あらすじ
被験者たちは無事に社長を抹殺することに成功した。そこに来たのは被験者たちの知識挿入を担当した『中村博士』だった。
中村博士によると○○タワーに籠城しているテロ集団にいた化け物は『カマエル』というアバドンのワクチンだという。そのカマエルは死の雨を降らし、地球上の全人類を亡ぼすそうだ。それを聞いた被験者たちはワクチン『カマエル』を倒すため○○タワーへと飛ぶ。
(ゴア表現があります。苦手な方はブラウザバックを推奨します。)
中村「ま、急ぎだし、飛ばすぜ!」
メリー「飛びましょ飛びましょ」
中村はメリーと中村博士を空中に浮かせた。それに合わせて狩野と美智子、アイリスも続く。
美智子「小麦粉買ってっていい~?」
みっさ:タワーごとゴリラを粉塵爆発させよう。
KP(鴉):はぁ!?また某ショッピングモールの再来でもする気かよ!?
狩野「僕の部隊に灯油とか準備させてもいーよ!」
狩野は携帯を取り出した。
狩野「最終的に家吹っ飛ばせてないし代わりに吹っ飛ばそ!」
中村博士「ちょっと待って!タワーを爆発させたら周りにある住宅が下敷きになってしまうわ!なるべく爆発とかは抑えて!」
メリー「スーパー行きましょう、スーパー」
中村博士「ちょ、ちょっと!」
中村「とりあえず準備は大事だよな()」
―スーパー―
被験者たちはタワーから少し離れたスーパーに入って行った。
狩野「よし、片栗粉くださーい!」
中村「頭がハイになる小麦粉ください」
美智子「在庫の小麦粉全部ください」
メリー「イワシください」
KP:中村と美智子はまともな買い物しねぇな!?
店員「は、はぁ・・・・かしこまりました・・・」
中村「フィリピン爆竹ください」
KP:そんなもんここにねぇ
狩野「片栗粉、こっちからここまでぜーんぶ頂戴!!」
KP:・・・・・・・・えぇ・・・と店員が男か女か気になるってうるさいんで1D2で決める。1が男で2が女ね。
店員の性別→1D2→1(男)
みっさ:APPは?
KP:えぇ?うーん・・・。
APP→1D18→5(APP5)
パープル:あ・・・(察し)
中村「で?いくらだ?」
KP:適当で
店員「○○○万円・・・・・・なります・・・・・・・」
美智子「領収書ください」
店員「えーと・・・わかりました」
メリー「狩野猿交につけといてください」
狩野「領収書より、請求書をアバドンにつけようよ」
中村「このカビ殺るよ」
中村は喋る不思議なカビを瓶から取り出した。
店員「あの・・・すみません・・・そんなもの受け取れません」
相当嫌そうだ。
中村「チッ、しゃーねーな」
メリー「買えそう?」
中村「んー俺の家のもともと居た人の貯金が2250万円あるから払えるね」
メリー「へ~そうなんだ」
中村「どうする?絵師さんがかわいそうだから行く?」(メタ発言)
メリー「いこいこ」
中村「・・・・」
何を言っても聞いてくれそうにない。
メリー「せけんに~まけた~♪」
美智子「カッコつけてるつもりで得意になって~♪」
狩野「怨!怨!怨!」
中村「博士ー行きますよー」
買った片栗粉は飛行能力を持った中村と狩野と美智子とアイリスで浮かしながら運ぶことにした。
メリー「いいな~私も浮かせてみたいな~」
中村は何かを思い出したかのようにレジに戻り、ピクミン(カビ)を店員に投げつけた。
店員「うわ!」
メリー「あぁ、カビが」
中村「どうせまたつくれ、何でもないです」
メリー「行きませう?」
中村「いこうか」
準備は整った。いざ、カマエルのいるタワーへ。
―○○タワー上空―
中村博士「あのタワーよ!」
中村「あのガラスが割れているところか?」
メリー「高いね~」
中村博士「ごめんねみんな、私は戦えないから私は下でみんなが勝つことを願ってるから」
中村は博士を人のいないところへ降ろした。中村博士はその場に座りノートパソコンを開いた。
タワーの中がどうなっているか様子を見てみることにした。
タワーの中にはライフルなどで武装した人間と体の大きな何かがいる。
中村「こんにちわ~」(突入)
中村はラぺリングするように逆さまの状態で窓の外に姿を現す。敵の目が中村に集中する。窓ガラスを蹴破りった。
中村「どーも皆さんこんにちはこんばんわ、星のカビです」
中村の信用45→54(失敗)
中村は愛想よく挨拶したが逆さまの状態で降りてくる奴が信用なんて持たれるか。敵対心を煽るだけだった。
メリー「多分三河屋だと思いま~す」(突入)
メリーは割られたガラスをくぐって入った。
狩野の頭突き55→10(成功)
狩野は厚さ12ミリの窓ガラスをドリルのように回転しながら突き破る。
