アセム編、何の盛り上がりもないままアセム唐突に結婚。公式ホームページに年を取ったアセムの姿がないのでどうしたことかと思ったら、キオが生まれてすぐ戦死(行方不明ということになっている)した模様。結局Xラウンダーとして覚醒することなく死んでしまったのか、後でヴェイガンに拾われて改造人間か何かでキオの前に立ちふさがるとかいう展開にはならないんだろうなあ。


まあ、それにしても設定が無茶苦茶。

フリットは退役しているようだが、もと地球連邦軍総司令官だから隠然とした力を持っていてもおかしくはないが、軍人でもないキオが何故ガンダムに搭乗して戦うのか?父アセムと違って優れたXラウンダーとしての特性を見抜いたフリットがシミュレーターをやらせていたことになっている。軍人ではないから命令にも従わず子供っぽく突っ走るのはわからないでもないが、AGEガンダムはXラウンダーでなければjその性能を十分に活用できない特別なものなのだと言い切ってくれた方がまだ説得力がある。


アセム編では互角の戦いをしていた連邦のモビルスーツいつの間に再びブチメカ化しているところを見ると連邦とヴェイガンの癒着はまだ残っているようで、アセム家以外にもモビルスーツ鍛冶が連邦側に生き残っていてヴェイガンにはより強力なモビルスーツを提供しているきらいがある。


しかし、そのへんは全く詳しく語られず、そもそもAGEシステムでガンダムを量産しておけば済む話なのにフリットが総司令になって何十年たってもAGEシステムで改装された艦はディーバのみという体たらく。

ガンダムは主人公だけが乗る特別なマシンだからしょうがないが、もうちょっとひねった設定にできないものか?第33話でフリットが何度もAGEシステムを連邦軍に導入するように進言したけれども黙殺された旨の説明があったものの不十分。

第31話ではジェットストリームアタックが流用されていたが、これも反吐が出る。アムロと同じ戦い方ではつまらないからドッキングアウトしてよけるという戦法だったが、これもVガンダムでウッソが使った手ではなかったか?


すべてが中途半端。

子供向けのキャラクターデザインからして、本作は旧来のガンダムファンは対象ではなかったとしか考えられない。期待した私がバカだった。


安彦良和の「機動戦士ガンダムThe Origin」のギレン・ザビの名言から引用しよう。

         

               「敢えて言おう。カスであると」


Ausgehende