こんばんは。
歌舞伎のお話が続きます
もう暫くお付き合い下さいませ。
さてさて。
昨日観た七月大歌舞伎・夜の部【星合世十三團 成田千本桜】。
端的に言いますと…。
すごい、の連続でした
私、思わず「ヒェ〜」、「すごっ」と呟いてしまいました。
でも。
隣にいた女性達も、後ろにいたご夫婦も私以上に「すごい!」を連発していましたw
まず、何が凄いって。
やっぱり、お1人で13役をつとめるということ。
声色も変えて、動きや姿勢、表情など全然違う人になるわけで。
それを13人分演じ分けるって事がすごいな、と。
そして、別のお役へ変わる時の早替りが…凄い!!
早替りというのは、1人の役者さんが、複数の役を短時間又は一瞬で演じ分けること、なわけですが。
↑これ、わかります?w
ざっくりイメージなんですがww
早替りというと、何かの後ろに隠れたと思ったら数秒で別人に変わって出てくると言ったイメージで。(勿論色んなバージョンあるかと思います。以前、花道で七三で早替りというものもありましたが、さっぱりわかりませんでしたw)
例えばこのイラストだと…。
Aさん演じる□がBさん演じる◯と出会って。
木の後ろに隠れたと思ったら…。
別の誰かが演じる□が背を向けて出てきて。
□を演じてたAさんが◯になって出てくる、と。
だから、Aさんが演じていた□は別人なので顔を見せずに背中向けてたり、横を向いていても、顔を伏せてたり着物で隠してたりする事が多いんです。
でも。
今回は…違うんです
勿論そういうシーンもありますが。
「あれ?海老蔵さん??顔、海老蔵さんだよね??」
と思っていたら…。
「あれー⁈もう一人海老蔵さん⁈」
みたいなw
そうなんです。
背中だけでなく、お顔もちらりと見えていたりするんです。
だから、あれ?と思っていると、展開早いところは、最早どっちがどっちだか、わからなくなりますw
なぜそう見えるかは観てからのお楽しみ、ではあるんですが。
そういった演出だったり(若しかしたら以前にもあったかもしれません。観たような気もするのですが、失念)、その変わるスピードが凄い、なと。
あとは…。
海老蔵さんの脚の筋肉が…凄かったです
ブログなどでトレーニングしてる写真などを拝見してはいたものの。
いがみの権太の時にキリリと脚を真っ直ぐにして立った時の膝上の筋肉が…アスリートのようでした。(因みに今年2月に観た松緑さんも綺麗でした)
で、その権太と小金吾を演じている辺りだったかと思うのですが…。
こちら↓
花道から海老蔵さんが傘?笠?を投げるところがありまして。
それが見事に舞台上手、一番右側のところにすーっと飛んでいって。
結構長い距離を綺麗に飛んだので、客席は拍手喝采👏
(花道の赤マルの所から上手の赤マルの所まで)
「すごーい!!」「すごいね!」という声が上がっていたんですが。
ブログを読むと、本当は別の方に投げようとしていたんですねw
実際は誰に受け取ってもらう予定だったんでしょ?
そして、今日はどうだったんだろ?
気になりますw
最後の大詰も、早替りが続き。
速いにも程がある!!
って位速かったですw
最後の方、宙乗りで引っ込むわけですが。
引っ込んで約3分後には舞台にいるんですよ!!!海老蔵さん。
宙乗りで引っ込むってなったら、3階席のあたりですよね⁈
そこから舞台まで…どうやったら3分で移動できるんでしょ⁈
早替りもはやいけど、移動も速かったです。
最後もまた客席から「すごーい!」と声が上がる終わり方で。
稚拙な表現ではありますが、ほんと、色々すごかったです
あ、あともう一つ。
時間も凄い!
4時半から始まって…終演は9時52分!!!
長いです…。
でも、個人的には嬉しいな、と。
だって、いつものお値段で(月によって違ったりもしますが)沢山観られるわけですから♪
なんだか、得した気分です
あとあと。
個人的には…左團次さんが舞台復帰されたことが嬉しいな、と
とっても力強いお声でした。
そして、雀右衛門さんが…やっぱり綺麗で可愛くて
観られるだけで、ただただ、嬉しかったです!
さらに、児太郎さんも、美しかったですし
魁春さんの立ち姿に今回も見惚れてしまいました。
なんでしょ。
横から見た時のその立ち姿のラインがとっても絵になるといいますか。
美しいんです
梅玉さんも素敵でしたし。
あと、子役のお子さん。
海老蔵さんが背負ってあげるシーンがあるんですけど。
役柄的に手を添えないんですよw
だから…必死にしがみついている感じで。
でも、そんな風には全然見えなくて。
凄い!頑張れ!!と、思わず手に力が入ってしまいました
長くなってしまいましたが…。
本日も読んでいただき有難うございました!
ではではでは。