山行記 ~槍ヶ岳(白骨温泉)~ (2011年9月2日~2011年9月7日) 後編
前編からのつづき。
■9月6日(火)
<概要>
晴れた!槍ヶ岳登頂。
雲はまだ多く、雲海だったが、遠く富士山も見えた。
槍ヶ岳から大喰岳、中岳、南岳へ稜線を縦走する。
晴れた稜線を嫁に歩いてもらえた。
それに、嫁の念願のライチョウに会うこともできた。
2:00
トイレのため、一旦嫁も一緒に起きた。
小屋から外に出てみた。
すると、満天の星空!!
雲も無さそうだ。
これは期待!
防寒着を着てこなかったので、外には数秒しかいられなかった。
4:00
眠れない。嫁はぐっすり寝てる。
星空を撮りたい。
完全防寒装備で一眼レフを持ち、外へ。
カメラを固定し、バルブ撮影を行う。
槍ヶ岳と星空。
もう少し時間が経てば、日の出近くなって、良い写真が撮れるかもしれない。
・・・・が、しかし、急に槍ヶ岳山荘付近は雲に覆われた。
一瞬で黒い槍ヶ岳は見えなくなってしまった。
日の出の頃にはまた晴れると信じて、寝床に戻った。
5:20
日の出の時間。
外は雲の中・・・。
雲の向こうが明るくなったように思えたが、太陽が拝めない。
あれれ?
見えないぞ。
今回の登山は槍ヶ岳がメインだ。
こんな状態で登頂しても何も見えないだろう。
最悪の場合、この槍ヶ岳山荘に1日居座って、翌日晴れるのを待ち、
下山コースも変更することを考え出した。
槍ヶ岳山荘で焼いて作っているパンを買ってきて、これを朝食にした。
朝食を食べた後、嫁はもう少し寝ると言って、寝てしまった。
他の宿泊客たちは曇っている槍ヶ岳山頂に登り、
「何も見えませんでした!」と言って次の行動に移していた。
そういう人たちは南岳を経て、1日で大キレット超えをするのが多いので、
早く槍ヶ岳山荘を出発しないといけないのだ。
とにかく、8時にはチェックアウトしなければならない。
荷造りを済ませて、もう少し、天候の様子を待とう。
僕らは南岳までだから、少しゆっくりしていられる。
7:50
談話室で時間が経つのをボーっと待っていたら、急に窓の外の視界が開けた。
雲が晴れた!
山の天気はいきなり変わる、というのはまさにこういう瞬間。
嫁を叩き起こし、すぐに荷造りを完了させて、登頂の準備。
昨日登って来た槍沢を見下ろす。
下に見える小屋は殺生ヒュッテ。
さて、いざ登頂。
リュックは槍ヶ岳山荘に置いて行き、手ぶらで登る。
「アルプス一万尺」の歌の小槍。
ロッククライミングする場所で、通常の登山者は登れない。
クライマーはいなかった。
後で調べて知ったけど「アルプス一万尺」の歌は29番まであって、穂高を縦走する内容なんだね。
さて、どんどん登ろう。
と、思ったのだが、先に行くグループが登るのにもの凄く時間がかかっている。
先頭にいるお爺ちゃんが、2番目のお婆ちゃんに半分怒鳴りながら、ルートを指示している。
どうしたんだろう?ここまで来て登るのが怖くなったのかな?
疑問は解消されないが、槍の頂上へ登るルートで追い越しは難しいし、
天候も崩れる様子はないので、ゆっくり登ることにする。
途中、少し広いところがあったので、そこで先にいたグループを追い越す。
槍ヶ岳山頂ルートは登りと下りのルートが分かれていて、左が登り、右が下りルートになっている。
頂上まで最後のハシゴ登り。
これを登れば・・・・
9:00
槍ヶ岳(標高3,180m)登頂!
岩登りから急に視界が360度に開ける。
嫁も大きな声で「やったー!」と。
最後のハシゴを上から覗いてみる。
さっきのグループはまだ時間がかかりそうだ。
当初の計画では、あの燕岳から大天井岳へ縦走し、西岳方面へ行き、
東鎌尾根を経由して槍ヶ岳へやってくる予定だった。
槍ヶ岳には四方に尾根がある。
この東鎌尾根と、
北鎌尾根。
ここは地図上にもルートがない、ロッククライマー達が登るルート。
そして、西鎌尾根。
さきほどの小槍の頂上が、槍頂上から見られる。
南に連なる尾根が、穂高連峰への尾根である。
穂高連峰の望遠撮影。
槍ヶ岳からは北穂高岳手前の大キレットを超えなければならない。
穂高連峰の右奥に見えていたのが、乗鞍岳と御嶽山。
槍ヶ岳頂上から見下ろす、槍ヶ岳山荘。
雲海の向こうに笠ヶ岳のてっぺんが見えた。
連日の悪天候からやっと晴れたからか、
荷揚げするヘリが何度も下界と槍ヶ岳山荘を往復していた。
そして、富士山まで見えた!
しばらくして、ようやく先に追い越したグループが頂上に登って来た。
登頂した時のグループの会話を聞いて、ビックリした。
どうやら、2番目に登っていたお婆ちゃんは視覚障害者だということだ。
六つ星(たぶんこれかな)という団体で活動していると言っていた。
視覚障害で高齢で、こんな岩登りの槍ヶ岳まで登ってくるとは偉業な・・・。
槍ヶ岳山頂は20人ほどしか居られないが、
僕たちが登ってきた時間も遅く、山頂にはほとんど人が居なかった。
9:35
山頂から下山開始。
登ったルートとは異なるルートで下りていく。
崖下を見ながら歩くし、足元が見えにくい下りが、登るよりも怖いものだ。
10:00
槍ヶ岳山荘に下りてきた。
山頂付近のハシゴを望遠で撮ってみた。
これでも昔に比べたら登りやすい。
僕が初めて槍ヶ岳山頂に登ったのは9歳(小学3年生)で、
その20年前の最後のハシゴは1本だけだった。
登りと下りで共用だったので、渋滞して皆の視線を浴びながら進まなければならなかった。
それに山頂直前の部分が妙に崖側へ曲がっていて、もの凄く恐ろしかったのを記憶している。
子どもだったから、というのもあると思うが・・・。
10:45
リュックを担いで、槍ヶ岳山荘を出発。
晴れた時に槍ヶ岳登頂を果たし、ここに1日滞在する必要も無くなったので、
大喰岳、中岳、南岳を超えて、南岳山荘を目指す!
槍ヶ岳山荘のキャンプサイト。
左上に見えているのが、大喰岳。
2年前にもここへ来てテントを張ったが、悪天候で槍頂上にも登らず、
雨風に耐えながらさっさと下山したことを思い出す。
そんなキャンプサイトで・・・
嫁がセミを見つける。
こんな高所によくいるもんだ、と、捕まえて腕やら肩に乗せて歩き出す。
羽根がもげていて、もう飛べなくなっているようだった。
出発したばかりなのに歩行速度ダウン。
セミは僕が嫌いなムシだ。
ある程度下ったところで、いい加減放してあげなさいと言って草むらに放してあげた。
ふぅ~・・・。
大喰岳を登り始めて後ろを振り向くと、槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘。
ほんと、特徴のある山だよなぁ。
11:30
大喰岳(標高3,101m)到着。
山頂付近から槍ヶ岳を撮影。
雲が時折沸いてくる。
大喰岳の頂上でカメラをセットし、2人で写真を撮ろうとしていた時・・・、
僕の背後にオコジョが現われた!
すばしっこくて、写真は撮れなかった。
セミに続いてオコジョが見られたことで、嫁が大興奮!
ほんと、動物好きやわ。
さて、次は中岳へ。
快晴とまではいかないが、基本的には晴れた稜線歩きができた。
やっぱ稜線は晴れた中で歩かないとね。
稜線を歩きながら、右手は広い雲海。
中岳を登り始める。
中岳もちょっとだけ険しくなっている。
ハシゴが2つ。
槍ヶ岳のハシゴより錆び付いてたな。
上から見下ろしたハシゴ場。
12:20
中岳(標高3,084m)到着。
リュックを下ろして大休憩。
昨晩作っておいたおにぎりで昼食だ!
大人のふりかけもかけて食べた。
ちゃんと米炊いて作ったおにぎりはうまいなー。
13:00
中岳を下る。
石がゴロゴロしているガレ場を下っていく。
前を歩いていたおじさんグループが何やら地面に向かって写真を撮っている。
何かあるのだろうか?
おじさんグループが写真を撮っていた地点まで来て、見てみるが、特に何も変わった様子はない。
が、しかし、よーく見てみると、動いた!
ライチョウだ!!
あまりに動かないので、普通に歩いてたら気がつかなかったかも。
絶滅危惧種で、最近はかなり数が減っているようだ。
2羽いた。
たぶん、母親と子どもではなかろうか。
僕はライチョウの子連れを何回か見たことある。
だいたい子どもは3羽~4羽、親が連れている。
ということは、この日に合ったライチョウの子どもは数羽のうちの生き残りなのか。
天敵に襲われたか、それとも、人間による自然破壊のせいなのか。
とにかくほとんど動かない。
動きすぎると天敵に見つかりやすいからなのかも?
ようやく嫁にライチョウを見せることができた。
以前から会いたい会いたいと、よく言っていたし。
ライチョウを見ていて、だいぶタイムロス。
別れを告げて、先へ進む。
振り返ると、槍ヶ岳、大喰岳、中岳。
前を向けば、目指す南岳。
左下を見てみると、天狗原だ。
逆さ槍が見られる天狗池があるところだ。
9年前に大学の友人達と行ったことがある。
ちょっと足場が狭いところを登る。
天狗原への分岐地点。
9年前はここから尾根を下って天狗原へ下り、上高地へと下山した。
ここで大きなカメラの三脚を持ったお兄さんが、天狗原から登ってきた。
前日は夜勤明けで槍沢ロッヂまで登り、今日は天狗原を経由して登ってきたそうだ。
この後は南岳へ向かうそうだ。
僕らと同じ方向だ。
このお兄さん、翌日は大キレットを越えて北穂高へ行くと言っていた。
槍ヶ岳はスキップしたんだね。
以前に登ってるからかな?
14:30
南岳(標高3,033m)到着。
常念岳が晴れて見えるようになった。
槍ヶ岳にいた時は曇って見えてなかったんだよね。
さて、ここからすぐ下りたら、南岳小屋だ!
14:50
南岳小屋到着。
槍ヶ岳山荘から出発して4時間。
標準時間だと2時間50分のコースなので、ゆっくり歩いてきたんだな。
まずはテント設営。
やっと使うことができた。
左手前が我が家。
ある程度、落ち着いたところで大キレットを拝みに行くことにする。
南岳まで来たのは、大キレット越しに北穂高岳を見ることだ。
大キレット展望台の獅子鼻に立つ嫁。
断崖絶壁の上で腰が引けてる。
実際、怖い。
あいにく、雲が多くてなかなか大キレットが拝めなかったが・・・・
少し晴れ間が!
