なんだかこう・・・何につけモチベーションが上がりません。
だから更新も出来なくてですね・・・って、そりゃ嘘だけどw
でもまぁ、ホントにこういう事態になっちゃって、まさかの志村けんの死なんかがあって、ちょっとばかりメンタルが疲れちゃってるのは事実。
いやぁ・・・志村がコロナに殺されるとはねぇ。
主演映画降板って話が出た時に嫌な予感はしたんだけど、ショック大きかったわ。
まぁ、日本中が大ショック受けたって話ではあるんだけども、笑いを意識して生きて来た人ってのは、単に受け身で笑ってただけの人達とは受け止め方が全然違う訳ですよ。
俺なんかもずっとムードメーカーの立ち位置で子供時代を過ごしたんで、単に笑って観てた以上の影響を受けてまして・・・ある意味で現実的なヒーローの一人というか。
世代的に、漫才ブーム辺りから笑いに関する影響は大きくてですね、その頃のドリフの影響も多大でした。
俺がタイムリーに知るドリフターズは、もうすっかり志村ありきのドリフで、『ドリフ=志村』 みたいに捉えてた訳ですよ、殆ど。
とにかくあの頃の志村けんは神懸かった勢いがあって、ギャグからキャラから次々と披露して、それらをいちいちブームにしてましたからね。
そういうのを俺ら子供は真似したりして楽しんでて、''如何に恥ずかしげも無く真似出来るか'' みたいなトコでクラス人気を獲得してた感があります。
俺らなんかは関東の子なんで、単に ''バカになり切れるか'' というトコで勝負してた子ばっかりだったけど、俺はもう一歩踏み込んで ''間の取り方'' なんかも意識してました。
そういう意味では、関東よりも関西の子みたいな ''笑いに対する意識の高さ'' があったんでしょうね。
だから、小学生時代に対人関係でトラブった事も無いし、いじめとか露骨に嫌われたりとかも皆無でした。
俺にとって、笑いは偉大で万能な武器だった訳です。
当然、そんなのは中学になると通じなくなって来たんですが・・・それでも武器としての笑いに俺は助けられ続けて来たし、『人を笑わせる、楽しませる』 っていうスタンス無くして人間関係の構築も出来なかったので、エンタメ業界の有名人ってのは、俺にとって教科書的な存在でもある訳です。
だからこそ、志村けんの死は師匠が死んだみたいな感覚もどっかあって、負けないはずのスーパーヒーローが呆気無く敵に殺されてしまった様な、そんな衝撃もありました。
とは言え、笑いのヒーローは自分が悲しみのアイコンにされるのを嫌うはずなんで、リスペクトを口にしながらいつまでもブルーになってるのも違うっていうね。
結局、志村けんという偉大なコメディアンを亡くして尚、コロナによるパンデミックは全く収束されずにいる訳で、世界中に立ち込めている暗雲は、そのまま人々の心を映し出している様な状況。
正直、困難ばっかりのクソ人生に慣れてる俺ですらこの現状は多少キツいと感じてるので、普通に生きて来た大多数の人達はよっぽどキツいんだろうなぁと思ってます。
鬱々としたオーラを隠し切れない人達がワラワラ居るし、人類規模の ''挫折'' に動揺と困惑しか出来ない人達もワラワラと見受けられるので・・・ホントに気の毒だなぁと。
それにしても、庶民に金をバラ蒔いて善人振ってた悪趣味なあの社長とか、こういう事態にはちっとも金蒔かないのな。
俺ならとっとと風俗業界とか二丁目界隈なんかに大金落としてるけどね、一生感謝され続けたいなら。
ってか、政府の対応も酷すぎだから、コロナが終息したらしたで日本の混乱は必至ですね。
国防で戦闘機だのミサイルだの当たり前に買ってる訳だから、その1つや2つ分を補填に回せば国債発行せんでも済むんじゃねぇの?・・・的なね。
平時じゃない状況下にも関わらず、まるで平時の様に金払いの悪い政府ってなんだろう・・・テロでも煽ってるんでしょうかね。
まぁ、あくまで民主主義国家を謳ってる以上、いざとなれば国民総出の勢いで文字通り政治家共の首を刎ねたら良いんだけどね、それはコミュニティにおける ''正義'' だから。
やれやれ・・・愚痴が止まらんなw
もうね、色々と欲求不満なんですよ、みんなもだろうけど。
なんてのか・・・鬱々と生きるのは俺だけで充分だろとか思いつつ生きてる反面、こういう思いをみんなも少しは実感したら良いと思ってたりもして・・・これぞアンビバレンスw
まぁ、どっかでざまぁみろ的な思いもありつつ、黒く染まり切れない自分に苛立つというか・・・暴れるんじゃなく奇行に奔りたいというか・・・解んねぇか、こんなのw
