春風


はじめて出会った冬の日

あなたは私をまっすぐに見ていた

いつも一緒に過ごす、かけがえのない時間は永遠だと思っていた


海の潮風があなたの髪をなびかせ、わざと隠れる私を呼んだ

その小さな瞳、長いまつげ、走ってくるあなたの姿に私は愛おしさを覚えた夏の日


あなたがいなくなる

深い悲しみが、荒波のように心をかき乱した秋の日

あなたは涙をながす私を突き放した

あなたのその瞳は泣いていた

さようなら、その言葉は言わないよ

だってまた会えるからだから、、、またね。


一筋の光が大きな輪になった春の日

ちいさな命たちは輝きを放ち、大地を駆け回る

高く、高く、広い未来へと飛び立つ


生まれたふるさとが見え、海が見え、家族がみえる

みんな笑っているね

大好きなあなた

大切なあなた

たくさんの瞳が輝く道標になって春の風は舞う

わたしたちは春風を追いかけてゆく

未来のために





春風は4月30日で11歳になりました。

これからもずっと一緒に生きていきます。