北穂高岳。
やはり険しい山だ。
テントへ戻って、夕食作り。
献立
「グリーンカレー」
と言っても、レトルトだ。
<グリーンカレーのレシピ>
・無洗米 2合
・グリーンカレーのレトルト
①米の炊き方は散らし寿司を作った時と同じ
②レトルトを温めてご飯にかけるだけ
カレーも野菜を持ってきて作れたら最高だが、さすがにそこは手を抜くしかない。
でも、アルファ米ではなく、無洗米だ。
けっこう辛かったがうまかった。
夕日。
グリーンカレーをテントの中で食べながら、時折外を見ると、
雲海の向こうに太陽が沈んでいく。
時間が経つにつれて、空はいろんな色へと変化していく。
日も沈んでも空の色が変わって、やがて真っ暗になる。
きれいだった。
20:00
寝袋の中で就寝。
■9月7日(水)
<概要>
南岳新道を下り、槍平小屋を経て、新穂高へ下山する日。
台風一過で、皮肉にも最終日に最も晴れた。
できればもう少し山にいたかった。
南岳新道は予想外にしんどい道で、新穂高には大幅に時間が遅れて下山することになる。
2:00
寒くて寒くて、凍えながら寝ていた。
嫁は完全装備の防寒着で、5年前に買った新しい寝袋で寝ていたためか、まったく寒くないと言う。
僕が使っていた寝袋は20年近く前のもので、防寒着も薄かった。
トイレに行って、
テント内でバーナーで火をつけて(ほんとはやっちゃいけない)、少し暖まった。
嫁と寝袋を交換した。温かい。
性能がいい新しい寝袋が欲しいな。
4:00
目覚める。
嫁はまだ寝ていたが、外に出て、星空撮影だ。
15分ほど露出させた星空。
既に朝日で空が明るくなってきてた。
日が昇ってくる方面。
富士山もきれいに見える。
街の明かりも見える。
しかし、寒い。
寒さから南岳小屋に避難。
昨日、天狗原分岐点で出会ったお兄さんがいたので少し話した。
5:00
ご来光の時間が近づいてきたので嫁を起こしにテントへ。
南岳小屋から1分ほどのところにある常念岳がよく見える常念平へ。
※写真をクリックすると大きい写真
※説明書き付き写真
常念平からは北穂高岳と大キレットがダイナミックに見れた。
昨年、嫁と登った白馬岳方面。
富士山と、たぶん南アルプス。
富士山の望遠。
5:22
いよいよ日の出(ご来光)。
常念岳の向こうから太陽がのぼってきた。
北穂高岳には北穂高小屋がある。
山頂付近の断崖絶壁に建てられている。
北穂高小屋の望遠。
大キレットは行きたくないので涸沢から登って、一度は行ってみたい。
向こう側から大キレットを見下ろしてみたいね。
太陽を拝んだ後、テントを片付けにキャンプサイトへ戻る。
7:00
テントを片付けた後、寒いので南岳小屋で朝食の準備。
山用インスタント食品にした。
・LAGERの「岳食」山菜そば
・尾西食品の五目ごはん
岳食シリーズを初めて食べたが、こんにゃくみたいな麺だった。
やっぱりインスタントはいまいちだな。
8:15
リュックのパッキングを終えて、南岳小屋出発。
ちょっと出だしから遅れ気味だ。
笠ヶ岳を正面に見ながら南岳新道を下っていくことになる。
槍ヶ岳が見えた。
もう槍ヶ岳は見られなくなるかもしれない。
しばらく歩いたところで、嫁が地面に霜柱を見つけた。
これじゃぁ、昨晩は氷点下だったかもしれないな。
寒かったわけだ・・・・。
さらに少し歩くと、
三本丸太の橋。
下は数百メートルの崖なので渡る時、少しヒヤッとする。
ここから少し下ったところで、廃道(旧道)との分岐だった。
分岐点はほとんどどこか分からない感じだった。
1998年に上高地付近で群発地震があった。
この時に南岳から槍平小屋へ下る登山道が崩落して修復不可能となり、廃道となったらしい。
まったく違うところに1999年、南岳新道として新しい道が作られた。
僕は1990年の9歳の時に南岳から槍平小屋へ下っている経験があるが、
それ以降は来たことがないので初めて歩く道となる。
旧道は谷を下っていく道だったが、新道は尾根の上を歩くようだった。
それでも、危ない所は先ほどの三本丸太の橋で終わりだろうと思っていた。
尾根の上に辿り着いたのだが・・・、
もっのすごい痩せた尾根だ。
木道を歩くと、両側の崖が両方見えて高度感がある。
しかし、この道の良いところは、
北穂高岳からの滝谷が見られることだ。
眺めの良い尾根の上を数分歩くと、
尾根の背の部分が終わり、急に下り坂となった。
まさか・・・、こんな急坂を下るのか?
急坂が始まる手前で看板が立っていた。
色あせて読みにくくなってるが、
「下りの方へ これからむちゃくちゃ急な下りのはじまりです」
無茶苦茶って・・・。
こんな気が抜ける看板、山で見るのは初めて。
見れば分かるよ!
ここからすんげえ急だって。
下には槍平小屋が見える。
遠いな・・・。
急坂ということはどんどん標高差を稼げるってことだ。
木で作られたハシゴから、鉄製のハシゴが何度も登場。
ハイマツの根が地面に伸びていて、下手な歩き方をすると転んでしまう。
一気に高度を下げて、森林限界から植生が変わってきた。
高山から下りてきたんだなと実感する瞬間。
植生が変わっても、ハシゴの連続は終わらない。
登ってくる人たちとすれ違う。
みんな辛そうだ。
こんな急坂、あまり登りたくないな。
北アルプス三大急登の合戦尾根とかかわいく思う。
木のハシゴ、鉄製のハシゴの他に、
「家から持ってきました!」みたいな脚立まで設置されていた。
南沢に出た。
急な下りはようやくここで終了。
この沢沿いに旧道があるはず。
12:00
槍平小屋到着。
南岳小屋から4時間近くもかかってしまった。
14時台に新穂高へ行きたかったのだが、ここからは3時間半かかる。
東京へ帰るための乗り継ぎバスに間に合わないかもしれない。
少し休憩して出発。
カロリーメイトなどの行動食を食べながら歩く。
簡単だが、これが昼食。
13:20
滝谷到着。
谷の奥には滝が見える。
そして、上に見えるのは北穂高岳の一部。
滝谷ドームではなかろうか。
先へ進む。
長い下り道に嫁の疲労度も高くなってきたようだ。
嫁のリュックを僕が手でぶらさげながら歩くことにした。
14:45
白出沢到着。
ここから車道になる。
14:55の新穂高発のバスは諦めるしかない。
次のバスは15:55発だ。
これに乗れないと平湯で松本行きの最終バスに乗り継げなくなる。
白出沢から新穂高は標準タイムで1時間半かかる。
手でぶらさげていた嫁のリュックを、僕のリュックの上に乗せてみた。
リュック on リュック!
ずっしり肩に重みがくる!
こんな担ぎ方するの初めて。
でも、なんとかいけそうだ。
少し早足で下る。
15:20
穂高平小屋到着。
槍ヶ岳の穂先も見えた!
ここは牧場もあって、牛が飼われている。
ここで追い越したおじさんが僕の姿を見て「じゃんけんに負けたんか?」と言われた。
はい!負けました!と返しておいた。
16:00
新穂高到着。
途中、走ったりもしたけど、バスには間に合わなかった・・・。
さて、どうするか。
平湯からの乗り継ぎのバス時間を調べて、
あのタクシーに乗れば今なら間に合うはず!
ということで、タクシーで平湯温泉のバスターミナルへ。
タクシー代1,000円分を嫁が交渉して割引してもらった。
運転手さんに「これでも生活がかかってるんで・・・」と苦いこと言われた。
平湯に着いてから僕の脚がガクガクいいだして、歩きにくくなった。
ちと無理したな。
17:05
平湯温泉からバス出発。
18:30
松本駅到着。
東京へ帰る特急電車、あずさは20:00発。
当初の予定では松本駅周辺で銭湯にでも入って綺麗になってから帰るつもりだったが・・・、
時間もないのでイトーヨーカドーのエスパ松本店で夕食だけ食べることにした。
豆腐料理の「まるゐ」という店で中華奴定食を食べた。
久々のまともな食事。うまかった!
23:40
東京自宅の帰ってきた。
標高3,000mの山の上から一気に帰ってきた。
とにかく事故も怪我もなく、無事でなにより!
→今回の山行で良かったこと。
■9月6日(火)
<概要>
晴れた!槍ヶ岳登頂。
雲はまだ多く、雲海だったが、遠く富士山も見えた。
槍ヶ岳から大喰岳、中岳、南岳へ稜線を縦走する。
晴れた稜線を嫁に歩いてもらえた。
それに、嫁の念願のライチョウに会うこともできた。
2:00
トイレのため、一旦嫁も一緒に起きた。
小屋から外に出てみた。
すると、満天の星空!!
雲も無さそうだ。
これは期待!
防寒着を着てこなかったので、外には数秒しかいられなかった。
4:00
眠れない。嫁はぐっすり寝てる。
星空を撮りたい。
完全防寒装備で一眼レフを持ち、外へ。
カメラを固定し、バルブ撮影を行う。
槍ヶ岳と星空。
もう少し時間が経てば、日の出近くなって、良い写真が撮れるかもしれない。
・・・・が、しかし、急に槍ヶ岳山荘付近は雲に覆われた。
一瞬で黒い槍ヶ岳は見えなくなってしまった。
日の出の頃にはまた晴れると信じて、寝床に戻った。
5:20
日の出の時間。
外は雲の中・・・。
雲の向こうが明るくなったように思えたが、太陽が拝めない。
あれれ?
見えないぞ。
今回の登山は槍ヶ岳がメインだ。
こんな状態で登頂しても何も見えないだろう。
最悪の場合、この槍ヶ岳山荘に1日居座って、翌日晴れるのを待ち、
下山コースも変更することを考え出した。
槍ヶ岳山荘で焼いて作っているパンを買ってきて、これを朝食にした。
朝食を食べた後、嫁はもう少し寝ると言って、寝てしまった。
他の宿泊客たちは曇っている槍ヶ岳山頂に登り、
「何も見えませんでした!」と言って次の行動に移していた。
そういう人たちは南岳を経て、1日で大キレット超えをするのが多いので、
早く槍ヶ岳山荘を出発しないといけないのだ。
とにかく、8時にはチェックアウトしなければならない。
荷造りを済ませて、もう少し、天候の様子を待とう。
僕らは南岳までだから、少しゆっくりしていられる。
7:50
談話室で時間が経つのをボーっと待っていたら、急に窓の外の視界が開けた。
雲が晴れた!
