ベラスケス「ラス・メニーナス」(女官たち)
今回は17世紀スペインバロック期に
最も活躍した宮廷画家の
ディエゴ・ベラスケス を取り上げる。
ベラスケスの顔は余り知られていないようだが、
この絵には自分自身を描いている。
左側でキャンバスの前で筆をもって、
立っている男性がベラスケスだ。
そして、この絵は王女を中心とした宮廷の日常を
描いた「ラス・メニーナス」(女官たち)である 。
なんと美しい絵なのだろう。
宮廷にはこのようなアトリエがあったのだ。
中央には王女マルガリータがいる。
まるで人形のように・・・・・
ちょっと気取って胸を張って、
おませなポーズをとっている。
小さな王女にはたくさんの女官が付いているようで、
年齢も様々なようだ。
そして気になるのは右に居る女性たちだ。
ちょっと調べてみると、
体は小さいが大人の女性のようで、
奴隷?だというのだ。
隣の小さい子は犬を踏みつけている。
とても残酷な場面を見てしまった。
華やかな宮廷の美しい絵、
と思って見ていたが、少々ショックを受ける。
一般の人にとって閉鎖された宮廷の日常生活は、
誰も知らない場所だけに謎めいてはいるが・・・・・。
ベラスケスは宮廷に出入りするうちに、
いろいろなことを見、体験し、
それを少しだけ世間に覗かせようと悪戯ごころで、
こんな絵を描いたのではないだろうか。
深読みかもしれないが。
この絵には
秘められた謎があるような気がしてならない。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は
この宮殿のアトリエへ・・・・・
