Photoshopのトーンカーブ調整ツールを使ってみよう！

トーンカーブ調整ツールの恩恵を受けるのは写真家だけではありません。　グラフィックデザイナーは、時としてプロジェクト全体のスタイルや美しさと合わない画像の調整作業をしなければならないこともあります。　そんな場面で活躍するのが、 Photoshopのトーンカーブ調整ツール。実際に使ってみて、画像の調整効果を確かめてみましょう。　カバー画像：MyraMyra

調整レイヤーを追加する

Photoshopのすばらしい機能のひとつは調整レイヤーです。　元の画像に一切変更を加えることなく様々な効果を適用し、見た目を調整することができます。　調整レイヤーは通常レイヤーのようにオン・オフ可能で、気に入らない場合はいつでも戻って調整できます。

トーンカーブ調整レイヤーを追加するには、レイヤーパレットの下部にある調整レイヤーアイコンをクリックします。　リストから曲線を選択。設定が「プロパティ」ウィンドウに表示されます。　尚、レイヤーとプロパティをスタックにグループ化することをおすすめします。（こちらのアニメをご参照ください。）

プリセットを使用する

Photoshopには、カーブパレット内で使用するプリセットが用意されています。　まずプリセットの利用例をご覧ください。

暗いトーンカーブ

明るいトーンカーブ

プリセット使用すると、カーブパレット内にポイントが追加され、高くするとソフトな方法で輝度が増加し、逆は暗くなります。　例えばグラフの中央にある点を下げると写真が暗くなります。

コントラストプリセット

コントラストプリセットを使うと、S字カーブ状の、複数の点がカーブパレットに追加され、明るさとコントラストの両方が変化します。

クロスプロセス・プリセット

クロスプロセスは個々のRBGカラーチャネルを調整して、画像に効果を加えます。　例えば写真をヴィンテージやフェード風に見せるのに便利なプリセットです。

ここまでカーブパレットの線の形によって画像がどのように変更されるかを見てきました。　グラフの張横にある点をちょっと上下するとソフトな方法で明るさが変化します。　S字カーブは明るさと暗さと同様にコントラストを調整できます。　手動でポイントと図形を追加して、それらが画像にどのように影響するかを試してみてください。

ライトスライダーとダークスライダー

コントラストの変更だけでなく、より劇的に明るく・暗くするために、グラフの下部にあるスライダを使用してみましょう。

ライトスライダー

ダークスライダー

左側のダークスライダーを使用すると点がグラフの一番下に移動して暗さを強調し、右側のライトスライダーを使用すると点がグラフの一番上に移動して明るさを強調します。　色やトーンを大きく変化させる場合には、スライダーを使ってみてください。

S字カーブをマニュアルで作成

先ほどグラフの中間点をドラッグすると、明るさとコントラストをソフトな方法で増加・減少できます。　グラフの線の真ん中をクリックして、上下に移動することで写真の変化をご確認ください。　上は明るく、下は暗くなります。

点を追加してグラフ上にS字カーブを作成すると、画像のグレーレベルを調整でき、中間調を強調してコントラストのある画像に仕上げます。　複数のポイントを加えることでさらに細かい調整ができます。

線の下部に点を追加してわずかに上げることで、暗いトーンを増やすことなくシャドウトーンを微妙に増やすことができます。　これは画像の暗すぎる部分を持ち上げるのに役立ちます。線の上部に2番目の点を追加して少し下に下げると、グレーを少し下げて、トップの明るさに影響を与えずにソフトなトーンバランスを実現します。

ご紹介をしたトーンカーブ調整ツールを楽みながら使ってみてください。　調整をやり過ぎた場合も。いつでも元に戻ってやり直しできます。　最後になりますが、調整レイヤーの追加を忘れないでくださいね。

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