山の天気はいきなり変わる、というのはまさにこういう瞬間。
嫁を叩き起こし、すぐに荷造りを完了させて、登頂の準備。
昨日登って来た槍沢を見下ろす。
下に見える小屋は殺生ヒュッテ。
さて、いざ登頂。
リュックは槍ヶ岳山荘に置いて行き、手ぶらで登る。
「アルプス一万尺」の歌の小槍。
ロッククライミングする場所で、通常の登山者は登れない。
クライマーはいなかった。
後で調べて知ったけど「アルプス一万尺」の歌は29番まであって、穂高を縦走する内容なんだね。
さて、どんどん登ろう。
と、思ったのだが、先に行くグループが登るのにもの凄く時間がかかっている。
先頭にいるお爺ちゃんが、2番目のお婆ちゃんに半分怒鳴りながら、ルートを指示している。
どうしたんだろう?ここまで来て登るのが怖くなったのかな?
疑問は解消されないが、槍の頂上へ登るルートで追い越しは難しいし、
天候も崩れる様子はないので、ゆっくり登ることにする。
途中、少し広いところがあったので、そこで先にいたグループを追い越す。
槍ヶ岳山頂ルートは登りと下りのルートが分かれていて、左が登り、右が下りルートになっている。
頂上まで最後のハシゴ登り。
これを登れば・・・・
9:00
槍ヶ岳(標高3,180m)登頂!
岩登りから急に視界が360度に開ける。
嫁も大きな声で「やったー!」と。
最後のハシゴを上から覗いてみる。
さっきのグループはまだ時間がかかりそうだ。
当初の計画では、あの燕岳から大天井岳へ縦走し、西岳方面へ行き、
東鎌尾根を経由して槍ヶ岳へやってくる予定だった。
槍ヶ岳には四方に尾根がある。
この東鎌尾根と、
北鎌尾根。
ここは地図上にもルートがない、ロッククライマー達が登るルート。
そして、西鎌尾根。
さきほどの小槍の頂上が、槍頂上から見られる。
南に連なる尾根が、穂高連峰への尾根である。
穂高連峰の望遠撮影。
槍ヶ岳からは北穂高岳手前の大キレットを超えなければならない。
穂高連峰の右奥に見えていたのが、乗鞍岳と御嶽山。
槍ヶ岳頂上から見下ろす、槍ヶ岳山荘。
雲海の向こうに笠ヶ岳のてっぺんが見えた。
連日の悪天候からやっと晴れたからか、
荷揚げするヘリが何度も下界と槍ヶ岳山荘を往復していた。
そして、富士山まで見えた!
しばらくして、ようやく先に追い越したグループが頂上に登って来た。
登頂した時のグループの会話を聞いて、ビックリした。
どうやら、2番目に登っていたお婆ちゃんは視覚障害者だということだ。
六つ星(たぶんこれかな)という団体で活動していると言っていた。
視覚障害で高齢で、こんな岩登りの槍ヶ岳まで登ってくるとは偉業な・・・。
槍ヶ岳山頂は20人ほどしか居られないが、
僕たちが登ってきた時間も遅く、山頂にはほとんど人が居なかった。
9:35
山頂から下山開始。
登ったルートとは異なるルートで下りていく。
崖下を見ながら歩くし、足元が見えにくい下りが、登るよりも怖いものだ。
10:00
槍ヶ岳山荘に下りてきた。
山頂付近のハシゴを望遠で撮ってみた。
これでも昔に比べたら登りやすい。
僕が初めて槍ヶ岳山頂に登ったのは9歳(小学3年生)で、
その20年前の最後のハシゴは1本だけだった。
登りと下りで共用だったので、渋滞して皆の視線を浴びながら進まなければならなかった。
それに山頂直前の部分が妙に崖側へ曲がっていて、もの凄く恐ろしかったのを記憶している。
子どもだったから、というのもあると思うが・・・。
10:45
リュックを担いで、槍ヶ岳山荘を出発。
晴れた時に槍ヶ岳登頂を果たし、ここに1日滞在する必要も無くなったので、
大喰岳、中岳、南岳を超えて、南岳山荘を目指す!
槍ヶ岳山荘のキャンプサイト。
左上に見えているのが、大喰岳。
2年前にもここへ来てテントを張ったが、悪天候で槍頂上にも登らず、
雨風に耐えながらさっさと下山したことを思い出す。
そんなキャンプサイトで・・・
嫁がセミを見つける。
こんな高所によくいるもんだ、と、捕まえて腕やら肩に乗せて歩き出す。
羽根がもげていて、もう飛べなくなっているようだった。
出発したばかりなのに歩行速度ダウン。
セミは僕が嫌いなムシだ。
ある程度下ったところで、いい加減放してあげなさいと言って草むらに放してあげた。
ふぅ~・・・。
大喰岳を登り始めて後ろを振り向くと、槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘。
ほんと、特徴のある山だよなぁ。
11:30
大喰岳(標高3,101m)到着。
山頂付近から槍ヶ岳を撮影。
雲が時折沸いてくる。
大喰岳の頂上でカメラをセットし、2人で写真を撮ろうとしていた時・・・、
僕の背後にオコジョが現われた!
すばしっこくて、写真は撮れなかった。
セミに続いてオコジョが見られたことで、嫁が大興奮!
ほんと、動物好きやわ。
さて、次は中岳へ。
快晴とまではいかないが、基本的には晴れた稜線歩きができた。
やっぱ稜線は晴れた中で歩かないとね。
稜線を歩きながら、右手は広い雲海。
中岳を登り始める。
中岳もちょっとだけ険しくなっている。
ハシゴが2つ。
槍ヶ岳のハシゴより錆び付いてたな。
上から見下ろしたハシゴ場。
12:20
中岳(標高3,084m)到着。
リュックを下ろして大休憩。
昨晩作っておいたおにぎりで昼食だ!
大人のふりかけもかけて食べた。
ちゃんと米炊いて作ったおにぎりはうまいなー。
13:00
中岳を下る。
石がゴロゴロしているガレ場を下っていく。
前を歩いていたおじさんグループが何やら地面に向かって写真を撮っている。
何かあるのだろうか?
おじさんグループが写真を撮っていた地点まで来て、見てみるが、特に何も変わった様子はない。
が、しかし、よーく見てみると、動いた!
ライチョウだ!!
あまりに動かないので、普通に歩いてたら気がつかなかったかも。
絶滅危惧種で、最近はかなり数が減っているようだ。
2羽いた。
たぶん、母親と子どもではなかろうか。
僕はライチョウの子連れを何回か見たことある。
だいたい子どもは3羽~4羽、親が連れている。
ということは、この日に合ったライチョウの子どもは数羽のうちの生き残りなのか。
天敵に襲われたか、それとも、人間による自然破壊のせいなのか。
とにかくほとんど動かない。
動きすぎると天敵に見つかりやすいからなのかも?
ようやく嫁にライチョウを見せることができた。
以前から会いたい会いたいと、よく言っていたし。
ライチョウを見ていて、だいぶタイムロス。
別れを告げて、先へ進む。
振り返ると、槍ヶ岳、大喰岳、中岳。
前を向けば、目指す南岳。
左下を見てみると、天狗原だ。
逆さ槍が見られる天狗池があるところだ。
9年前に大学の友人達と行ったことがある。
ちょっと足場が狭いところを登る。
天狗原への分岐地点。
9年前はここから尾根を下って天狗原へ下り、上高地へと下山した。
ここで大きなカメラの三脚を持ったお兄さんが、天狗原から登ってきた。
前日は夜勤明けで槍沢ロッヂまで登り、今日は天狗原を経由して登ってきたそうだ。
この後は南岳へ向かうそうだ。
僕らと同じ方向だ。
このお兄さん、翌日は大キレットを越えて北穂高へ行くと言っていた。
槍ヶ岳はスキップしたんだね。
以前に登ってるからかな?
14:30
南岳(標高3,033m)到着。
常念岳が晴れて見えるようになった。
槍ヶ岳にいた時は曇って見えてなかったんだよね。
さて、ここからすぐ下りたら、南岳小屋だ!
14:50
南岳小屋到着。
槍ヶ岳山荘から出発して4時間。
標準時間だと2時間50分のコースなので、ゆっくり歩いてきたんだな。
まずはテント設営。
やっと使うことができた。
左手前が我が家。
ある程度、落ち着いたところで大キレットを拝みに行くことにする。
南岳まで来たのは、大キレット越しに北穂高岳を見ることだ。
大キレット展望台の獅子鼻に立つ嫁。
断崖絶壁の上で腰が引けてる。
実際、怖い。
あいにく、雲が多くてなかなか大キレットが拝めなかったが・・・・
少し晴れ間が!
