先日、5月10日(木)、ぴあ映画生活のサイトの募集していた映画『ピーターラビット』のジャパンプレミアご招待に当たったので、喜び勇んで出かけてきました。

なんせ、ピーターラビット=うさぎ。うさぎ界の世界的有名キャラとしては私はミッフィーの方が好きなのですが、無論その双璧を成すというか、歴史的にも権威的にもきっと格上であろううさぎ界のレジェンド、ピーターラビットが映画化されるとあっては、それはもううさぎ好きとしては見ないといけないじゃないですか。義務ですよ義務。

それに、この映画の企画で、#マイラビット キャンペーンとして、エンドロールに自分の愛兎を登場させられるってことをやってて、どうやらそれに応募したらん太の写真が抽選に当たってるっぽいとあっては、それを確かめにいかねばなるまいと、そりゃもう勇んで行きましたよ。

 

で、ジャパンプレミアですから、上映前に当然、トークショーがありますわね。

この映画の監督のウィル・グラックさんと、ピーターの声の吹き替えを担当した千葉雄大さんっていう俳優さんが登場。

別にこの二人だけでも良かったのですが、スペシャルゲストとして、スキージャンプの高梨沙羅さんと、動物好きタレントの森泉さんも登場。高梨さんなんて、うさぎと言えばジャンプってことで、無理くりの関連付けで呼ばれているわけですが、笑顔で司会の方の質問にも答えておられました。

でも、監督せっかくアメリカから来てるわけだし、なんと幼い頃に日本に住んでいたという経緯もお持ちとのことで、もっと監督に時間をとってしゃべってもらっても良かったのになー、と思いました。

あと、上映前にトークショーやるとネタバレできないんで、映画の深いところの話がないんですよね。だからトークショーは上映が終わってからやって欲しいなあ、と常々思ってるけど今回も思いました。

 

さて、映画本編。

ぴあ映画生活のレビューにも書きましたが、もうちょっと広げておきましょう。

かの有名なピーターラビットのお話ですし、その原作の内容も踏まえたところも随所にあって、私も深くは読んだことありませんが、埼玉のビアトリクス・ポター資料館とか行ってお勉強した程度にはお話に触れていますから、「ああこの場面、あの部分の再現だ」とか、「あれのパロディだ」とかってのを見て取れて、その辺での原作リスペクトも感じられて和みました。

湖水地方の美麗さを感じるって謳ってましたけど、実際のところ、それについてはそれほどに感じられなかったですね。

それよりも。CGなのに本当に動物たちの動きとかがリアルで、本当にそう動く、というものもありましたし、逆に、本物のうさぎがそう動くんじゃね?って思わせられるところとか、あと逐一表情が繊細で、喜怒哀楽に引きずり込まれました。

また、そのCGであるはずの動物たちを相手に演技をしている役者さん達。本当にそういうケンカしてるんじゃないの?と思わせられる迫真の演技で、それこそ演技力からいったら図抜けているんだろうなあ、と思わせられました。

あと、このジャパンプレミアは吹き替え版で、私は吹き替えは絶対声優さんにやってもらいたいと思ってる方なんですけど、今回のこの声をあてた千葉雄大さんも、まあまあ頑張ってて、思ったよりは違和感はなかったです。ただし、思ったよりはのレベルで、ちょっと頑張ってやってる感は否めなかったですし、本当の声優さんだったらもっともっと上手くやれてたろうになあ、とは思いました。

まあ総合的な評価としては、笑いのツボが満載で、本当に数分に1度は笑いを起こさせるように仕掛けられている。そういう点ではある意味コテコテの吉本の新喜劇を見ているような感じもしましたが、本当に頭をからっぽにして楽しく見ている分には最高の映画だと思いました。

 

が。

真面目に見ると、結構トラウマになりかねない怖い映画だとも思いました。
まあ元々の原作でもお父さんパイにされてるところから始まりますし、結構悲惨な部分もあるのでそこを踏襲しているといってしまえばそれまでですが、ピーターとマクレガー一族はとにかくひたすらケンカに明け暮れ、「そもそも冒頭からなぜにそこまで憎しみをぶつけあってるのか?」というところも今ひとつ理解に苦しむものがありましたが(たぶんに日本ではうさぎはほぼペットですけど、イギリスとか野生動物が多い世界では害獣としてホントに駆除対象動物になってるから、ああした抗争の世界観も理解されるのかもしれません)、相手をやっつけるという意味合いが、単に追い出すように仕向けるといったレベルではなく“殺るか殺られるか”というアウトレイジな世界を醸し出し、それも動きや表情がリアルなだけに、「ああ、殺やられる・・・」という鬼気迫った顔を見ているとひどく痛みを感じるものがありました。
また劇中で、ブラックベリーが食えないマクレガーさんの口にブラックベリーをツッコんでアナフィラキシーショックを起こすというシーンがあるのですが、あれなど、イタズラとか謝ったら済む問題ではなくなることでもあるので、ああいうのは子どもも見るものとしては適切なのかな?と思えました。

私もアレルギー持ちで軽くともアナフィラキシーショックを起こした経験もあるので、そこだけは心底笑えなくて、引きました。
ダイナマイトとかは身近にないのでジョークで済みますが、クワで動物を追い回したりとか、映画だからと思って見てれば済むのかも知れませんが、個人的にはR15指定くらいであってもいいくらいのブラックユーモアに満ちあふれていると思ったので、一緒に鑑賞される親御さんからしっかりと「真似しちゃダメよ」という説明は必要かも知れません。
かの国にはブラックジョーク満載のサウスパークってアニメがありましたけど、あれを見てるような感覚で見るのが正しいのかもしれないな、と思ったのですが、それでも、まだアニメとかだとぼかせるものが、こうしてCGとはいえ実写化、リアルに演技されると、ちょっとジョークとはいえ痛みが伴うよね、って思えました。
動物視点からすれば“殺られる”ことが圧倒的に多いはずで切実な問題なので、それに対抗するにはどうするのか? 見ようによっては正しく描写されているという言い方もできるかと思います。そうした絵本であるからこそ消せていた非情なシーンを、CGではあれど実写化することによって浮き彫りにもしてしまったこの映画。

賛否両論が、って思ったりもしましたが、深く見なければ、可愛いし、ホントに笑いどころも多いのできっとヒットすると思います。

きっとそういう映画なんですよね。たぶん、そんなに真面目に見る人いないでしょう。

ってことで、私も大部分は頭空っぽにして楽しんで見てたんですけどね。

 

で、まあ最終的にはハッピーエンドで終わってめでたしめでたし・・・だったんで、私もそこで忘れそうになりましたが、エンドロール見てて、思い出しました。 #マイラビット 出てくるのかーーーー?! って思って待ってましたが、このジャパンプレミアではまったく他のうさぎ出てきませんでした。

まだ製作が間に合ってないんですかねー。というか、本当に18日公開の時点でそういうエンドロールが別物になってるのかどうか、ちょっと心配というか不安になってきましたよ。ソニーピクチャーズさん、いきなり企画消滅してないですよね?

っていうところで、18日公開以降の楽しみも残ったというか、もうムビチケも買ってて、字幕版も見る用意はできているので、本当にエンドロールの出来上がりを楽しみにしております。

 

で、最終的には、なんだかかんだで、動物好き、うさぎ好きは一見の価値ありですってオススメしておきます。