さて・・・キリがないので駄文はもう止めますw
こういう状況の中、なんか少しでも暇潰しを提供出来る事無いかな~とか考えてて、とりあえず安直なトコで手を打ちました。
要は、極めて個人的なオススメ映画でも挙げようかなと。
なんだかんだ、外出しなくても楽しめるコンテンツとなると、本とか映画とかゲーム辺りが主力だと思うんで、じゃあアホほど観てきた映画の中から推薦は出来るよね・・・っていう。
で・・・。
今回はレビューじゃないからネタバレ無しのスタンスで、ちょっとだけマニア視点でのジャンル別オススメ映画っていう感じです。
あくまで初心者向けみたいなところを意識してるので、玄人チョイスとしては若干ヌルいですw
あと、どうしてもホラー系が多いです・・・ってか、いちいち偏ってますw
まぁ、誰かしらの参考になれば・・・程度のアレです。
ではまず、最初のお題。
俺と言えば・・・というところでゾンビものから。
◆画期的ゾンビ映画!◆
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』 (1968年 アメリカ) 監督:ジョージ・A・ロメロ
『ゾンビ <ダリオ・アルジェント監修版>』 (1978年 アメリカ/イタリア) 監督:ジョージ・A・ロメロ
『28日後…』 (2002年 イギリス/アメリカ/オランダ) 監督:ダニー・ボイル
『REC/レック』 (2007年 スペイン) 監督:ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ
パンデミック起きてる時にゾンビなんか観たくねぇって話もあるでしょうが、ゾンビありきのあんびなんです(謎)
この4作はですね、どれもゾンビ映画として画期的だった作品でして、『その後のあらゆる作品にも影響を与えてる』 という意味でチョイスしました。
まず上からの2作は、ゾンビ映画の父であるジョージ・A・ロメロ監督による元祖ゾンビ映画。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』 は低予算インディーズ作品のモノクロ映画で、いわゆる今現在の ''ゾンビ'' というモンスターを定義付けた一本。
ちなみに、他監督によるリメイク版も多い作品ですが、もしリメイク版を観るのであれば、トム・サヴィーニが監督した同タイトル版だけ観たら充分です。
『ゾンビ』 も言わずと知れたロメロ監督の大ヒット作ですが、同じ作品でありながら幾つかバリエーションがあるので、初心者はテンポ感があるダリオ・アルジェント監修版を観るのが妥当です。
これはゾンビ映画の教科書の様な作品なので、一度ぐらいは観て、これが基準だと知って下さいw
『28日後…』 はイギリス映画なので、そもそも他のゾンビ映画と空気感が違います。
この作品は、近年のゾンビ映画で多用される ''走るゾンビ'' を広めた一本で、物語もそれまでのゾンビ映画より現実的に描かれてます。
近代ゾンビ映画としてはこれも教科書的な作品ですが、厳密に言うとゾンビは出て来ません。
『REC/レック』 も近代ゾンビ映画として非常に注目された作品で、やはり全力系ゾンビが登場します。
上記の名作ゾンビ映画を踏襲した上で、手持ちカメラによるPOV(主観映像)を効果的に用いたリアリティが大評判になりました。
モキュメンタリーブームの火付け役として、映像演出の教科書的な位置付けの作品です。
◆ゾンビコメディ映画!◆
『ショーン・オブ・ザ・デッド』 (2004年 イギリス) 監督:エドガー・ライト
『ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド』 (2011年 キューバ/スペイン) 監督:アレハンドロ・ブルゲス
『ロンドンゾンビ紀行』 (2012年 イギリス) 監督:マティアス・ハーネー
正統派ゾンビ映画も良いんですが、コメディ路線のゾンビ映画も名作があります。
但し、そもそもスプラッタ映画のパロディなので、ブラックユーモアとド下ネタが大前提なのは要注意。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』 は前述のロメロ監督による王道ゾンビ映画を前提としたパロディ作品なので、ロメロ作品を観てないと面白さが大して伝わりません。