北穂高岳。
やはり険しい山だ。
テントへ戻って、夕食作り。
献立
「グリーンカレー」
と言っても、レトルトだ。
<グリーンカレーのレシピ>
・無洗米 2合
・グリーンカレーのレトルト
①米の炊き方は散らし寿司を作った時と同じ
②レトルトを温めてご飯にかけるだけ
カレーも野菜を持ってきて作れたら最高だが、さすがにそこは手を抜くしかない。
でも、アルファ米ではなく、無洗米だ。
けっこう辛かったがうまかった。
夕日。
グリーンカレーをテントの中で食べながら、時折外を見ると、
雲海の向こうに太陽が沈んでいく。
時間が経つにつれて、空はいろんな色へと変化していく。
日も沈んでも空の色が変わって、やがて真っ暗になる。
きれいだった。
20:00
寝袋の中で就寝。
■9月7日(水)
<概要>
南岳新道を下り、槍平小屋を経て、新穂高へ下山する日。
台風一過で、皮肉にも最終日に最も晴れた。
できればもう少し山にいたかった。
南岳新道は予想外にしんどい道で、新穂高には大幅に時間が遅れて下山することになる。
2:00
寒くて寒くて、凍えながら寝ていた。
嫁は完全装備の防寒着で、5年前に買った新しい寝袋で寝ていたためか、まったく寒くないと言う。
僕が使っていた寝袋は20年近く前のもので、防寒着も薄かった。
トイレに行って、
テント内でバーナーで火をつけて(ほんとはやっちゃいけない)、少し暖まった。
嫁と寝袋を交換した。温かい。
性能がいい新しい寝袋が欲しいな。
4:00
目覚める。
嫁はまだ寝ていたが、外に出て、星空撮影だ。
15分ほど露出させた星空。
既に朝日で空が明るくなってきてた。
日が昇ってくる方面。
富士山もきれいに見える。
街の明かりも見える。
しかし、寒い。
寒さから南岳小屋に避難。
昨日、天狗原分岐点で出会ったお兄さんがいたので少し話した。
5:00
ご来光の時間が近づいてきたので嫁を起こしにテントへ。
南岳小屋から1分ほどのところにある常念岳がよく見える常念平へ。
※写真をクリックすると大きい写真
※説明書き付き写真
常念平からは北穂高岳と大キレットがダイナミックに見れた。
昨年、嫁と登った白馬岳方面。
富士山と、たぶん南アルプス。
富士山の望遠。
5:22
いよいよ日の出(ご来光)。
常念岳の向こうから太陽がのぼってきた。
北穂高岳には北穂高小屋がある。
山頂付近の断崖絶壁に建てられている。
北穂高小屋の望遠。
大キレットは行きたくないので涸沢から登って、一度は行ってみたい。
向こう側から大キレットを見下ろしてみたいね。
太陽を拝んだ後、テントを片付けにキャンプサイトへ戻る。
7:00
テントを片付けた後、寒いので南岳小屋で朝食の準備。
山用インスタント食品にした。
・LAGERの「岳食」山菜そば
・尾西食品の五目ごはん
岳食シリーズを初めて食べたが、こんにゃくみたいな麺だった。
やっぱりインスタントはいまいちだな。
8:15
リュックのパッキングを終えて、南岳小屋出発。
ちょっと出だしから遅れ気味だ。
笠ヶ岳を正面に見ながら南岳新道を下っていくことになる。
槍ヶ岳が見えた。
もう槍ヶ岳は見られなくなるかもしれない。
しばらく歩いたところで、嫁が地面に霜柱を見つけた。
これじゃぁ、昨晩は氷点下だったかもしれないな。
寒かったわけだ・・・・。
さらに少し歩くと、
三本丸太の橋。
下は数百メートルの崖なので渡る時、少しヒヤッとする。
ここから少し下ったところで、廃道(旧道)との分岐だった。
分岐点はほとんどどこか分からない感じだった。
1998年に上高地付近で群発地震があった。
この時に南岳から槍平小屋へ下る登山道が崩落して修復不可能となり、廃道となったらしい。
まったく違うところに1999年、南岳新道として新しい道が作られた。
僕は1990年の9歳の時に南岳から槍平小屋へ下っている経験があるが、
それ以降は来たことがないので初めて歩く道となる。
旧道は谷を下っていく道だったが、新道は尾根の上を歩くようだった。
それでも、危ない所は先ほどの三本丸太の橋で終わりだろうと思っていた。
尾根の上に辿り着いたのだが・・・、
もっのすごい痩せた尾根だ。
木道を歩くと、両側の崖が両方見えて高度感がある。
しかし、この道の良いところは、
北穂高岳からの滝谷が見られることだ。
眺めの良い尾根の上を数分歩くと、
尾根の背の部分が終わり、急に下り坂となった。
まさか・・・、こんな急坂を下るのか?
急坂が始まる手前で看板が立っていた。
色あせて読みにくくなってるが、
「下りの方へ これからむちゃくちゃ急な下りのはじまりです」
無茶苦茶って・・・。
こんな気が抜ける看板、山で見るのは初めて。
見れば分かるよ!
ここからすんげえ急だって。
下には槍平小屋が見える。
遠いな・・・。
急坂ということはどんどん標高差を稼げるってことだ。
木で作られたハシゴから、鉄製のハシゴが何度も登場。
ハイマツの根が地面に伸びていて、下手な歩き方をすると転んでしまう。
一気に高度を下げて、森林限界から植生が変わってきた。
高山から下りてきたんだなと実感する瞬間。
植生が変わっても、ハシゴの連続は終わらない。
登ってくる人たちとすれ違う。
みんな辛そうだ。
こんな急坂、あまり登りたくないな。
北アルプス三大急登の合戦尾根とかかわいく思う。
木のハシゴ、鉄製のハシゴの他に、
「家から持ってきました!」みたいな脚立まで設置されていた。
南沢に出た。
急な下りはようやくここで終了。
この沢沿いに旧道があるはず。
12:00
槍平小屋到着。
南岳小屋から4時間近くもかかってしまった。
14時台に新穂高へ行きたかったのだが、ここからは3時間半かかる。
東京へ帰るための乗り継ぎバスに間に合わないかもしれない。
少し休憩して出発。
カロリーメイトなどの行動食を食べながら歩く。
簡単だが、これが昼食。
13:20
滝谷到着。
谷の奥には滝が見える。
そして、上に見えるのは北穂高岳の一部。
滝谷ドームではなかろうか。
先へ進む。
長い下り道に嫁の疲労度も高くなってきたようだ。
嫁のリュックを僕が手でぶらさげながら歩くことにした。
14:45
白出沢到着。
ここから車道になる。
14:55の新穂高発のバスは諦めるしかない。
次のバスは15:55発だ。
これに乗れないと平湯で松本行きの最終バスに乗り継げなくなる。
白出沢から新穂高は標準タイムで1時間半かかる。
手でぶらさげていた嫁のリュックを、僕のリュックの上に乗せてみた。
リュック on リュック!
ずっしり肩に重みがくる!
こんな担ぎ方するの初めて。
でも、なんとかいけそうだ。
少し早足で下る。
15:20
穂高平小屋到着。
槍ヶ岳の穂先も見えた!
ここは牧場もあって、牛が飼われている。
ここで追い越したおじさんが僕の姿を見て「じゃんけんに負けたんか?」と言われた。
はい!負けました!と返しておいた。
16:00
新穂高到着。
途中、走ったりもしたけど、バスには間に合わなかった・・・。
さて、どうするか。
平湯からの乗り継ぎのバス時間を調べて、
あのタクシーに乗れば今なら間に合うはず!
ということで、タクシーで平湯温泉のバスターミナルへ。
タクシー代1,000円分を嫁が交渉して割引してもらった。
運転手さんに「これでも生活がかかってるんで・・・」と苦いこと言われた。
平湯に着いてから僕の脚がガクガクいいだして、歩きにくくなった。
ちと無理したな。
17:05
平湯温泉からバス出発。
18:30
松本駅到着。
東京へ帰る特急電車、あずさは20:00発。
当初の予定では松本駅周辺で銭湯にでも入って綺麗になってから帰るつもりだったが・・・、
時間もないのでイトーヨーカドーのエスパ松本店で夕食だけ食べることにした。
豆腐料理の「まるゐ」という店で中華奴定食を食べた。
久々のまともな食事。うまかった!
23:40
東京自宅の帰ってきた。
標高3,000mの山の上から一気に帰ってきた。
とにかく事故も怪我もなく、無事でなにより!
→今回の山行で良かったこと。
山行記 ~槍ヶ岳(白骨温泉)~ (2011年9月2日~2011年9月7日) 前編
久々にここを更新。
今月上旬に登った槍ヶ岳山行について、まとめてみた。
【目標山】
槍ヶ岳(3,180m)、大喰岳(3,101m)、中岳(3,084m)、南岳(3,033m)
【日 程】
2011年9月2日(金)~9月7日(水):ホテル1泊、温泉旅館1泊、山小屋2泊、テント1泊、6日間行程
【行 程】
1日目:東京 ― 松本駅 ― 松本市内ビジネスホテル
2日目:松本駅 ― 新島々駅 ― 白骨温泉
3日目:白骨温泉 ― 上高地 ― 槍沢ロッヂ
4日目:槍沢ロッヂ ― 槍沢 ― 槍ヶ岳山荘
5日目:槍ヶ岳山荘 ― 大喰岳 ― 中岳 ― 南岳 ― 南岳小屋
6日目:南岳小屋 ― 南岳新道 ― 槍平小屋 ― 新穂高 ― 松本駅 ― 東京
【デジタルデータ量】
・デジタル一眼レフ写真枚数:755枚(サイズ:5.16GB)
・デジタル一眼レフ動画時間:4分18秒
▼当初の山行計画
8月31日に松本市内のホテルに泊まり、9月1日に中房温泉から燕岳を目指す。
大天井岳から東鎌尾根を経て、槍ヶ岳を目指す表銀座コース。
槍ヶ岳から西鎌尾根を縦走し、双六岳から三俣蓮華岳、黒部川源流までを往復。
9月6日に双六小屋から新穂高へ下山し、飛騨高山へ行く。
9月7日に飛騨高山で飛騨牛を食べて、東京へ戻る。
という計画だったが、無茶苦茶進行が遅い台風12号(タラス)のおかげで、
計画を変更せざるを得なくなった。
▼実際の山行
9月1日から2日に台風12号は日本を通過するだろうと考えていたが、
実際は進行が遅く、日本に上陸したのは9月3日午前だった。
とにかく後半は晴れるだろうと考え、前半を温泉旅行と上高地歩きにして、
後半に山の上になるようにした。
槍ヶ岳という目標は変えず、燕岳や東鎌尾根の表銀座コースと双六岳近辺のコースを諦めた。
あと、飛騨牛も諦めた・・・。
■9月2日(金)
<概要>
東京から松本市へ移動するだけの日。
16:00
新宿駅を出発。
毎度のことだがトクだ値を使って特急あずさは35%引き。
18:34
松本駅、到着。
松本串かつ夢屋で夕食。
その後、ビジネスホテルの松本ツーリストホテルへ行く。
このホテルは素泊まりだとほんと安い。
この時、雨は降っていなかった。
金曜ロードショーで「ルパン三世 ルパンVS複製人間」をやっていたのでホテルの部屋で鑑賞。
嫁さんは途中で寝てしまった・・・。
■9月3日(土)
<概要>
白骨温泉でゆっくりほっこりする日。
台風が来て、雨風吹こうが、温泉なら問題ない。
白骨温泉は子どものころから上高地や乗鞍によく来ていたので、
存在をよく知っていたし、ちゃんと来てみたかった所なので選んだ。
ただ、温泉に入ってから山行って汚れるというのは順番として邪道だと思った。
普通は山で汚れて、温泉で汗流す。
10:19
台風12号が上陸したというニュースをホテル内の部屋で見る。
つぶやいてもいた。
11:00
松本ツーリストホテル、チェックアウト。
11時チェックアウトでいいので、朝ゆっくりしていいホテル。
12:00
松本駅前のマクドナルドで1時間ほど時間をつぶす。
白骨温泉へ行くのに松本電鉄の13:27発の乗鞍高原・白骨温泉線に乗るため。
13:27
松本駅のコインロッカーに、下山後のお風呂に入るための着替えや傘を入れ、電車に乗る。
14:00
新島々駅到着。
時折、空には青空が見え、本当に台風が来てるのか、と思った。
ここから白骨温泉行きのバスに乗り換える。
15:40
白骨温泉の宿のひとつ「かつらの湯 丸永旅館」に到着。
チェックインを済ませ、部屋に入る。
窓から庭が見え、ししおどしの音が聞こえる部屋だった。
今日一日、ほとんど体を動かしていないので、白骨温泉郷を歩いて散策することにした。
旅館から車道を1kmほど下ったところに少し大きな広場(バス停)があり、
そこから少しだけ下ると駐車場があった。
その駐車場に三十三観音があった。
江戸時代、白骨温泉に湯治にやってきた人たちが立てたらしい。
さらに少し下ると竜神の滝があった。
岩から水が染み出し、滝になっていた。
さらに下ると、隧通しがある。
石灰岩が水で侵食され、ついに貫き、トンネルとなって川になっている。
この頃から、少し雨が強くなってきた。
バス停近くにあった土産屋さんでお酒とおつまみを購入し、旅館へ戻ることにした。
旅館で飼われている雑種犬のテンくん。
爺さん犬のような立派な毛を顔に生やしていたが、まだ3才らしい。
その風貌から、サボテンに由来した名前なんだそうだ。
動物見つけると遊びたくなるのがうちの嫁。
夕食の時間が近づいてるというのに・・・。
18:00
そして、夕食。
まさに旅館の料理という感じ!
