先日、宇佐の県立歴史博物館に行ってきました。
今回の目的は
「経塚」
恥ずかしながら自分もよく知らなかったのですが、平安時代、末法思想が広がる中で釈迦入滅から56億7000万年後に現れるとされた弥勒菩薩の信仰も盛んになり、「弥勒の時代」の到来に備えて経典を埋納するのが流行したそうで、特に盛んだった畿内や北部九州には多くの経塚が作られたとのことです。
自然の岩に佛を刻んだ磨崖仏で有名な国東半島ですが、そんな信仰の形もあったんですね。
ちなみに上は博物館のロビ-に設置された磨崖仏のレプリカ。
多くは木や銅板だったようですが、自分が心打たれたのはこれでした。
一字一経石というもので、ひとつひとつの石にひと文字ずつお経を書き込んでゆくものです。
ちなみにこの展示品は撮影OKでした。
石ならそこらに転がっているので(笑)元手はかからないかもしれませんが、集めるのはかなり大変だったと思います。
けれども、激しい情熱があったからこそ成すことができたんでしょう、それは磨崖仏を彫った人と同じ、強い信仰心。
一個一個の石、一文字一文字に祈りを込めて、末世の世界で救いを求める心。
学ぶべき物事は無限に存在しますね。
帰りがけ、ついでに大分市歴史資料館にも立ち寄りました。
こちらにも興味があったので^^
自分の地元からほど近いところに刀工の町があったなんて、これも知りませんでした。
美しい日本刀をたくさん見せていただきました、ありがとうございました(>人<)