要は、「ゾンビってこうだよね」 を笑いネタにしてる作品なので、いきなりこの作品を観てもダメです。
ただ、ロメロ作品を観た人であれば、この作品が如何にゾンビ愛溢れるものかが伝わるはず。
『ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド』 は、キューバ初のゾンビ映画であり、お国柄の違いが如実に表れてる点でも面白い作品。
非常に笑える作品ではあるものの、笑いどころがド下ネタだったりするので、下品さの耐性は必須。
『ロンドンゾンビ紀行』 は、イギリスらしいブラックユーモア満載のコメディ作品で、いかにもイギリス人が好きそうなシニカルな笑いが豊富。
そういう意味では余り日本人向きじゃないと思うけど、差別的なテーマをバカバカしさに転換してる辺りなんかは秀逸です。
◆スティーヴン・キング原作映画!◆
『キャリー』 (1976年 アメリカ) 監督:ブライアン・デ・パルマ
『ミザリー』 (1990年 アメリカ) 監督:ロブ・ライナー
『グリーンマイル』 (1990年 アメリカ) 監督:フランク・ダラボン
個人的に好きな外国人作家、スティーヴン・キング原作の映像化作品に焦点を当ててみました。
言わずと知れた名作ばっかりですが、数多のキング原作モノでも特に好きな3作をチョイス。
『キャリー』 は超能力少女を扱ったサイキック・ホラー作品として知られてますが、物語的には宗教やらイジメやらとシリアスなテーマを根底に置きつつ、終盤までは学園恋愛モノとして描かれてるので、なかなか複雑で濃密な仕上がりの作品です。
単純なホラーとしてではなく、明暗の展開的なコントラストに注目して観ると良いと思います。
ちなみに、2013年のリメイク版も決して悪くはないんですが、やはりデ・パルマ版の方が完成度は高いです。
『ミザリー』 もキング原作の映像化作品ではかなり有名ですが、この作品はほぼ完全に主演であるキャシー・ベイツの怪演を楽しむ為のもの。
彼女の演じる狂人ほど生々しく恐ろしい存在もないので、''人間が脅威のホラー'' の代表格としてオススメです。
『グリーンマイル』 に関しては、上記2作品と全く違う視点からのチョイスで、内容的にもホラーではなく人間ドラマです。
まぁ、あくまでキング作品なので、物語は当然ながら変化球。
神秘能力を持つ死刑囚と、彼に関与する刑務官達の物語・・・という漠然とした説明しか出来ませんが、この作品の高評価は、主演であるマイケル・クラーク・ダンカンの名演技に尽きると言って良いでしょう。
個人的には主役である死刑囚コーフィに思いっきり感情移入して号泣必至なのでw、疲れ果てるのを覚悟しないと観られない作品の一つです。
◆サイコスリラー映画!◆
『エスター』 (2009年 アメリカ) 監督:ジャウム・コレット=セラ
『ヴィジット』 (2015年 アメリカ) 監督:M・ナイト・シャマラン
『哭声/コクソン』 (2016年 韓国) 監督:ナ・ホンジン
単なるスリラーよりも毒素多めなサイコ系のスリラー作品からチョイスしました。
どれも癖が強いんですが、どれも印象的な不穏さを楽しめます。
『エスター』 はサイコ・ホラーという括りにされてる事が多いんですが、日本でカテゴライズされるホラーとはちょっと違います。
大枠で言うと前述の 『ミザリー』 に近いところがあって、人コワ系の話ですね。
エスター役のイザベル・ファーマンと、マックス役のアリアーナ・エンジニアという子役二人の名演技が必見です。
『ヴィジット』 はシャマラン監督の得意とする ''正体不明の脅威モノ'' の中でも一番優れた作品だと思います。
不穏さの程度が絶妙で、主役がまだ大人になる手前のティーンエイジャー二人という点もキモになってて良いですね。
ただ、子供に観せるとトラウマになりかねない話でもあるので要注意w
『哭声/コクソン』 は、韓国映画では初めて文句無く名作だと言い切れる作品ですが、かなり複雑な仕上がりになってる事もあり、極めて観る人を選ぶ作品でもあります。
又、意図的にミスリードを誘う演出も多いので、一度観て全体を把握するのはほぼ不可能でしょう。
それと、國村 隼さんが主要人物として登場するものの、宗教観に乏しい日本人にはそもそも向いてない作品なので、國村さん目当てで観ても恐らく理解出来ないと思います。
いずれ完全解説をUP予定ですが、ややこしい話なので当面先になるかと・・・。