イノシシの肉、鯉の刺身や煮つけ、鮎の塩焼き、馬刺し。
どれもこれも旨かった!
夕食後はいよいよ温泉へ。白骨温泉は白濁湯。
白骨温泉の露天風呂は混浴が多いので、内湯で体を洗った後は嫁と露天風呂でゆっくり。
風呂あがりにまたテンくんと遊ぶ嫁。
どう見ても老犬の風貌だが、うちの嫁に乗っかり、
交尾しようとするとんでもないヤツだから、まだまだ若いんだな。
部屋に戻って、土産屋で買ってきたお酒を飲んで就寝。
■9月4日(日)
<概要>
白骨温泉から上高地へバス移動し、登山開始。
雨の降り方や上高地を流れる梓川の増水の具合で横尾山荘止まりにするか、
槍沢ロッヂまで行くかを現地で判断することにした。
結果、増水は思ったより大丈夫で、雨は降っていたが槍沢ロッヂまで登った。
4:40
起床。
外から雨の土砂降りの音。
テレビをつけて台風情報を見ていた。
もう少し寝ようと思ったが、これからのことを考え出すと眠れなくなった。
なので、誰もいない温泉に一人で入ることにした!
7:00
嫁が起きて、また温泉に入ってきた!
7:40
朝食。
温泉の湯で作られたお粥が出てきた。お腹にやさしい。
おいしい!
8:30
いそいそと荷造りをしてチェックアウト。
白骨温泉から上高地直行便のバスに乗る。
直行便は1日1便しかないのだが、乗客は僕ら夫婦2人だけだった。
オンシーズンでもないし、台風も来てるしね。
10:30
上高地到着後、登山届を出して、水を補給。
土砂降りでこんな中を歩くのはちょっとイヤだったが、この日はほとんど平地歩きだ。
ここから登山開始!
11:30
明神館到着。
嫁が荷物重いとのことで、僕のリュックへ少し移す。
昨年、山デビューの嫁は30Lのリュックで山歩きしていたが、
今年4月末~5月GWにニュージーランドへ行く前に60Lのリュックを購入したので、
今回の登山はその60Lのリュックでやってきたのだ。
今回の登山では食事に気合いを入れていて、食料がけっこう重い。
特に今晩の食料が重く、嫁のリュックに入れていたからだった。
12:20
徳澤園到着。
「徳澤園食堂」が「みちくさ食堂」へと名前が変わっていた。
看板が派手になっていた。前の看板のが趣きがあって好きだったな・・・。
休むことなく先へ急ぐ。
13:20
横尾山荘到着。
上高地から約3時間。ここで大休憩。
自分たちが持ってきた食料には手をつけず、横尾山荘でラーメンとカレーを頼んだ。
雨で冷えた体が少しだけ温まる。
横尾山荘前の広場はガラーンとしてた。
横尾は涸沢・穂高連峰へ行く道、常念岳・蝶ヶ岳へ行く道、槍ヶ岳へ行く道が分岐している地点である。
昨年の秋は、ここから涸沢を目指した。
今年は槍ヶ岳を目指す。
14:00
横尾山荘の人に梓川の増水状況を聞いたが、問題無さそうなので、さらに進むことにした。
横尾山荘、出発。
上高地から歩いて、登山道で何度も遭遇したのがカエル。
登山道の土や石の色と同化していて、遠くから見ても気づかない。
いきなり足元で飛び跳ねたりするまで気づかず、踏んでしまわないかとビックリした。
10匹以上遭遇したのだが、たぶん雨のせいだろうな。
そんなカエルを嫁が素手で捕まえる。
捕まえられて観念し、小さく鳴くカエル。
女子かと思えない嫁の行動は、時々不思議に感じる。
雨が降っている中でカメラが濡れないように撮影したので、
焦点が合ってないのをその場で確認しなかった。
ピンボケである。
横尾から槍沢ロッヂへ登る道は梓川の近くを歩くことになる。
ここら辺の増水が気になっていたのだが、心配する程ではなかった。
念のため、鉄砲水や沢付近での落石には注意していた。
トリカブト。
ここら辺の標高ではたくさん咲いている。
15:40
槍沢ロッヂ到着。
今日はここで小屋泊まりにする。
30分程登ればババ平というキャンプ場もあるのだが、
小屋から離れていることと、雨の中でテントを設営する気が起きなかったから。
素泊まりで一人6,000円。
なんと、小屋の宿泊者はお風呂に入れる!
雨で冷え切った体を十分温めることができた。
それに乾燥室も使える!
山用のレインウェアもここまで大雨だと中に浸透していて、着ていた服はびしょ濡れ。
乾燥室で一晩乾かすことができる!
17:10
自炊場所で夕食の準備。
献立
「チーズフォンデュとパンケーキミックス」
<チーズフォンデュのレシピ>
・じゃがいも 1個
・人参 1本
・雪印の北海道チーズフォンデュセット 1袋
・白ワイン
①じゃがいも、人参の皮を剥き、一口サイズに切り分けて、茹でる。ほんの少し硬めに茹でると歯ごたえが出る。
②旭化成の「フライパン用ホイル クックパー」をフライパンに敷いて、白ワインを沸騰させ、アルコールを抜く。
③チーズフォンデュセット投入。
④チーズが溶けたら弱火にして、じゃがいも、人参を食べる
チーズフォンデュは食べ終わった後にフライパンにこびり付いてしまうので、
クックパーを使うことで食後に苦労することがない。
作るのは簡単で、それほど材料を必要としないのだが、重いのが難点だ。
茹でたじゃがいもと人参。
クックパーを敷いたフライパンでチーズを溶かし、じゃがいもと人参を食べる。
食べ終わった後に、クックパーにチーズがこびり付くと思っていたら、
簡単に剥がすことができて、チーズせんべいになっちゃった。
クックパーの威力なのか?
<パンケーキミックスのレシピ>
・パンケーキミックスの粉 9枚分
・サラダ油
・ハチミツ
①パンケーキミックスの粉を水で溶かす
②フライパンにサラダ油を入れ、焼く
③好みでハチミツを付けて食べる(または、チーズフォンデュに付けて食べる)
普通、卵か牛乳を混ぜるのだが、
どちらも山に持ってくるのは面倒なので水だけで作った。
商品名を控えておくのを忘れたが、水だけでも十分甘いパンケーキが作れた。
9枚分も作っているのは、実は翌日の朝食とするため。
今回の山食事は翌朝の分まで作るという計画なのだ!
パンケーキミックスを焼いているところ。
フライパンに注ぐ生地の量が多いとか、嫁にいろいろ怒られたな・・・。
夕食後、談話室でテレビ見たり、共用インターネットPCで天気予報のチェック。
20:30
消灯。就寝。
■9月5日(月)
<概要>
槍沢ロッヂから槍沢を登り、槍ヶ岳山荘を目指す。
昨日の雨はさらに強くなり、さらにずぶ濡れになりながら槍沢を登る。
周りの景色はほぼゼロ。
翌日から天気が回復するのを信じて・・・。
5:00
起床。
6:00
リュックのパッキングを終え、槍沢ロッヂのロビーで朝食。
前日の夕食時に作っておいたパンケーキだ。
7:20
槍沢ロッヂを出発。
雨は降っているが、さほど強くはない。
30分程歩いてババ平。
ここは槍沢ロッヂのキャンプ場となっている。
梓川沿いに、しばらく平らな道を歩いていく。
8:30
槍沢大曲。
ここから東鎌尾根に上がることも可能だが、槍沢を進む。
平らだった道に少しずつ傾斜が出てくる。
山の上は分厚い雲の中のようだ。
これからあの中に入っていくんだな・・・。
10:50
突然、ハイマツの辺りから「キィィーー!」という動物の鳴き声。
何かと思えば、ニホンザルの群れだった。
20匹ぐらいいただろうか。
世界で最も北に生息するニホンザルはsnowmonkeyと呼ばれ、日本固有種。
厳しい冬を北アルプスで過ごし、温泉に入ると世界に知られたニホンザル達。
秋が近づき、どんどん高所に移動し、ハイマツの実を食べているんだろうな。
11:20
播隆窟(坊主岩小屋)。
槍ヶ岳を開山した播隆が、ビバークした岩屋。
ここに53日間篭もって念仏を唱えていたらしい。
ガレ場の槍沢をひたすら登る。
本来ならこの時点で槍ヶ岳頂上を見ながら歩けるはず。
この後、雨も一向に止まなかったが、最後のジグザグ登りでヘロヘロになり、写真は撮ってない。
この槍沢登りを僕がするのは人生3回目。
分かっていたけど、最後のジグザグ登りはツライわ。
13:10
槍ヶ岳山荘到着。
昨日よりヒドイずぶ濡れ状態で到着。
槍ヶ岳山荘でもキャンプ場はあるが、このままテント設営しても風邪ひくだけだ。
今日も小屋泊まり。素泊まり6,000円。痛い出費だ。
でも、小屋泊まりの特典として、乾燥室が使えること。
さっそく濡れた衣類は乾燥室で干し、寝場所の布団を確認したら自炊室へ。
14:30
少し遅めの昼食。
インスタントラーメン。
日清のカップヌードル・リフィルだ。
食べるのと同時に夕食の下準備もしておいた。
嫁は一眠り。
僕は乾燥室の衣類をたまにチェックしたり、槍ヶ岳山荘の内部を探索してた。
稜線に建っている小屋なのに、ホントでかい山小屋だ。
山小屋のエントランスには1台だけ共用PCがあり、ネットが使える。
天気予報のチェックや、つぶやいたりした。
17:00
嫁を起こして、夕食作り。
外は相変わらずの悪天候で何も見えない。
献立
「散らし寿司の海苔巻きと卵スープ」
<散らし寿司の海苔巻きのレシピ>
・無洗米 2合(でも、実際は4合炊く)
・すし太郎 1袋
・焼き海苔 15枚ぐらい
・旨鮮つまみ むきみ貝直火焼き 1袋
①無洗米を水を入れる(1合に対し250ml、4合で1L)
②水につけた無洗米は1時間以上置く
③米は沸騰するまで強火
④沸騰したら鍋(コッフェル)を持ち上げて吹きこぼれ防止
⑤最小火力で20分そのまま
⑥出来上がった白飯にすし太郎とむきみ貝を混ぜる
⑦焼き海苔で巻いて食べる
散らし寿司に使った米は2合分。
登山に無洗米を持ってきたのは初めての試み。
当然ながら、アルファ米より重かった。
炊き上がった白飯。
いい匂い。
散らし寿司の食材。
しゃもじも持ってきた。
卵スープはインスタント。
出来上がり。
うまい!
