『今日が全くの初仕事なの???』
私→『はい・・・とにかく来てくれって感じで。。何をするのかも聞いてないし』
『そうなんだぁ!社長がさぁ気合い入ってるよぉ
仁◯ ひ◯みはうちの一押しだから、とにかく衣装もメイクもしっかり頼むよ♪って』
なんか調子いい~・・・
で、いつも自分がしているメイクとは正反対っていうくらい
ものすごく清楚な感じのメイクに顔が仕上げられ
着せられたドレスも、まるでウェディングドレスって感じの淡いピンクのロングドレスだった。
しばらくして、スタッフさんが呼びに来た。
『仁◯さん~お願いします!』
お願いしますって言われても・・・・・何が?何を?どうしたらいいの?
全くわからないまま、会場の幕の裏側につれて行かれた。
すでにパーティーは始まっていた。
幕の間から会場を覗いてみたら、ものすごい人数が来ていてビックリだった
舞台の上にはすでに何人かの女優さんがならんでて、司会者に紹介されていて
雑誌の人なのか、なんなのか、前列の人たちから
ものすごいフラッシュの嵐を浴びていた。
『では、いよいよ登場していただきます!
おそらくこの子は、我が社の台風の目となってくれるでしょう!
我が社一押しの超大型新人!仁◯ ひ◯みさんです!!!!!』
一斉に歓声があがったのと同時にものすごいフラッシュの光が飛び交った。
私はなんだかわからないまま、舞台の中央に立たされた。
社長『ひ◯みさんは、実は今日が初仕事なんですよ!とっても緊張していると思います。
ひ◯みさんから、みなさんに一言でいいから、ご挨拶出来るかな?』
私 『はじめまして、仁◯ ひ◯みです。始めてのお仕事がこれで・・・・・・・・・
どうしていいか・・ぁは、どうしよう・・・・』
会場からどっと笑いが溢れた。
社長『かわいいですねぇ(笑)でも、おそらくこの子がこの業界のトップを飾る日は
そう遠くないと思ってます。それぐらい力を入れてます!みなさんよろしく!』
私は心の中で、へぇ・・そうなんだって、その位にしか感じなかった。
舞台から降りて、彼とお付きの2人と合流して、勧められた料理をちょっとつまんだ。
シャンパンも配っていたので、彼にシャンパンを取ってと頼んだが
彼が『静香は18歳って事で売るから、お酒は今はダメだよ。』って。ヾ(・・;)ォィォィ
ホントは19歳だった私。でも普通に今まで店でも外でも飲んでたのに
お酒・・ダメなの~~~ 窮屈だなぁって思った。
帰りの車の中で後部座席のお付きの人、Yさんが言った。
『静香ちゃん、来週再来週辺りから仕事が少しずつ入ってくるからさぁ~
逃げないでねぇ~~。薬あげるから』
イヤな感じ。それまで、覚醒剤は自分ではやったことがなかった。
(先輩や友達と遊んでるときにうってもらったことはあるけど・・)
だから別に薬を欲しいとも思わなかった。なのに・・・・・・・・・・・・・・・・・
この後、仕事のたびに、どんどん薬にはまっていってしまうことになる。。。
その日は家に帰って、彼と草(マリファナ)を吸った。
逃げる場所がなかったから、そういう薬物に逃げるしか方法がなかったのかもしれない。
今思えば、それすらもただの逃げ口実だけど・・
続く・・・