ジョンソン首相 急転直下の辞任
イギリスでは、今、異例の事態になっています。
本日、イギリスのジョンソン首相が党首辞任を表明したのです。
BBCなどの現地メディアが一斉に伝えていますが、かなりの事態ではないでしょうか。
なぜ今辞任なのか
議員からは、ジョンソン氏の首相退陣を求める声が高まっていました。
新型コロナのロックダウン中に首相官邸「飲み会」が開かれた「パーティーゲート」問題などで、論争の的になっていました。
そんな中で、痴漢疑惑が持ち上がっていた議員を党要職に任命した問題などもあり、与党内でもジョンソン氏への不信感が増加。閣僚や政権幹部の辞任が相次ぎ、党首辞任に追い込まれた格好となったようです。
何が起こっているのか
財務大臣と保健大臣も相次いで辞任しています。また、6日にはウェールズ担当相が辞表を提出しました。さらに40人を超える政府高官がすでに辞任を表明していて、新たに登用できる人材がおらず、政権運営がままなっていない状況でした。
ジョンソン首相はどんな人物なのか
イギリスのトランプと言われることもあるジョンソン首相。奇抜な雰囲気ですが、実際はどんな人物なのでしょうか。
ウクライナの首都キーウをたびたび訪問、ウクライナへの積極的な支援を打ち出すなど、国際的には人気のある、ある意味で存在感のあるキャラクターでした。
しかし今回のいわゆる「パーティーゲート問題」などで、保守党内でも首相に対する不満がいっそう強まっていたようです。
今後はどうするの?
一旦、次の党首が、決まるまでは首相の座に止まるようです。
ジョンソン氏はウクライナでは非常に人気のある政治家で、スウェーデンやフィンランドでも好感を持たれているようです。
EU離脱をめぐる評価や、欧州安全保障についての評価が大きく意見が分かれるリーダーでした。
しかし、世界中が混沌としてきましね。
水面下で何かが大きく動いているような気がして
きてしまいますが、政治の自浄作用が働いている証なのでしょうか。