散らし寿司に使った米は2合分。
残りの2合分は、
塩を入れて、塩おにぎりにした。
焼き海苔も巻いて、持ってきたアルミホイルで包んだ。
このおにぎりは翌日食べる予定だ。
おにぎりなんて、ちゃんと米炊いて作らないと、アルファ米ではクソ不味い。
自炊室にいた他の人からは、家でご飯作るのと変わんないじゃん!って言われた。
山でのご飯作りも、楽しみに登ってるからなぁ。
夕食後、談話室でテレビ観たり、ストレッチしたりして時間を潰した。
20:30
消灯。就寝。
・・・後編へ。
今月上旬に登った槍ヶ岳山行について、まとめてみた。
【目標山】
槍ヶ岳(3,180m)、大喰岳(3,101m)、中岳(3,084m)、南岳(3,033m)
【日 程】
2011年9月2日(金)~9月7日(水):ホテル1泊、温泉旅館1泊、山小屋2泊、テント1泊、6日間行程
【行 程】
1日目:東京 ― 松本駅 ― 松本市内ビジネスホテル
2日目:松本駅 ― 新島々駅 ― 白骨温泉
3日目:白骨温泉 ― 上高地 ― 槍沢ロッヂ
4日目:槍沢ロッヂ ― 槍沢 ― 槍ヶ岳山荘
5日目:槍ヶ岳山荘 ― 大喰岳 ― 中岳 ― 南岳 ― 南岳小屋
6日目:南岳小屋 ― 南岳新道 ― 槍平小屋 ― 新穂高 ― 松本駅 ― 東京
【デジタルデータ量】
・デジタル一眼レフ写真枚数:755枚(サイズ:5.16GB)
・デジタル一眼レフ動画時間:4分18秒
▼当初の山行計画
8月31日に松本市内のホテルに泊まり、9月1日に中房温泉から燕岳を目指す。
大天井岳から東鎌尾根を経て、槍ヶ岳を目指す表銀座コース。
槍ヶ岳から西鎌尾根を縦走し、双六岳から三俣蓮華岳、黒部川源流までを往復。
9月6日に双六小屋から新穂高へ下山し、飛騨高山へ行く。
9月7日に飛騨高山で飛騨牛を食べて、東京へ戻る。
という計画だったが、無茶苦茶進行が遅い台風12号(タラス)のおかげで、
計画を変更せざるを得なくなった。
▼実際の山行
9月1日から2日に台風12号は日本を通過するだろうと考えていたが、
実際は進行が遅く、日本に上陸したのは9月3日午前だった。
とにかく後半は晴れるだろうと考え、前半を温泉旅行と上高地歩きにして、
後半に山の上になるようにした。
槍ヶ岳という目標は変えず、燕岳や東鎌尾根の表銀座コースと双六岳近辺のコースを諦めた。
あと、飛騨牛も諦めた・・・。
■9月2日(金)
<概要>
東京から松本市へ移動するだけの日。
16:00
新宿駅を出発。
毎度のことだがトクだ値を使って特急あずさは35%引き。
18:34
松本駅、到着。
松本串かつ夢屋で夕食。
その後、ビジネスホテルの松本ツーリストホテルへ行く。
このホテルは素泊まりだとほんと安い。
この時、雨は降っていなかった。
金曜ロードショーで「ルパン三世 ルパンVS複製人間」をやっていたのでホテルの部屋で鑑賞。
嫁さんは途中で寝てしまった・・・。
■9月3日(土)
<概要>
白骨温泉でゆっくりほっこりする日。
台風が来て、雨風吹こうが、温泉なら問題ない。
白骨温泉は子どものころから上高地や乗鞍によく来ていたので、
存在をよく知っていたし、ちゃんと来てみたかった所なので選んだ。
ただ、温泉に入ってから山行って汚れるというのは順番として邪道だと思った。
普通は山で汚れて、温泉で汗流す。
10:19
台風12号が上陸したというニュースをホテル内の部屋で見る。
つぶやいてもいた。
11:00
松本ツーリストホテル、チェックアウト。
11時チェックアウトでいいので、朝ゆっくりしていいホテル。
12:00
松本駅前のマクドナルドで1時間ほど時間をつぶす。
白骨温泉へ行くのに松本電鉄の13:27発の乗鞍高原・白骨温泉線に乗るため。
13:27
松本駅のコインロッカーに、下山後のお風呂に入るための着替えや傘を入れ、電車に乗る。
14:00
新島々駅到着。
時折、空には青空が見え、本当に台風が来てるのか、と思った。
ここから白骨温泉行きのバスに乗り換える。
15:40
白骨温泉の宿のひとつ「かつらの湯 丸永旅館」に到着。
チェックインを済ませ、部屋に入る。
窓から庭が見え、ししおどしの音が聞こえる部屋だった。
今日一日、ほとんど体を動かしていないので、白骨温泉郷を歩いて散策することにした。
旅館から車道を1kmほど下ったところに少し大きな広場(バス停)があり、
そこから少しだけ下ると駐車場があった。
その駐車場に三十三観音があった。
江戸時代、白骨温泉に湯治にやってきた人たちが立てたらしい。
さらに少し下ると竜神の滝があった。
岩から水が染み出し、滝になっていた。
さらに下ると、隧通しがある。
石灰岩が水で侵食され、ついに貫き、トンネルとなって川になっている。
この頃から、少し雨が強くなってきた。
バス停近くにあった土産屋さんでお酒とおつまみを購入し、旅館へ戻ることにした。
旅館で飼われている雑種犬のテンくん。
爺さん犬のような立派な毛を顔に生やしていたが、まだ3才らしい。
その風貌から、サボテンに由来した名前なんだそうだ。
動物見つけると遊びたくなるのがうちの嫁。
夕食の時間が近づいてるというのに・・・。
18:00
そして、夕食。
まさに旅館の料理という感じ!
イノシシの肉、鯉の刺身や煮つけ、鮎の塩焼き、馬刺し。
どれもこれも旨かった!
夕食後はいよいよ温泉へ。白骨温泉は白濁湯。
白骨温泉の露天風呂は混浴が多いので、内湯で体を洗った後は嫁と露天風呂でゆっくり。
風呂あがりにまたテンくんと遊ぶ嫁。
どう見ても老犬の風貌だが、うちの嫁に乗っかり、
交尾しようとするとんでもないヤツだから、まだまだ若いんだな。
部屋に戻って、土産屋で買ってきたお酒を飲んで就寝。
■9月4日(日)
<概要>
白骨温泉から上高地へバス移動し、登山開始。
雨の降り方や上高地を流れる梓川の増水の具合で横尾山荘止まりにするか、
槍沢ロッヂまで行くかを現地で判断することにした。
結果、増水は思ったより大丈夫で、雨は降っていたが槍沢ロッヂまで登った。
4:40
起床。
外から雨の土砂降りの音。
テレビをつけて台風情報を見ていた。
もう少し寝ようと思ったが、これからのことを考え出すと眠れなくなった。
なので、誰もいない温泉に一人で入ることにした!
7:00
嫁が起きて、また温泉に入ってきた!
7:40
朝食。
温泉の湯で作られたお粥が出てきた。お腹にやさしい。
おいしい!
8:30
いそいそと荷造りをしてチェックアウト。
白骨温泉から上高地直行便のバスに乗る。
直行便は1日1便しかないのだが、乗客は僕ら夫婦2人だけだった。
オンシーズンでもないし、台風も来てるしね。
10:30
上高地到着後、登山届を出して、水を補給。
土砂降りでこんな中を歩くのはちょっとイヤだったが、この日はほとんど平地歩きだ。
ここから登山開始!
11:30
明神館到着。
嫁が荷物重いとのことで、僕のリュックへ少し移す。
昨年、山デビューの嫁は30Lのリュックで山歩きしていたが、
今年4月末~5月GWにニュージーランドへ行く前に60Lのリュックを購入したので、
今回の登山はその60Lのリュックでやってきたのだ。
今回の登山では食事に気合いを入れていて、食料がけっこう重い。
特に今晩の食料が重く、嫁のリュックに入れていたからだった。
12:20
徳澤園到着。
「徳澤園食堂」が「みちくさ食堂」へと名前が変わっていた。
看板が派手になっていた。前の看板のが趣きがあって好きだったな・・・。
休むことなく先へ急ぐ。
13:20
横尾山荘到着。
上高地から約3時間。ここで大休憩。
自分たちが持ってきた食料には手をつけず、横尾山荘でラーメンとカレーを頼んだ。
雨で冷えた体が少しだけ温まる。
横尾山荘前の広場はガラーンとしてた。
横尾は涸沢・穂高連峰へ行く道、常念岳・蝶ヶ岳へ行く道、槍ヶ岳へ行く道が分岐している地点である。
昨年の秋は、ここから涸沢を目指した。
今年は槍ヶ岳を目指す。
14:00
横尾山荘の人に梓川の増水状況を聞いたが、問題無さそうなので、さらに進むことにした。
横尾山荘、出発。
上高地から歩いて、登山道で何度も遭遇したのがカエル。
登山道の土や石の色と同化していて、遠くから見ても気づかない。
いきなり足元で飛び跳ねたりするまで気づかず、踏んでしまわないかとビックリした。
10匹以上遭遇したのだが、たぶん雨のせいだろうな。
そんなカエルを嫁が素手で捕まえる。
捕まえられて観念し、小さく鳴くカエル。
女子かと思えない嫁の行動は、時々不思議に感じる。
雨が降っている中でカメラが濡れないように撮影したので、
焦点が合ってないのをその場で確認しなかった。
ピンボケである。
横尾から槍沢ロッヂへ登る道は梓川の近くを歩くことになる。
ここら辺の増水が気になっていたのだが、心配する程ではなかった。
念のため、鉄砲水や沢付近での落石には注意していた。
トリカブト。
ここら辺の標高ではたくさん咲いている。
15:40
槍沢ロッヂ到着。
今日はここで小屋泊まりにする。
30分程登ればババ平というキャンプ場もあるのだが、
小屋から離れていることと、雨の中でテントを設営する気が起きなかったから。
素泊まりで一人6,000円。
なんと、小屋の宿泊者はお風呂に入れる!
雨で冷え切った体を十分温めることができた。
それに乾燥室も使える!
