昔、池袋のオアシスというバーでアルスチュワートのイヤーズオブキャットという曲を聴き、感銘を受けて

自分自身が感動したと同時に弟が好きそうだなと思ったので紹介してみた。

 

思った以上に気に入ってくれて、俺以上にアルスチュワートにのめり込み、いろんなアルバムを研究して、俺に逆に教えてくれたのがこのオレンジという作品だ。

 

 

 

 

 

世間的にもあまり知られていない作品

 

アルスチュワートという人はブリティッシュフォークから大衆的な産業ロックに移行していった人と理解しているが、

このオレンジはまさにその狭間にあるような作品で、アコースティックのギターやピアノ、ストリングスがとても美しい作品である。

レコードで聴いてみると、よりその美しさが際立ってくる。

 

 

 

 

 

名前も知らないような奏者だが、感情に訴えかけてくるプレイヤーが揃っていて

レコードで聴くとその一つ一つが鮮明に浮かび上がってくるようだ。

アルバム全体を通して潤いたっぷりのアルスチュワートの歌は生きている時代も国も違うけど、胸の柔らかいとこをチクチク刺すようなそんな歌である。

 

 

 

 

 

おすすめの曲は

スペインからの手紙

オレンジ

 

前者のエモータルなギターと、クラシック的なアウトロのピアノソロはどうしてこんなに美しい曲を誰も知らないんだろうと思わざるを得ない(すごいピアノと思ったらYESのリックウェイクマンじゃないか!)

 

後者はQUEENのオペラ座の夜、預言者の歌のような民族的なアコースティックギターが美しい曲で叙情的な雰囲気がたまらない。

 

それ以外の曲も甲乙つけ難い名曲ばかり。

 

この美しい作品を一人でも多くの人に聴いてもらいたいなと思う。