タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)はベネッセグループの協力のもと、「THE 世界大学ランキング日本版2021」を2021年3月25日に発表した。総合ランキングでは東北大学が昨年に続き2年連続の1位を獲得。2位は東京工業大学、3位は東京大学であった。英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は、高等教育界に特化したデータ・分析・情報を提供し続けており「世界大学ランキング」を発表している。日本では2017年3月に1回目の発表を行い、今回で5回目となる。毎年9月にTHEが発表する世界版ランキングでは「研究力」を軸に据える一方で、日本版ランキングでは日本の教育事情により即した形で大学の魅力や特性が表せるように、大学の「教育力」に注目した設計になっている。-- リセマム
※ THE大学ランキング公式HP:LINK
THEは世界ランキングも発表しており、QSなどと共に知名度の高いランキングである。しかし、こうしたランキングは評価項目によって大きく順位は変動する。以前も書いたが(LINK)、何を重視したランキングで、その評価基準の適切性やデータの精度にも注目しなければならない。あくまでTHEの基準だとこうなりましたという話で、これが大学のレベルを示すものではない。
上位ばかり気になるが、「201+」まで発表されている。781校あるうちの上位3割ぐらいがランクしている。国立大・公立大・私立大別で次のように階層化して、各レンジで上から5校ずつピックアップすると次のようになった。ブログ主の私がスクロールして目検したので、たぶん結構な見落としがあるが気にしないでほしい笑。あくまで大局で把握することが目的だ。
ざっと目を通したところ、語学系や理系の単科大が上位に食い込んできていて、一方で医療系の単科大は順位が低い。そもそも総合大と単科大をゴチャゴチャにランキングを出しているのがどうかと思うが、医療系は留学生が少ないし、企業評価の項目もデータがないから点数が伸び悩むのは当然である。ただそうした外れ値を除くと、大まかには難関校から上に並んでいるように見受けられる。
ただ気になったのが、思いのほか地方国公立大が苦戦を強いられている点だ。その都道府県では雄であるはずの地方国立大であるが、島根大(79位)、鹿児島大(81位)、静岡大(82位)、富山大・徳島大(84位)、愛媛大(86位)、岩手大(87位)、香川大(96位)、山梨大・三重大・茨城大・高知大(101-110位)、琉球大・宮崎大(121-130位)、北見工業大・室蘭工業大(131-140位)、弘前大・大分大・滋賀大(151-200位)、和歌山大(201+)などは、中堅私立大の関西外国語大(62位)・南山大(64位)・近畿大(69位)・東洋大(77位)あたりと比較して順位がふるわない。これは単に評価基準やデータの信頼性の問題の可能性もあるが、一方で、実際にこれが大学の実力を示している可能性もある。詳細な検証はしていないので細かいことは分からない。
こうしたランキングはどうしても評価基準によって大きく変動するため異論反論が出やすいが、あくまで一材料として眺めるぐらいでいいのだと思う。