山用のレインウェアもここまで大雨だと中に浸透していて、着ていた服はびしょ濡れ。
乾燥室で一晩乾かすことができる!
17:10
自炊場所で夕食の準備。
献立
「チーズフォンデュとパンケーキミックス」
<チーズフォンデュのレシピ>
・じゃがいも 1個
・人参 1本
・雪印の北海道チーズフォンデュセット 1袋
・白ワイン
①じゃがいも、人参の皮を剥き、一口サイズに切り分けて、茹でる。ほんの少し硬めに茹でると歯ごたえが出る。
②旭化成の「フライパン用ホイル クックパー」をフライパンに敷いて、白ワインを沸騰させ、アルコールを抜く。
③チーズフォンデュセット投入。
④チーズが溶けたら弱火にして、じゃがいも、人参を食べる
チーズフォンデュは食べ終わった後にフライパンにこびり付いてしまうので、
クックパーを使うことで食後に苦労することがない。
作るのは簡単で、それほど材料を必要としないのだが、重いのが難点だ。
茹でたじゃがいもと人参。
クックパーを敷いたフライパンでチーズを溶かし、じゃがいもと人参を食べる。
食べ終わった後に、クックパーにチーズがこびり付くと思っていたら、
簡単に剥がすことができて、チーズせんべいになっちゃった。
クックパーの威力なのか?
<パンケーキミックスのレシピ>
・パンケーキミックスの粉 9枚分
・サラダ油
・ハチミツ
①パンケーキミックスの粉を水で溶かす
②フライパンにサラダ油を入れ、焼く
③好みでハチミツを付けて食べる(または、チーズフォンデュに付けて食べる)
普通、卵か牛乳を混ぜるのだが、
どちらも山に持ってくるのは面倒なので水だけで作った。
商品名を控えておくのを忘れたが、水だけでも十分甘いパンケーキが作れた。
9枚分も作っているのは、実は翌日の朝食とするため。
今回の山食事は翌朝の分まで作るという計画なのだ!
パンケーキミックスを焼いているところ。
フライパンに注ぐ生地の量が多いとか、嫁にいろいろ怒られたな・・・。
夕食後、談話室でテレビ見たり、共用インターネットPCで天気予報のチェック。
20:30
消灯。就寝。
■9月5日(月)
<概要>
槍沢ロッヂから槍沢を登り、槍ヶ岳山荘を目指す。
昨日の雨はさらに強くなり、さらにずぶ濡れになりながら槍沢を登る。
周りの景色はほぼゼロ。
翌日から天気が回復するのを信じて・・・。
5:00
起床。
6:00
リュックのパッキングを終え、槍沢ロッヂのロビーで朝食。
前日の夕食時に作っておいたパンケーキだ。
7:20
槍沢ロッヂを出発。
雨は降っているが、さほど強くはない。
30分程歩いてババ平。
ここは槍沢ロッヂのキャンプ場となっている。
梓川沿いに、しばらく平らな道を歩いていく。
8:30
槍沢大曲。
ここから東鎌尾根に上がることも可能だが、槍沢を進む。
平らだった道に少しずつ傾斜が出てくる。
山の上は分厚い雲の中のようだ。
これからあの中に入っていくんだな・・・。
10:50
突然、ハイマツの辺りから「キィィーー!」という動物の鳴き声。
何かと思えば、ニホンザルの群れだった。
20匹ぐらいいただろうか。
世界で最も北に生息するニホンザルはsnowmonkeyと呼ばれ、日本固有種。
厳しい冬を北アルプスで過ごし、温泉に入ると世界に知られたニホンザル達。
秋が近づき、どんどん高所に移動し、ハイマツの実を食べているんだろうな。
11:20
播隆窟(坊主岩小屋)。
槍ヶ岳を開山した播隆が、ビバークした岩屋。
ここに53日間篭もって念仏を唱えていたらしい。
ガレ場の槍沢をひたすら登る。
本来ならこの時点で槍ヶ岳頂上を見ながら歩けるはず。
この後、雨も一向に止まなかったが、最後のジグザグ登りでヘロヘロになり、写真は撮ってない。
この槍沢登りを僕がするのは人生3回目。
分かっていたけど、最後のジグザグ登りはツライわ。
13:10
槍ヶ岳山荘到着。
昨日よりヒドイずぶ濡れ状態で到着。
槍ヶ岳山荘でもキャンプ場はあるが、このままテント設営しても風邪ひくだけだ。
今日も小屋泊まり。素泊まり6,000円。痛い出費だ。
でも、小屋泊まりの特典として、乾燥室が使えること。
さっそく濡れた衣類は乾燥室で干し、寝場所の布団を確認したら自炊室へ。
14:30
少し遅めの昼食。
インスタントラーメン。
日清のカップヌードル・リフィルだ。
食べるのと同時に夕食の下準備もしておいた。
嫁は一眠り。
僕は乾燥室の衣類をたまにチェックしたり、槍ヶ岳山荘の内部を探索してた。
稜線に建っている小屋なのに、ホントでかい山小屋だ。
山小屋のエントランスには1台だけ共用PCがあり、ネットが使える。
天気予報のチェックや、つぶやいたりした。
17:00
嫁を起こして、夕食作り。
外は相変わらずの悪天候で何も見えない。
献立
「散らし寿司の海苔巻きと卵スープ」
<散らし寿司の海苔巻きのレシピ>
・無洗米 2合(でも、実際は4合炊く)
・すし太郎 1袋
・焼き海苔 15枚ぐらい
・旨鮮つまみ むきみ貝直火焼き 1袋
①無洗米を水を入れる(1合に対し250ml、4合で1L)
②水につけた無洗米は1時間以上置く
③米は沸騰するまで強火
④沸騰したら鍋(コッフェル)を持ち上げて吹きこぼれ防止
⑤最小火力で20分そのまま
⑥出来上がった白飯にすし太郎とむきみ貝を混ぜる
⑦焼き海苔で巻いて食べる
散らし寿司に使った米は2合分。
登山に無洗米を持ってきたのは初めての試み。
当然ながら、アルファ米より重かった。
炊き上がった白飯。
いい匂い。
散らし寿司の食材。
しゃもじも持ってきた。
卵スープはインスタント。
出来上がり。
うまい!
散らし寿司に使った米は2合分。
残りの2合分は、
塩を入れて、塩おにぎりにした。
焼き海苔も巻いて、持ってきたアルミホイルで包んだ。
このおにぎりは翌日食べる予定だ。
おにぎりなんて、ちゃんと米炊いて作らないと、アルファ米ではクソ不味い。
自炊室にいた他の人からは、家でご飯作るのと変わんないじゃん!って言われた。
山でのご飯作りも、楽しみに登ってるからなぁ。
夕食後、談話室でテレビ観たり、ストレッチしたりして時間を潰した。
20:30
消灯。就寝。
・・・後編へ。
2010年後半(7月~12月)に見た映像作品メモ
2010年後半(7月~12月)に見た&シリーズものを見終えた映像作品メモ。
前半はこちら。
(再)リピートした作品
(完)シリーズものを見終えた
(テレビ)テレビ放映で
(劇場)映画館でみた
▼2010年7月7日▼
・秘密結社鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~
映画の常識を覆す変なシステムをいきなり取り入れてるところがおもろすぎる。
テレビ版を観てないんだが、総統の夢はすばらしい。
▼2010年7月11日▼
・トイ・ストーリー3(劇場)
笑わせて泣かせて。さすがピクサー!しかし、この映画を最も待っていたのは彼女。
その彼女が前日睡眠不足で鑑賞中に寝てしまった。鑑賞後、超不機嫌になって大変。
▼2010年7月12日▼
・ディパーテッド(テレビ)
スコセッシ監督作品。香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク。
ラストすごいなぁ。こんなのあり?って感じ。
▼2010年8月1日▼
・借りぐらしのアリエッティ(劇場)
「君たちは滅びゆく種族なんだよ」の翔のセリフにはゾクッときた。
意外に面白かったが、この後、映画とは別の理由で彼女と喧嘩したのが辛かった。
▼2010年8月18日▼
・幸福の食卓(再)
彼女には不評だった。
観る人によって感じ方が違うと改めて痛感。
▼2010年8月21日▼
・未来少年コナン(完)(再)
子どもの頃に衛星放送でやってて見入ってた。
大人になっても好きな宮崎駿の作品。ラナー!!