狩野の歌唱60→47(成功)
狩野「きーみーがーぁーよぉーおーわぁー!ちぃーよぉーにぃーいぃーやーちーよーにぃーいきのーこりたいー!!」
武装した集団「・・・・?」
メリー「やっほ~」
狩野「輝け!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキ!エグゼィー!」
侵入者を発見し、カマエルを守るように武装した集団が被験者たちに立ちはだかるがカマエルは肉壁を弾き飛ばした。壁はタワーから投げ出され約120メートルの高さから叩きつけられる。
獣は吠えた。その鳴き声は犬、豚、鼠、様々な鳴き声が一斉に鳴り響く。腹部につけられた眼が被験者たちを睨む。
メリーのスコップ75→95(失敗)
メリー「のわっ」
スコップがカマエルの鼠でできた指によって防がれる。鼠の歯が食い込みスコップに傷がつくところまで見たメリーは、これ以上噛ませてはいけないと急いでスコップを引く。がりがりと音を立ててスコップに塗装が剥がれて6本の線が入る。
中村「へっ、そこまでトロイやつに当てられね~で、俺の助手はつとまんねーぜ!」
中村はカマエルとの距離を一気につめてこぶしを叩きこむ。
中村、+物理使用。
中村のこぶし90→53(成功)
(1D3+1D4)×3→(1+3)×3= 12ダメージ
こぶしはカマエルの左肩あたりに当たった。筋肉で覆われた体はその衝撃を耐えきる。人間なら腕が千切れ飛んでもおかしくない威力だろう。
狩野、飛行使用。
狩野の投擲70→87(失敗)
狩野はカマエルにガラス片を投げたが狙いを誤り右にそれてしまった。慌ててガラス片を手元に戻す。
アイリス「怪物の動きを止める・・・・」
アイリスはマインドコントロールをしようとしたがアバドンに止められた。
アバドン「待て、そいつは俺に対して耐性を持っている。力を飛ばしても効果がないだろう」
アイリス「え、じゃあ私なにをすればいいの?」
アバドン「死んだ経験を持ってる狩野の精神ケアでもしてけばいいんじゃないか?」
アイリス「えぇ・・・」
アイリス、+精神使用。
アイリスの精神ケア1D6→ SAN2回復
狩野は自分の頭が弾け飛ぶ感覚、腕が引き千切れる感覚を思い出さなくなった。
美智子はナイフを取り出し、カマエルに切りかかった。
美智子のナイフ53→15(成功)
1D4+2→3+2→ 5ダメージ
美智子は追撃するように中村が殴った左肩にナイフを突き立てた。 ナイフは深く刺さりカマエルの血を絡め取る。
ナイフを突き刺した美智子を振り払い、カマエルは手から赤黒い無数の釘を飛ばした。標的は・・・狩野だ。
狩野の回避70→59(成功)
狩野は近くにあった柱に隠れ、釘を避けた。柱の一部が砕け鉄骨が顔を見せる。
メリー「ここはどこ~、あなたは誰~?」
メリーのライフル75→33(成功)
2D6+1→6+4+1= 11ダメージ
メリーは中村を見たままトリガー引いた。弾丸はカマエルの足に当たった。
中村「○○○タワーだYO」
メリー「聞いたことがないですね」
中村「たしか246階」
実際は16階だが83階に相当する高さはある。
中村「さーて俺のターン」
中村は研究所で取ってきた5本の包丁を自分の周りに浮かせた。カマエルを指さすと刃先は全てカマエルに向く。中村の顔に不敵な笑みが浮かぶ。
中村「バン!」
中村、+物理、飛行使用。
1D4+2→3+2= 5ダメージ
1D4+2→2+2= 4ダメージ
1D4+2→2+2= 4ダメージ
1D4+2→2+2= 4ダメージ
1D4+2→2+2= 4ダメージ
(5+4+4+4+4)×3= 63ダメージ
5本の包丁がカマエルの腕を、足を、頭を、胴体さえも容易く貫通していく。
カマエルは倒れた。腹部にあった眼が充血し始め、弾け飛んだ。血は部屋全体に広がり探索者たちはその血を浴びてしまった。浴びると同時に自分の中の力が薄れていくのを感じた。同時に被験者から狂気も薄れていく。
中村「きたな!」
メリー「ぬ、なんなんでしょうこれ?」
美智子「なんかふわふわする~」
服にカマエルの赤い血が染みている。
メリー「・・・ふわ?なにこれ汚い、ふわふわする~」
探索者たちから狂気が消えうせ、アバドンの力も薄れていった。同時に驚異的な治癒能力さえも消えたように感じた。
薄れていったが・・・まだ消えてはいない。探索者たちはアバドンが消えたがまだいることを悟る。
タワーから何かが崩れ、軋む音が聞こえ始めた。
KP:ここからは最後の選択です。今まで使っていたウイルスは微弱な力を残していきました。それは何の能力ですか?