◆賢い人向け!◆
『スーパー・サイズ・ミー』 (2004年 アメリカ) 監督:モーガン・スパーロック
『エクス・マキナ』 (2015年 イギリス) 監督:アレックス・ガーランド
『LUCY/ルーシー』 (2014年 フランス) 監督:リュック・ベッソン
恐らく凡人の頭では理解出来ないであろう、ちょっと頭働かせないとダメですよ的な作品をチョイスしました。
前述の 『哭声/コクソン』 なんかもこの系統ですが、テーマ的にこの3作はもう少し意識高い系に仕上がってる感じ。
『スーパー・サイズ・ミー』 は、基本的におバカ系ドキュメンタリーの括りなんですが、最終的にはあんまり笑えない話になるというか、かなりシリアスなテーマに辿り着く作品。
''人はマクドナルドのメニューだけの食生活を続けるとどうなるのか'' という、一見して緩い実験企画から始まるドキュメントですが、やがて問題はアメリカの食文化自体を捉えたものになり、なかなか興味深い話になるんですね。
なので、多少頭で考える準備がないと観ても無意味です。
まぁ、導入が緩いので、変にエンタメを期待して観ちゃう人は多いのかも。
『エクス・マキナ』 はSF系のスリラー映画なんですが、世界観からもう小難しさが溢れてます。
物語自体は起承転結を追うだけで解ると思いますが、細かい部分で咀嚼しないと理解出来ない部分があるので、変に面倒臭い映画になっちゃってますね。
とりあえず、ロケを行ったノルウェーの風景が綺麗なので、機械的な部分との対比を楽しむのも一興かと。
『LUCY/ルーシー』 は、リュック・ベッソン監督お得意のスピード感溢れるアクションに加え、以前の作品からも漂わせていたインテリジェンスなテーマを前面に出したSF活劇。
主役ルーシーを演じたスカーレット・ヨハンソンも素晴らしいんですが、個人的には常人から超人へと進化するルーシーの思考変化の演出が見事だと思います。
漫画的な展開による ''嘘'' もありますが、そこも含めて痛快さが感じられました。
◆ワンシチュエーション映画!◆
『フォーン・ブース』 (2002年 アメリカ) 監督:ジョエル・シュマッカー
『CUBE キューブ』 (1997年 カナダ) 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
主たる舞台を一つの空間に絞り、アイデア勝負で物語を展開させるのがワンシチュエーション作品です。
低予算で済む反面、単調にならない工夫が必須になるので、ワンシチュで高評価された映画はハズレ無しです。
『フォーン・ブース』 はタイトル通り電話ボックスを舞台にしたサスペンス映画で、謎の狙撃手によって電話ボックスから動けなくなる男の話。
殆ど一人芝居に近いコリン・ファレルの演技が見事です。
物語としてもしっかり展開があるので楽しめると思います。
『CUBE キューブ』 もあらゆる作品に影響を与えたワンシチュのホラー作品なんですが、とにかくアイデアが多彩で素晴らしいんですよ。
シンプルな脱出劇ではあるものの、舞台設定による万能な展開が無駄の無い怖さを演出してます。
若干のグロ描写もあるので、子供には見せない方が賢明かも。
◆コメディ映画!◆
『スクール・オブ・ロック』 (2003年 アメリカ) 監督:リチャード・リンクレイター
『キラー・メイズ』 (2017年 アメリカ) 監督:ビル・ワターソン
純粋に楽しめるコメディ作品は数多あるんですが、そんな中でも個人的に好きなのをチョイスしました。
『スクール・オブ・ロック』 は、単純に俺がジャック・ブラック好きというだけで選びました。
彼もかなり色んな作品に出てますが、この作品が一番ハマり役だった気がします。
まったく、ジャック・ブラックに ''愛すべきイカレ野郎'' を演じさせたら間違い無しですね。
『キラー・メイズ』 は一風変わったファンタジー・ホラー作品で、シリアスに作れば作れる話を、あえてダンボールという素材に固執する事でコメディに仕上げている変な映画です。
言うなれば ''人喰いダンボール・ホラー'' といった感じの冒険ファンタジーなんですが、いちいち素材のチープさが際立つので、普通なら怖いシーンほど笑えてしまう・・・みたいな。
まぁ、今回はネタバレしないので、バカバカしいのが好きなら是非とも観て下さい。
◆なんとなくほっこりする映画!◆
