先日もチラッと触れたがウッチーという男について少し書こうと思う。

このウッチーという男、オレの地元の後輩なのだがこの男を一言で簡潔に表すなら

『なんでも不器用にこなす男』である。

このキャッチフレーズは本人も認めている。

ちなみにオレ的には

『少しだけ、とても残念な男』という言葉で表現される。

このウッチーという男、なんでもこなすと言われるだけあって非常に多趣味である。バス釣り・ゴルフ・ラジコン（車）・オートバイ（改造モンキーみたいなやつ）・パチンコパチスロ・そして地区のソフトボールにトリムバレーまでこなしている。

いつ家でゆっくりしてるのか？

そして不器用と言われるだけに、どれも極めている物はない。

それでは彼の残念具合を少しばかりだが紹介しよう。

ある日、オレが野池から帰った直後にウッチーから電話、「飯奢るんで戻ってきて貰える？」何事かと思い、真っ暗な野池に戻ると…

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車、落としてる……

散々通い慣れた池のはず

右手方向は高低差10m近い法面、よくこの状態から下車できたものだ。

その数日後、また着電。

また何やら落としたらしい…

「今回は自分で引き上げましたよ」と事後報告からの写メ。

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バッテリー……

「浅めの池でよかったッス」と報告もらいました。そういう問題ではない気がするが…何故そんなにおっちょこちょいなのか？

そんな、おっちょこちょいの彼だからロッドを折るなんて日常茶飯事。

エレキやバッテリーは車に積んであるのにボートを積まずに現場に来ちゃったり、フローターに穴開けて沈みかけるのも去年は2回あった。

そんなウッチー、変なところで負けず嫌い。釣り具屋へ買い物に行くと必ずオレより沢山のルアーを買う、またはオレより高額な支払いをする。「目ぼしいの無いッスねぇ」とか言いながら1万円近い買い物をする。なんでそんなに買うのか聞くと「今日は1万円使うって決めてきたもんで」と…

何を買うかではなく、いくら使うかに重きをおいているのである。

買い物するとスタンプを押してもらえる某チェーン店で買い物した時も、あと100円買い物すれば5個押してもらえるという状況で小物でも買えばいいのに、数秒迷ってこの日1度も触っていないジョイクロ買ってた。結局買い物額が1万円を超えた。キャンペーン中だったので商品券1000円をもらっていた。彼は喜んでいたが誰がみても、まんまと罠に掛かっているようにしか見えない。

今年のキープキャストではあまり買い物をしていなかった。

欲しい物が自分でもよく分からんらしく買わなかったらしいが、その反動なのか帰りに寄ったマイルストーンでこんな物を買っていた。

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なんなんでしょう？このキテレツルアーは。

この時もレジに来るまでこのルアーは手にしていなかったのだが支払い寸前でコレを持ってきた。店長も少し驚いていた。

数日後、「あのルアー思うように動かないッスよ～」と愚痴ってきたので、あの手のルアーはイジって楽しめばいいと伝えると、オークションで同じやつをもう一個落札していた。

ひとつは部品取りらしい…

やはり少しだけ残念なヤツだ。

ある週末の朝、野池の堰堤で釣りをしている人がいた。白いズボンを履いているがやけに細い。近づいてみるととウッチーだ。

よくよく見れば野球のユニフォームを着て釣りをしている。

聞けば野池近くのグランドでソフトボールの試合がこの後あるらしく早目に到着して釣りをしているとの事。

そこへチームメイトから1本の電話。「人が集まらないから棄権する」だって（笑）

さらに棄権したので負け試合になるからこの後の試合で審判をやらされる事になる（負け審判）

試合会場にチームメイトが1人もいない状況で試合もしていないのにユニフォームを着て審判をやっている彼が残念で仕方ない。

ちなみに野球経験はゼロだ。

う～ん…

思い出せばまだいくらでもある、まことに残念な男の話。書き疲れたんで続きは後編ってことで。

あっ、

野池でウッチーを見かけても決して指をさして笑ったりしないでくださいね。

くれぐれもよろしくお願いします。

長々お付き合いありがとうございます。

では、後編でお逢いしませう。