのヴォーカルが加わります。


そこに、管楽器も加わって、ストリングスも入って、ヴォーカルの後すぐにピアノが入って、また、管楽器の合奏になって、ストリングスも入ります。


管楽器のソロの後、再び、ヴォーカル。派手さはありませんが、落ち着いた、聴きやすいヴォーカルです。ヴォーカルの後、フルートとピアノが入ります。


最後は、管楽器もストリングスも入って、フェイドアウトします。


9曲目、「Antigua」


ギター中心のイントロに、ホルンが若干演奏した後、フルートも加わって、ジョビンがハープシコードを弾きます。そして、再び、フルート中心の演奏になりますが、ホルンも再び登場します。


そして、ハープシコードが再び登場します。サビの演奏です。チェンバロのような音ですね。


再び、フルートとストリングスの共演、そして、ハープシコード。斬新な感じを受けます。管楽器も顔を出します。最後はフルートの演奏で、フェイドアウトします。


10曲目、最後の曲、「Captain Bacardi」


ドラムス中心に、ベースやギターやピアノも加わって、ラテンな感じの強い曲調で始まります。


トロンボーンがそこに乗っかって、サビを演奏します。ちょっとコミカルな感じもする、明るい曲です。


再び、イントロのような演奏に戻ります。


管楽器中心に、ギターやドラムスも加わって、大合奏かと思いきや、再び、イントロのような演奏に戻ります。


また、トロンボーンが入ります。サビの演奏です。そこに、正体不明の変わった楽器が加わって、コミカルさが増します。


ようやく、ピアノとピッコロの共演かと思ったら、また、正体不明の楽器。(窓を雑巾で拭いているような音です)


そして、再び、トロンボーン。ストリングスも入ります。正体不明の音も加わって、フェイドアウトします。


以上で本作のご紹介を終えますが、何しろ、最初の方にご紹介した楽器以外にも、多数の楽器が入れ替わり、立ち替わり現れるので、非常に、文章にするのに、難儀しました。極力、正確を期しましたが、楽器の種類が間違っていたら、ご容赦ください。(試聴を強くお勧めします)


とにかく、ジョビンの傑作ですので、是非、お聴きになってみてください。


文章にすると、ゴタゴタしてしまいましたが、非常に、聴きやすいアルバムです。


本日も、最後までお付き合い頂き、誠に有り難うございました。