『ラブ・アクチュアリー』 (2003年 イギリス/アメリカ) 監督:リチャード・カーティス
『フランケンウィニー』 (2012年 アメリカ) 監督:ティム・バートン
こういう時だからこそ、なんだかほっこりしたいって人も少なくないと思うので、とりあえず思い付いた2作品だけ挙げてみました。
『ラブ・アクチュアリー』 は、もうベタ中のベタですけども、とにかく素晴らしい群像劇ですね。
クリスマス映画ってイメージが強い作品ですが、テーマは人間愛だからあんまり意識しなくて良いと思います。
個人的にはビル・ナイ演じる落ちぶれロックスターのビリー・マックが好きですね、キャラ的に。
あと、さすがとしか言い様の無いローワン・アトキンソンの存在感ね。
『フランケンウィニー』 は、ティム・バートン監督自身によるリメイク版の方をチョイスしました。
実写映画の評価も高いティム・バートンですが、元々アニメーターとして高評価されたのがこの作品のオリジナル版なんですね。
基本的にティム作品は総じて好きなんですが、個人的には盟友である作曲家のダニー・エルフマンの映画音楽も大好きなんですよ。
ちなみに、特に好きなサントラは 『ビートルジュース』 です。
◆ジャンル無関係で素晴らしいドラマ映画!◆
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』 (1985年 スウェーデン) 監督:ラッセ・ハルストレム
『ぼくのエリ 200歳の少女』 (2008年 スウェーデン) 監督:トーマス・アルフレッドソン
『死の恋人ニーナ』 (2015年 イギリス) 監督:クリス・ブレイン/ベン・ブレイン
ここでピックアップした3作は、俺が今まで観た数多の映画の中でも五本の指に入る秀作です。
勿論、好みはそれぞれでしょうが、物語として、映像作品としての秀逸さはどれもズバ抜けてるので、是非とも一度は観て欲しいなぁと・・・まぁ、通じない人には通じないんでしょうけど。
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』 は、北欧の巨匠、ラッセ・ハルストレム監督の初期作品にして出世作です。
純朴なイングマル少年の成長期・・・と言ってしまうと大雑把過ぎますが、個人的にはとにかく感情移入がエグくてですね、ザクザクと胸に刺さってむせび泣いた作品なんですよ、これ。
親も境遇も選べないとか、どんなに辛くても前進しないと景色は変わらないとか、自分より辛い誰かも居るんだろうとか・・・色々と俺には生々し過ぎる物語なんですが、普通の人達は俺みたいに大ダメージ食らわないだろうから安心して観て下さいw
『ぼくのエリ 200歳の少女』 もまたスウェーデン映画でして、こちらは一応、吸血鬼モノのホラーです。
とは言え、いわゆるドラキュラ的なモンスター映画ではなく、いじめられっ子のオスカー少年と、謎の少女・エリとの友情と恋が主題となります。
これはかなり切ない物語でして、『フランケンシュタイン』 や 『シザーハンズ』 に通ずるテーマを持ちつつ、もっと現実的な要素を取り入れる事で、ダーク・ファンタジーとの差別化が図られているんですね。
日本ではシナリオ的に重要シーンで無駄なボカシ修正が入ってるので、その点が非常に惜しまれますが、物語自体は一応解ると思うので、あくまで文芸作品として観て下さい。
『死の恋人ニーナ』 もジャンル的にはロマンス・ホラーになるんですが、こちらはもっと変化球ですね。
交通事故死した彼女が復活した!しかも、新彼女とSEX中に!!・・・という話なので、極めて大人向けの作品ですし、生々しいベッドシーンも多く、ヒロインも当たり前に美乳を放り出してます。
ってか、血塗れで3Pまがいの事をするシーンなんかもあるんで、なかなか描写としてはエグめなんですが、いわゆるスプラッタ的な気持ち悪さじゃなく、悪趣味な感じです。
展開や設定としてはブラックコメディ要素が濃いものの、物語自体はわりとシリアスな恋愛映画なので、意外と女性ウケは悪くなさそうに思えるんですよね、これ。
個人的には、全編の日本語字幕を自力翻訳した経緯なんかもあるので、単に思い入れが強いだけじゃなく、物語の深みもよく理解した作品だったりもします。
これも主役3人それぞれの立場で物語を捉えると、それぞれの切なさが込み上げて来る話だったりするので、観終えてから色々と妄想する楽しみがあります。
◆パッと浮かんだオススメの邦画!◆
