デザインに役立つタイポグラフィ – 期待を裏切らない代表的なフォントとは？

激安CDKの購入ならこちら http://www.xwin.jp/

セリフ体のトップ5

セリフ体は兄弟フォントのサンセリフ体よりも古風な雰囲気のフォントですが、必ずしもフォーマルで形式張ったものではありません。ここで紹介する５種類のセリフ体は段落のタイプセットや美しいイタリック体を作る際、見栄えの良いヘッダーを設定するのに適したフォントとしてデザイナーが選んだものです。これらのほとんどは何世紀も前から使用されてきた、期待を裏切らない代表的なフォントですが、いくつかは最近のモダン・クラッシックなものです。

1. Caslon

Calsonは1722年にイギリスの植字工、William CasionがデザインしたOld Style書体で、ヨーロッパだけではなく、それ以外の地域でも人気となりました。また、植民地時代のアメリカでも書籍や事務的な資料、そして独立宣言の文書でも使われました。

Casionは古典的な書体ですが、現代的なレイアウト使ってもいまだに新鮮でスタイリッシュ。　本や雑誌、斜字体で抜粋見出しに使ってみてはいかがでしょう。招待状やメニューの見出しにはイタリック体のアンパサンドを使うと非常に見栄えが良くなります。　デザイナーや植字工の間で「迷ったらCaslonを使え」という格言があるのも納得です。

雑誌でのCaslon利用例 by Mark Brooks: Adobe Casion Pro と現代的なセリフ体、Neutraを組み合わせた例

2. Baskerville

BaskervilleはCaslonなどの曲線を多用した書体の後継フォントです。1750年にイギリス人植字工のJohn Baskervilleがデザインした書体で、Caslonよりもシャープで縦長。そのため、Caslonよりもシリアスな印象を与えます。

Baskervilleはビジネスや小説や法事書類、新聞などフォーマルなメディアに適しています。この書体は長文など、大きなテキスト・セットで使う時に本領を発揮します。十分な行間とマージンをとったこの書体の美しい見た目は他のどんなフォントにも引けを取りません。

書籍でのBaskerville利用例： ’25 Layouts introducing Baskerville’ by Eman Ahel

3. Garamond

オールドスクールのセリフ体のリストからGaramondは外せません。手描きの自然な曲線をベースにした美しいデザインはロマンチックさとフォーマルさの両方を兼ね備えています。

Garamondの派生フォントは数多くありますが、そのデザインは16世紀にフランスの印刷職人、Claude Garamond氏が作り上げた書体に由来します。デザイナーならばほとんどの人が知っているAdobe Garamondも1989年にRobert Slimbach氏がGaramondをベースにデザインしたものです。

上品で優雅、美しい書体をお探しならGaramondが最も適した書体でしょう。また、このフォントは他の類似のセリフ体よりも印刷の際に使うインクの量が少なく、最もエコな書体の1つでもあります。 Garamondはヘッダーだけでなく、本文テキストとしてもおすすめなので、積極的に使ってみてはいかがでしょう。