思ったより少なかった!?Σ(゚Д゚)
・・・・・・こんなに少なかったっけ?(;´・ω・)
という訳で、内容が偏りまくってます。(´・ω・`)
サイボーグ009全作を網羅したメディアファクトリー刊行の完全版。
ただし、時代背景などを考慮して特に「移民編」は大幅な改変(基本設定)が行われてしまっています。
まあ、今年にオリジナル版を再現したコミックが発売予定なのですが・・・・高いw
言わずと知れた石ノ森章太郎のライフワークとも呼べる代表作。
「黒い幽霊団」によって改造された試作型サイボーグの9人とギルモア博士が脱走し、黒い幽霊団と戦い、その後も世界のあらゆる事件や紛争、時には宇宙で起きた出来事にも巻き込まれつつ戦っていく・・・・そして戦いだけでなく、彼らの「日常」をも描くバラエティに富んだ内容であり、時代を超えて今も愛され続けている。
掲載誌も多岐に亘り、少女漫画誌やマニア向け青年誌、出版社の枠も越えて描き続けられた。
また、終わるべきところで終われなかったという想いもあり、壮大な完結編を構想し、ほぼ構想が固まったところで先生がこの世を去られたのは残念である。
コンプリートブックはシリーズを総括した解説本である。
仮面ライダー漫画コレクションでも紹介したが・・・
仮面ライダーの原作コミックの完全版。
ショッカーにより改造された本郷猛は「大自然の使者」仮面ライダーとして戦いを始める。
導入部はテレビシリーズと同じ始まり方をするが、立花藤兵衛が「本郷家」の執事であったりと設定が異なる。(本郷家は資産家もしくは名家)
仮面ライダーの排除を本気で考えたショッカーは同型の改造人間12体による総攻撃を敢行。
善戦むなしく本郷は命を落としてしまう。(13人の仮面ライダー)
12人の仮面ライダーの一人だった一文字隼人は本郷との戦いにおいて洗脳が解け、本郷とに戦いに生き残った残りの仮面ライダーを倒し、本郷の意志を継いで仮面ライダーとして戦う事になる。かろうじて頭脳のみ保存に成功した本郷と意識をリンクし、ふたりで仮面ライダーとして戦う。
※最終エピソード「仮面の世界」において、アンドロイドボディに本郷の頭脳を搭載した仮面ライダーが登場する。
サンワイドコミック版。
80年代のサンワイドコミックは侮れないラインナップである・・・・(;´・ω・)
※過去記事参照。(マジンガーコレクション他)
人間の善と悪をピノキオをモチーフに描いた名作。
週刊少年サンデーに連載され、多忙を極めた時期であった事もあり、作画協力した石ノ森プロの画風に合わせているため同時期の作品よりもディフォルメがかかっている。
テレビ版で言うキカイダー01までの内容となるが、01以降の展開は完全にオリジナルとなっており、テレビでは完全体として登場していた01が完全どころかキカイダーに搭載されている「良心回路」が搭載すらされておらず、善悪の判断がつかない存在として描かれ、テレビ未登場のキカイダー00(ダブルオー)も登場する。
最終局面、ハカイダーにより「服従回路」(どんな悪事も命令のままに行える回路)を植え付けられ、「善」と「悪」の「心」を手に入れたキカイダー・ジローはハカイダーの手下に改造されてしまった「兄弟たち(01、00、ビジンダー)」を「殺し(破壊し)」旅に出る。
果たしてピノキオは人間になって幸せだったのだろうか?