『残穢 -住んではいけない部屋-』 (2016年 日本) 監督:中村義洋
『来る』 (2018年 日本) 監督:中島哲也
『Laundry/ランドリー』 (2001年 日本) 監督:森淳一
無論、国民的な超メジャー作品はあえて選択肢には入れてません。
『残穢 -住んではいけない部屋-』 は、近年の邦画ホラー作品ではズバ抜けた秀作ですね。
そもそもの原作の良さが一番の要因なんでしょうが、映像作品としてもかなり前のめりになる仕上がりでした。
実話怪談系ホラーの映画作品自体が極めてレアな上、現実味のある恐怖演出を見事に描き出している辺り、さすがほん呪シリーズ出身の中村義洋監督だなぁと。
日本のホラー映画の中で、展開が楽しくてワクワクしたのは初めてでした。
まぁ、ケツは不要論も挙がってますが、どうしてもエンタメで着地したかったのかなとも思いましたね、わざわざ付け足した感じは違和感しかなかったので。
とにかく、リアルホラー映画という試みとして最高の出来だと思います。
『来る』 もホラーですが、こちらはリアルさよりもエンタメ方向に振ってある邦画ホラー作品です。
偏屈で面倒臭い事でお馴染みの中島哲也監督作品なので、ホラーと言えどプロ仕様のエンタメ作品なんですね、やっぱり。
そういう意味では和ホラー特有のじめじめ感と言うより、もっと突き抜けた勢いのエンタメホラーになってて痛快です。
ただ、ホラーはホラーなので、怖いシーンはちゃんと怖いですよ。
個人的には、劇中歌として流れる ''オムライスのうた'' が暫く耳に残って困りましたw
『Laundry/ランドリー』 はもうかなり古い作品になっちゃいましたが、原作も映画も印象的で好きな作品です。
障害者故にピュアでストレートな青年・テルを演じた窪塚洋介の独特な演技は、上手い下手ではなくハマってたと思いますね。
ちょっと出来過ぎてる感のあるセリフなんかは好き嫌い分かれるところですが、テルが喋る分には違和感無いから面白いんですね。
文学的であり、絵本的でもある不思議なムードの作品なので、ほっこり系の邦画を観たい人にはオススメします。
さて、最後はオマケ的なのを少しだけ。
◆キモいけど面白いパニックホラー映画!◆
『ザ・ベイ』 (2012年 アメリカ) 監督:バリー・レヴィンソン
『ザ・ベイ』 は水棲寄生虫によるパンデミックを描いたパニックホラー作品です。
なんとなく解るとは思いますが、結構グロかったりエグかったりするシーンのある映画なので、万人向けではないんですが、パニックホラーとしては結構面白いと思います。
又、下手にPOVに固執せず、あくまでモキュメンタリーというスタンスでちゃんと編集もされてるので、この手の作風としても観易いんじゃないかなぁと。
コロナウィルスは見えない脅威として現実的なものですが、見えたら見えたでまた怖いって事を教えてくれる作品ですね。
◆もはやジャンル無意味の和ホラー映画!◆
『カルト』 (2012年 日本) 監督:白石晃士
この作品は非常に印象的な一本なんだけど、どういうカテゴリーで紹介して良いか難しいので、最後のオチ的に紹介します。
『カルト』 はモキュメンタリーホラーとして進行しつつ、最後にはなんだか変な特撮ヒーロー映画みたいになっちゃう超ヘンテコ作品です。
くだらなさとかチープさは白石晃士作品なんだから必然的だけど、それにしたってすげぇ強引な新展開には驚愕します。
「何観せられてるんだろう・・・」 って気付いたら負け的なね、縁日の見世物小屋でインチキ珍獣を見せられた的な、そういう驚きと戸惑いがありますよ、この作品には。
でもなんか、最後には拍手しちゃうエンタメ感もあり、幻覚キノコでも食わされた様な ''してやられた感'' に笑えて来ます。
・・・という感じで、変に偏ったオススメ映画紹介でした。
我ながら変なチョイスだけど、あんまりベタなの挙げても意味無いと思うんで、こんなトコです。
ってか、ぼちぼち眠くて頭回らなくなってきた・・・。
とにかく、コロナはまだまだのさばりそうでウンザリですが、油断せずに対処しましょうね。
別にテメェが死ぬ分には構わない俺ですら、余所様やら愛すべきお猫様に感染させたくないから気を付けまくりですよ、ええ。
一人遊びでも充分に楽しめたり気持ち良くなったり出来るのが人間なので、色々とやってみてりゃ夜も明けるでしょう、多分。
ってな訳で、気が向いたらまた何か書きます。
あでゅー。