▼2010年8月24日▼
・シャーロック・ホームズ
予告編から気になってたから観た。気楽に観られる。
ロバート・ダウニー・Jrはまってるなぁ。続編作る気満々かな。
▼2010年8月29日▼
・秘密結社鷹の爪 THE MOVIE2 ~私を愛した黒烏龍茶~
吉田くんが総統を説得しているところが泣けた。
相変わらずな作風に脱帽。
▼2010年8月30日▼
・火垂るの墓(再)
ふぅ、鬱る。
そりゃ、英エンパイア誌「落ち込む映画」にも選ばれるって。
▼2010年8月31日▼
・インビクタス/負けざる者たち
やっぱりイーストウッド監督は外れない。素晴らしい映画。しかし、、、
マット・デイモンはボーンのイメージが強く、殴り合ってほしいと思ってしまう。
▼2010年9月1日▼
・インセプション(劇場)
ブラボー!ノーラン監督、ダークナイトから大好きです。
この日、彼女にプロポーズした。
▼2010年9月7日▼
・パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(再)
Blu-rayで1作目からリピート。
・パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(再)
2作目も。。。
▼2010年9月8日▼
・パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(再)
3作目。4作目が楽しみっす。
▼2010年9月10日▼
・バンテージ・ポイント(テレビ)
テレビでやっていたのを彼女に勧められて。
なかなか面白かった。でも、やっぱテレビ版はCM入ってイヤだね。
▼2010年9月18日▼
・マトリックス(再)
はい、急にリピートしたくなる作品。今更語るまでもない。
▼2010年9月20日▼
・マトリックス・リローデッド(再)
2作目。。。
▼2010年9月21日▼
・(500)日のサマー
やっと観れた。公開当時に観てたら気分最悪だったろう。
ほんと、サマーはひどい女だな。ジョゼフ、インセプションにも出てるけど好感。
▼2010年9月23日▼
・東のエデン 劇場版I The King of Eden
うーん。なんか。よくわからん。
▼2010年10月2日▼
・東のエデン 劇場版II Paradise Lost
結論:このシリーズは面白くなかった。タルい。
▼2010年10月4日▼
・マトリックス・レボリューションズ(再)
お帰り、アンダー(ry
▼2010年10月15日▼
・ゲームセンターCX 10.0
課長、「クロックタワー」と「超魔界村」やってたよ。
「超魔界村」懐かしい!「クロックタワー」は2作目からしかやってない。
・ゲームセンターCX 11.0
「ロックマン」と「ワギャンランド」やってた。
「ワギャンランド」懐かしい!!!子どものころ、やりまくってたよ。
▼2010年11月2日▼
・トイ・ストーリー3(再)
Blu-rayでトリロジー買ったので観た。
公開時に劇場で寝てしまった彼女にはしっかり観てもらった。
▼2010年11月8日▼
・アイアンマン2
オラクルのラリー・エリソンが出演してたね。
3作目があったとしてもあまり興味ないかな。
▼2010年11月16日▼
・ゴールデンスランバー
なんだろう。すごく残念だね。
いい俳優使ってるのに、後半からぐだぐだで、通り魔とかも意味不明。
▼2010年12月11日▼
・インセプション(再)
Blu-ray買ったのでリピート。いやぁ、やっぱいい映画です。
翌日、彼女と結婚した。
▼2010年12月11日▼
・グリーン・ゾーン
ポール・グリーングラス監督とマット・デイモン、再び。
やっぱ強いマット・デイモンが好き。
▼2010年12月20日▼
・アンドリューNDR114(再)(テレビ)
テレビでたまたまやってるのを観た。
▼2010年12月29日▼
・マトリックス・リローデッド(再)
嫁がまだ観てないということで。
ニコ動で松岡修造のホットリックスが観るきっかけに。
▼2010年12月30日▼
・ファイト・クラブ(再)
高校生の時に観て衝撃を受けた。
フィンチャーのファンです。
前半はこちら。
(再)リピートした作品
(完)シリーズものを見終えた
(テレビ)テレビ放映で
(劇場)映画館でみた
▼2010年7月7日▼
・秘密結社鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~
映画の常識を覆す変なシステムをいきなり取り入れてるところがおもろすぎる。
テレビ版を観てないんだが、総統の夢はすばらしい。
▼2010年7月11日▼
・トイ・ストーリー3(劇場)
笑わせて泣かせて。さすがピクサー!しかし、この映画を最も待っていたのは彼女。
その彼女が前日睡眠不足で鑑賞中に寝てしまった。鑑賞後、超不機嫌になって大変。
▼2010年7月12日▼
・ディパーテッド(テレビ)
スコセッシ監督作品。香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク。
ラストすごいなぁ。こんなのあり?って感じ。
▼2010年8月1日▼
・借りぐらしのアリエッティ(劇場)
「君たちは滅びゆく種族なんだよ」の翔のセリフにはゾクッときた。
意外に面白かったが、この後、映画とは別の理由で彼女と喧嘩したのが辛かった。
▼2010年8月18日▼
・幸福の食卓(再)
彼女には不評だった。
観る人によって感じ方が違うと改めて痛感。
▼2010年8月21日▼
・未来少年コナン(完)(再)
子どもの頃に衛星放送でやってて見入ってた。
大人になっても好きな宮崎駿の作品。ラナー!!
▼2010年8月24日▼
・シャーロック・ホームズ
予告編から気になってたから観た。気楽に観られる。
ロバート・ダウニー・Jrはまってるなぁ。続編作る気満々かな。
▼2010年8月29日▼
・秘密結社鷹の爪 THE MOVIE2 ~私を愛した黒烏龍茶~
吉田くんが総統を説得しているところが泣けた。
相変わらずな作風に脱帽。
▼2010年8月30日▼
・火垂るの墓(再)
ふぅ、鬱る。
そりゃ、英エンパイア誌「落ち込む映画」にも選ばれるって。
▼2010年8月31日▼
・インビクタス/負けざる者たち
やっぱりイーストウッド監督は外れない。素晴らしい映画。しかし、、、
マット・デイモンはボーンのイメージが強く、殴り合ってほしいと思ってしまう。
▼2010年9月1日▼
・インセプション(劇場)
ブラボー!ノーラン監督、ダークナイトから大好きです。
この日、彼女にプロポーズした。
▼2010年9月7日▼
・パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(再)
Blu-rayで1作目からリピート。
・パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(再)
2作目も。。。
▼2010年9月8日▼
・パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(再)
3作目。4作目が楽しみっす。
▼2010年9月10日▼
・バンテージ・ポイント(テレビ)
テレビでやっていたのを彼女に勧められて。
なかなか面白かった。でも、やっぱテレビ版はCM入ってイヤだね。
▼2010年9月18日▼
・マトリックス(再)
はい、急にリピートしたくなる作品。今更語るまでもない。
▼2010年9月20日▼
・マトリックス・リローデッド(再)
2作目。。。
▼2010年9月21日▼
・(500)日のサマー
やっと観れた。公開当時に観てたら気分最悪だったろう。
ほんと、サマーはひどい女だな。ジョゼフ、インセプションにも出てるけど好感。
▼2010年9月23日▼
・東のエデン 劇場版I The King of Eden
うーん。なんか。よくわからん。
▼2010年10月2日▼
・東のエデン 劇場版II Paradise Lost
結論:このシリーズは面白くなかった。タルい。
▼2010年10月4日▼
・マトリックス・レボリューションズ(再)
お帰り、アンダー(ry
▼2010年10月15日▼
・ゲームセンターCX 10.0
課長、「クロックタワー」と「超魔界村」やってたよ。
「超魔界村」懐かしい!「クロックタワー」は2作目からしかやってない。
・ゲームセンターCX 11.0
「ロックマン」と「ワギャンランド」やってた。
「ワギャンランド」懐かしい!!!子どものころ、やりまくってたよ。
▼2010年11月2日▼
・トイ・ストーリー3(再)
Blu-rayでトリロジー買ったので観た。
公開時に劇場で寝てしまった彼女にはしっかり観てもらった。
▼2010年11月8日▼
・アイアンマン2
オラクルのラリー・エリソンが出演してたね。
3作目があったとしてもあまり興味ないかな。
▼2010年11月16日▼
・ゴールデンスランバー
なんだろう。すごく残念だね。
いい俳優使ってるのに、後半からぐだぐだで、通り魔とかも意味不明。
▼2010年12月11日▼
・インセプション(再)
Blu-ray買ったのでリピート。いやぁ、やっぱいい映画です。
翌日、彼女と結婚した。
▼2010年12月11日▼
・グリーン・ゾーン
ポール・グリーングラス監督とマット・デイモン、再び。
やっぱ強いマット・デイモンが好き。
▼2010年12月20日▼
・アンドリューNDR114(再)(テレビ)
テレビでたまたまやってるのを観た。
▼2010年12月29日▼
・マトリックス・リローデッド(再)
嫁がまだ観てないということで。
ニコ動で松岡修造のホットリックスが観るきっかけに。
▼2010年12月30日▼
・ファイト・クラブ(再)
高校生の時に観て衝撃を受けた。
フィンチャーのファンです。
2010年に観劇した作品メモ
2010年に観劇した作品メモ。
▼2010年2月10日▼
・タンバリンプロデューサーズ 第5回 公演「ひみつのアッコちゃん」
@ザムザ阿佐ヶ谷
こちらに書いてます。
▼2010年2月19日▼
・小林賢太郎 LIVE POTSUNEN 2010 『SPOT』
@横浜BLITZ
こちらに書いてます。
▼2010年3月12日▼
・上海バンスキング
@Bunkamura
こちらに書いてます。
▼2010年5月23日▼
・Pal's Sharer第7回公演「メトロポリスプロジェクト~ここは楽園~」
@小劇場 楽園
初めて下北沢に行って観劇。演劇の街って感じだったなぁ。
あと、雑貨とかもたくさんあった。
▼2010年6月23日▼
・NODA・MAP 第15回公演「ザ・キャラクター」
@東京芸術劇場
野田秀樹の演劇を直接観劇したのは初めて。すんごい動き回る。
しかし、席が悪かったな。もっと近くで宮沢りえを見たかった。
▼2010年8月13日▼
・清水宏の「OVER THE RAINBOW」
@萬劇場
喋くり倒す。観客をいじりまくる。汗だく。時々意味不明。
オラオラオラオラ!!
▼2010年10月23日▼
・DANCE PLATFORM 2010 「ダンスプラネットNo.33」 A プログラム
@新国立劇場
コンテンポラリーダンス。彼女の学生時代の友人が出演しているということで。
しかし、「なんてコメントしたらいいか分からない」が僕の感想だった。
▼2010年11月4日▼
・第0楽章 Vol.1「あくびと風の威力」
@渋谷spaceEDGE
彼女の友人が出演。重たくこってり作品。細かいツッコミがあったが全体的には◎。
NODA・MAP並みに動き回るが、狭い劇場でちょっと危なく感じた。ハサミ投げてるし。
▼2010年12月3日▼
・《彼》と旅をする20世紀三部作 #3 「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」
@彩の国さいたま芸術劇場
演劇ってお話ありきだと思ってたけど、お話をあまり気にしなくていい演劇だった。
でも、面白かった。この劇団の次は野外ステージで観劇したい。
▼2010年2月10日▼
・タンバリンプロデューサーズ 第5回 公演「ひみつのアッコちゃん」
@ザムザ阿佐ヶ谷
こちらに書いてます。
▼2010年2月19日▼
・小林賢太郎 LIVE POTSUNEN 2010 『SPOT』
@横浜BLITZ
こちらに書いてます。
▼2010年3月12日▼
・上海バンスキング
@Bunkamura
こちらに書いてます。
▼2010年5月23日▼
・Pal's Sharer第7回公演「メトロポリスプロジェクト~ここは楽園~」
@小劇場 楽園
初めて下北沢に行って観劇。演劇の街って感じだったなぁ。
あと、雑貨とかもたくさんあった。
▼2010年6月23日▼
・NODA・MAP 第15回公演「ザ・キャラクター」
@東京芸術劇場
野田秀樹の演劇を直接観劇したのは初めて。すんごい動き回る。
しかし、席が悪かったな。もっと近くで宮沢りえを見たかった。
▼2010年8月13日▼
・清水宏の「OVER THE RAINBOW」
@萬劇場
喋くり倒す。観客をいじりまくる。汗だく。時々意味不明。
オラオラオラオラ!!
▼2010年10月23日▼
・DANCE PLATFORM 2010 「ダンスプラネットNo.33」 A プログラム
@新国立劇場
コンテンポラリーダンス。彼女の学生時代の友人が出演しているということで。
しかし、「なんてコメントしたらいいか分からない」が僕の感想だった。
▼2010年11月4日▼
・第0楽章 Vol.1「あくびと風の威力」
@渋谷spaceEDGE
彼女の友人が出演。重たくこってり作品。細かいツッコミがあったが全体的には◎。
NODA・MAP並みに動き回るが、狭い劇場でちょっと危なく感じた。ハサミ投げてるし。
▼2010年12月3日▼
・《彼》と旅をする20世紀三部作 #3 「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」
@彩の国さいたま芸術劇場
演劇ってお話ありきだと思ってたけど、お話をあまり気にしなくていい演劇だった。
でも、面白かった。この劇団の次は野外ステージで観劇したい。