中村、飛行能力選択。 飛行
美智子、飛行能力選択。 飛行
狩野、飛行能力選択。 飛行
メリー、脳支配による強制命令能力選択。 -精神
アイリス、エンパシー能力選択。 +精神
中村、美智子、狩野、飛行使用。
探索者たちは○○タワーから飛び立った。地上にはタワーを囲むように特殊部隊が陣を張っている。
中村「さて、どうするか・・・」
メリー「私はこれからもあなたのヒモですよ~」
中村「お。そういえばそういうこともあったな!とりあえず母さんに報告するか!」
中村「この・・・デカブツをぶっ殺してやったことを」
メリーはふと思い、しまっていた林檎を取り出そうとしたがそこに林檎は一個もなかった。消えてしまったのだ。
急に中村は引っ張っているメリーを手放し、ウイルスの力で飛ばし始めた。
中村「実はな、俺、この生活が嫌だったんだ。急に目が覚めたと思ったら、急に実験体とか言われてさ」
中村はうつむいた表情で、下にあるアスファルトの道路を見る。カマエルに落とされた武装した集団は血の一滴も残さず消えている。
中村「自分の記憶は偽りだと言われ、そして急に社会に放たれた。俺はウイルスに縛られた生活が嫌だった。だから俺は・・・ここで眠りたい。メリー・・・今まで迷惑かけてすまんかった。」
中村「あばよ・・・」
メリーだけを飛ばし、中村は落ちていった。地面に叩きつけられ医療キットが砕け散った・・・・・・
メリー、-精神使用。
メリー「そのまま飛びなさい」
中村の落下が止まり、ゆっくりと地面に落ちていく。
中村「・・・・・あれ?生きてる・・・っていうか浮いてる!?なんでぇ!?」
メリー「私はあなたのヒモなんだから、勝手に死ぬと困るんだけど」
中村「あー。そういえばそういう話があったな」
中村がタワーを見上げると他の探索者たちも降りてくる。
中村「もうちょい生きるかー」
メリー「んじゃ帰って狩野の家でも燃やそ」
狩野「あ!いいねぇ!」
中村「まてまて、その前に・・・ひと暴れしますか」
そう言っていると近くにいた特殊部隊が集まってきた。タワーから落ちてきたぞと、警戒しながら銃口を向ける。
中村「あ?俺に銃口向けるとは言い度胸してんな・・・?」
狩野が頭突きの構えをした。黒い服を着た特殊部隊の間をかき分けるように白衣がこちらに近づいてくる。
中村博士「ちょっと・・・ごめんなさい!あの子たちは無害だから!ちょっとそこ銃下げて!下げなさいってば!!」
中村博士が力ずくで銃を下げさせる。
狩野「あ、博士。生きてたんですね」
メリー「やっほ~ロリ博士」
中村「ロリババァ?っていうんだっけ?世間一般的には」
狩野「ロリ狂戦士が何言ってんだっての」
メリー「あぁ?」
中村博士「誰がババアよ!」
中村博士「ふぅ・・・とりあえず君たちについては・・・私が説得しておいたから」
中村博士は息を整えてから喋る。
中村博士「えっと・・・そう、あなたたちの情報は全て消しておいたから!もう追われることはないわよ」
中村「マジ?納税の義務がなくなったー!わーい!」
中村博士「被験者としてのよ・・・」
メリー「へぇ~さすがロリ博士!」
狩野「それでも隣人からのいじめは止まらないからなぁ・・・ちなみに公務員として言う。脱税は許さん」
中村「たぶんあいつらのことだから隣人も燃やしていると思うよ」
遠くで消防車のサイレンが聞こえる。音の方角から黒い煙が上がっていた。
探索者たちは本当の自由を手に入れた。
[想像【ソウゾウ】自由は力] 0.0000001cm 「終息」 最終回