受験生がとても気になる合格最低点を発表します。

 

女子725点~760点

男子745点

 

このデータは当然ネットに転がっている出処の不透明な自己採点等ではなく、公式の得点開示情報や独自の内部調査によるものです。保護者のみならず、塾の先生でもネット情報を鵜呑みにしている方がいらっしゃいますが気を付けましょう。

なぜ女子の方が差があるのかというと、都立青山高校の影響があると考えられます。

男子はある程度明確にレベルが、日比谷、戸山、青山という順になりますが、女子は戸山と青山でレベル差がほとんどなくなり、年によって賢い子が青山に流れると戸山の難易度が下がり、賢い子が戸山に流れると戸山の難易度が上がるという関係性による影響が他校の関係性に比べて大きいためです。

そのため、女子でぎりぎりの学力の子は、年明けて出願ぎりぎりまで、場合によっては差し替え前提での出願などが有効になってくることがございます。

また、実際の出願人数も男子は280人~340人に対して、女子は210人~260人と少ないため、母集団の規模としても女子のレベルは軽微な影響ですがより不安定になりやすいとも言えます。

 

このレベルの受験生は理社は簡単に90点から100点は当然取れるので、最低ラインである90点を前提としたうえで、合否を左右する英数国で100点満点で何点取ればよいのかを内申ごとに発表します。

5科目合計で何点取ればよいのか(500点満点)も併記します。

 

 

女子

当然最低ラインの話をするので、1000点満点で760点を取る計算で行います。自分でどうしようもコントロールできない要素である周りのレベルがたまたま低い年基準の725点で考えるのは、考え方を改めないと合格は見えてこないと思います。

 

換算内申61(素内申約43)の場合は五科目で342点取る必要があり、英数国は54点ずつ取れば合格です。

 

換算内申58(素内申約41)の場合は五科目で352点取る必要があり、英数国は58点ずつ取れば合格です。

 

換算内申52(素内申36、オール4)の場合は五科目で372点取る必要があり、英数国は64点ずつ取れば合格です。

 

 

男子

 

換算内申61(素内申約43)の場合は五科目で332点取る必要があり、英数国は51点ずつ取れば合格です。


換算内申58(素内申約41)の場合は五科目で341点取る必要があり、英数国は54点ずつ取れば合格です。


換算内申52(素内申36、オール4)の場合は五科目で361点取る必要があり、英数国は61点ずつ取れば合格です。

 

 

心理的にすごく気になる気持ちは分かりますが、これが実態ですので受験生はそもそも合格最低点や内申1ポイントの影響を気にしてる暇はありません。理社は苦手な科目でも最低90点、英数国の苦手な科目でも最低でも70点取るために何が必要かを塾の先生が1人1人の状況に合わせて考えているはずですから、その指示を最大限守ることだけを考えて、毎日必死に取り組むことが合格のカギと言えます。むしろそれ以外受験生のするべきことはないです。このような細かいチマチマした計算やデータ収集は塾の先生の仕事ですし、ただ授業を提供していることが中心の塾に通っているわけでなければ、親が気にしても自己満であり、その情報を中途半端に与えても子供の目の前の課題から集中力を奪いかねず、より合格から遠のく危険性さえあります。

 

もっと言えば、たった一科目に過ぎない数学の大問わずか一つで25点動き、ぶれてしまうわけですから、大抵の場合東大入試のレベルじゃないので7割狙いで70点になりません。学力が足りず50点を基本下回ってしまうなら、内申関係なくどうせ不合格ですし、ギリギリの学力なら70点以上を取る確率を上げるためにとにかく目の前のやるべきことを実直にやることです。

 

実際AlmaMaterでは、生徒の意識は100点狙い、講師は100点狙いを本気で演じながらも最低70点を内申に関係なく意識しております。

合格最低ラインを模試で取ると、合格率50%という判定になりますが、生徒には「合格率80%でも良いのか、すなわち5回に1回不合格で惜しかったねで受験本番終わりで良いのか。」と問い、緩むことなく、常に最大限上を目指していただける指導を原則としております。それくらいやってそれでようやく本番の緊張感、一発勝負の中でも合格が勝ち取れております。