私の所有するCDの中で、もっとも音飛びが激しい、1995年のオリジナルアルバムです。
ジャケットは映写機を見つめる永ちゃん。
裏側には“SOMEWHERE IN THE DARK”の文字。
今までにない陰影、がこのアルバムのモチーフかと思いきや、聴きすすむにつれ、それはオープニング「この夜のどこかで」のみだと知らされます。
1978年の『ゴールドラッシュ』以来のマイナーコードのオープニング。
それもかなり渋めで重い…。
感傷に浸りながらの真夜中のドライブにはもってこいです。
アルバムのコンセプトは「アダルト・ポップ」だったかな?
全10曲中、売野雅勇さんが6曲、前年に「アリよさらば」などを提供した秋元康さんが4曲を作詞、ボーカルは「YAZAWA’S PRIVATE BOOTH」にて録音だそうです。
で、プロデューサー、アンドリュー・ゴールドはクビに?
尖った感じの「JAPANESE」…こんなサラリーマンいまどきいるか、と言いたくなる陳腐な歌詞で、聴いていてげんなりします…、LAらしい「青空」もあれば、しっとりとした「AZABU」、いまだにツアーで披露されない「幻夜(まぼろし)」など、様々なタイプの曲が収められています。
よく言えば、バラエティに富んだ、個人的な印象としては、統一感に欠ける印象のアルバム。
でも、いいんだよね。
この年限定のロゴもカッコいいし。
ちなみに歌詞カードに使われた写真は時計にも転用されています。
『この夜のどこかで』1995.7.5
1.この夜のどこかで:売野
2.KISS YOU:秋元
3.CHERRY STONE:売野
4.Japanese:秋元
5.予感の雨:秋元
6.Love Chain:売野
7.幻夜(まぼろし):売野
8.青空 :売野
9.おまえだけはほっとけない:秋元)
10.AZABU:売野