特撮時代劇ヒーロー番組の原作。
テレビとは異なり、敵のボスが実の父であり、今まで倒してきた敵が全て「兄弟」だったという衝撃のラストシーンが印象的。
キカイダーの後半と並行して週刊少年サンデーに連載された。(すげえなw)
同名特撮ヒーロー番組の原作となるが、タイトル以外はほぼ別物。
主人公が高校生となり、さらに名前すら違う完全に別人となっている。
途中、キカイダー・ジローのその後が描かれる「ギターを持った少年」というエピソードがあり、イナズマンと戦い、「服従回路」が破壊され「元に戻る」という・・・・
子供心に「台無し!?Σ(゚Д゚)」と思ったのは秘密である。(´・ω・`)
週刊少年マガジン連載の同名特撮ヒーロー番組の原作。
人間とロボットのバディ刑事物。ベテランの老刑事の元にロボット刑事Kが送り込まれコンビを組むことになる。合理的に行動し、「人間」を理解しようと「苦悩」するロボットの姿が描かれた名作。
石ノ森章太郎自身による同名特撮ヒーロー番組の原作。(コミカライズといってもよい)
基本設定は同じであるが、最終話が敵の立体映像に翻弄され街が崩壊するというなかなか興味深い内容で印象が強いw
仮面ライダーの原作者として知られる石ノ森章太郎だが、実際にコミックとして描いたのは「仮面ライダー」と本作、そして「Black」のみである。
他には本書に収録された絵コンテ漫画「キミは仮面ライダーをみたか?!」も収録。
漫画家と映画監督のどっちになるか悩んでいたというくらいに映像に興味のあった石ノ森先生らしい作品。
余談だが、石ノ森章太郎の作風は独特のコマ割り、そして構図等「画で魅せる演出」が取り入れられ、唯一無二の個性となっている印象が強い。
そしてテレビシリーズの仮面ライダーで監督をした回があるのだが、まさしく石ノ森章太郎漫画の演出がなされており、独特の雰囲気を醸し出していた。一見の価値あり。
週刊少年サンデーにテレビの放送に合わせて連載された。
しかしながら、主人公など登場人物や組織名こそ同じだが、ビジュアル面でも物語面でも全くの別物となっている。
改造人間となった南光太郎の「自分探し」の物語である。
「おれは誰だ!?」から始まり「おれは誰だ!?」で終わる構成は秀逸。
・・・・・これをそのまま映像化して欲しかったわ・・・(BLACKSUNを観ながら)
石ノ森章太郎が描いた自身をモデルにしたキャラの登場する作品集。
自伝的内容にもなっており興味深い。
最近発売された石ノ森章太郎を特集した書籍。
過去に行われたインタビューや関係者の証言を纏めた物が多いが、目玉は「サイボーグ009完結編」の構想ノートや資料が掲載されている点である。
・・・・・もっとあると思ってたんだが少なかったな。
しかも映像化作品ばっかw
以下は関連本(仮面ライダーは除く)。
息子(長男)である小野寺丈によるサイボーグ009完結編ノベライズ。
続刊は出版されなかった。
後年発売された文庫版。
全3巻で完結まで描かれた。
1巻、2巻で9人のサイボーグたちのそれぞれのエピソードが展開され、3巻で覚醒、最終決戦が描かれている。
「世界」そのものの秘密が語られるという前代未聞の壮大なストーリーとなっている。
・・・・ぜひ御自身で描いた萬画で見てみたかったものである。(真顔)
石ノ森プロによりコミカライズされた完結編。
ビジュアル化が困難な内容を良く描いたと言いたいが、やはり石ノ森章太郎独特の「間」や「画で魅せる構成」は再現出来ていない。
※先生自身「全10巻くらいになる」と仰っていたのが半分の5巻で収まっているのが「内容を追っているだけ」である事を証明してしまっている。やはり石ノ森章太郎は唯一無二の萬画家であったと思い知らされる。
しかしながら、「読みやすい」形で作品を発表してくれたことには感謝しかない。
映画公開当時に発売された書下ろしコミカライズ。
チャンピオンREDで岡崎つぐおにより連載された。
「並行世界」を題材に描く新解釈のエピソード。
この設定ならシリーズ化も可能だと思われるが・・・・・
岡崎つぐお自身、過去に「009の影響を受けた」的発言してたと記憶してるのだが?
そういった意味でも描いて欲しい漫画家の一人であったので願ったり叶ったり。
早瀬マサト&石ノ森プロによるエイトマンとのコラボ作品。
チャンピオンREDにて連載。秋田書店のサンデーコミックスを模したデザインのカバーが秀逸w
今月、旧テレビアニメサイボーグ009の名作エピソードのコミカライズ「太平洋の幽霊」のコミックも発売。
石ノ森章太郎と平井和正の合作を原典とし、様々なバージョンがある「幻魔大戦」シリーズに新たな解釈を加えて石ノ森キャラクター達も加えた一つの結末。
マルチバースを盛り込み、すべての「幻魔大戦」が繋がる意欲作。
東北復興支援プロジェクトとして発売された読み切り作品集。
島本和彦により「サイボーグ009天使編」のその後が描かれた。
島本解釈によるもう一つの結末。
仮面ライダーのデザイン案のひとつであった「スカルマン」。
そのスカルマンの続編として石ノ森章太郎自身が島本和彦を指名し「好き勝手に」描かせた。
「ヒーロー誕生前夜」的物語として結実した島本和彦にしては終始シリアスな作品。
石ノ森章太郎と島本和彦による実用書。
主人公こそ帯にあるオリジナルキャラだが、作中に登場するキャラはサイボーグ00ナンバーだったりとツッコミどころが満載w(内容は大真面目)
21世紀の新解釈と技術で描く劇場用CGアニメ「009RE:CYBORG」のノベライズ。
本作のプロモーション映像を見た時の衝撃は忘れられない。
賛否はあったが個人的には009の持つ可能性が一気に広がった。
岡崎つぐおの漫画と併せて009のその後を期待させた。
他にはCYBORG009 CALL OF JASTICEのコミカライズ等も持っているが撮り忘れたw
こうしてみると自分にとっての石ノ森章太郎は009と特撮ヒーロー番組の原作者という印象だったんだなあ・・・・と思い知らされた。(;´・ω・)
次回は・・・・柴田亜美の世界。